亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

困ったもんだ

2005年07月11日 23時26分23秒 | トピック
(11:24)帰りの電車(地下鉄丸の内線)はダイヤが乱れていた。駅の構内アナウンスは、午後15時台に茗荷谷と後楽園駅間でお客様が線路内に侵入して・・・・と伝えていた。発生から数時間経過しているが、まだ影響が出ているということは相応の時間、電車が止まっていたということだな、と。すぐに思いが至ったのは、これまでのように線路内に入った人物を外に出すだけでは終わらないだろうな、ということ。何か爆発物を仕掛けた可能性はないとは言えない。大丈夫と確信が持てるまで調べる必要がある。こうしたところにロンドンの影響が出る。攻撃対象として心当たりが多少ともある国では、すべてこうだろう。知らず知らずのうちにリスクに対する意識は積み上がる。少しずつ何かが変わる。「投資家はリスクは限定的と見た。株が上がった。7月6日と市場の状況は何も変わっていない、市場は冷静だ」ね、一見。

1ヵ月くらい前になるが世界の軍事費が冷戦終了後初めて1兆ドルを超え、その半分近く47%を米国一国で占めており、英仏がそれに続き5%、日本は4%を占めているというニュースがあった。圧倒的な軍事力の差だ。(もちろん正当化する気はないが)これでは戦争にはならない、したがってテロということになってしまう。作用と反作用。強く抑えれば強く反発ということだろうか。困ったもんだ。

昨日の国民投票でルクセンブルクはEU憲法を批准した。これでEU25カ国中13カ国が批准したことになる。しかし全体が批准しないと発効できない決まりなのだ。それでもこれまでの「全否定」といったような市場の受け止め方はいかがなものかということになる。市場では今週の注目点は米消費者物価などと言っているが、貿易収支の方が注目だと思うが、どうか。
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