亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

自律反発の域

2007年03月06日 22時32分25秒 | 金市場
ポールソン米財務長官の日中韓訪問に合わせるわけでもないのだろうが、FRBなど金融当局関係者は機会があれば、今回の一連の同時株安にともなう不安心理を払拭しようとしているのが、伝えられるニュースから読み取れる。実体経済に変化が起きたわけではなく、マネーの動きが起こしたという点で90年代末以降から目立ち始め、ますます顕在化してきた新しいタイプの危機だけに、まずは火消しに躍起といったところ。「資本の論理」に基づく危機ではあっても放置すれば結局は実体経済に影響が及ぶのは必至につき、各国の連携が必要となる。先に資本規制からタイの株式市場が乱高下したが、一応隔絶されているとはいえ中国の影響力を垣間見せられたような出来事だった。金に限らず急落した市場は、いまは皆自律反発の局面。本物か否かは、今後の経過次第。ドル円にしても自律反発ゆえ、どこまで戻れるかが試されている局面。今回の全人代の中国は、やはりオリンピックを控え内外で“いさかい事”をできるだけ抑えてという方針を感じさせるものだった。なんせ平和の祭典であるし、将来を見据え大国というメンツもあるからなおさら。当分の間は日中の新規共同プロジェクトなどは日本側が嫌がらなければ進むのではないだろうか。もちろん日本の技術を欲しがっているという事情もあるのだろうが。

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3 コメント

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こんにちは (ふうか)
2007-03-06 22:33:38
初めまして

突然のコメント失礼致します。

いい感じのサイトですね。
私のブログでこちらの記事を紹介させて
頂きました。

該当記事は<%page%>
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現場情報 (特派員)
2007-03-06 23:01:07
国内現物投資家は、押し目買い一色でした。面白いもので、1月に国内2500円超えで売り一色だったのにわずか2ヶ月弱で明らかに割安感を感じている様子。売り場にいる手応えからして、この辺で下げ止まり650ドルガチガチ固まったのでは?為替も一服したし、次の材料待ちでしょうか?電話で買い場を探る方もたくさんいます。お金が待機している。まさに過剰流動性。現場からでした。
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大丈夫だーい (yuga)
2007-03-07 02:50:43
このサイトで1番勝手な事言ってる私(笑)お金が待機してるんですか、凄いですね、、私のお財布も待機してるんですがちっとも分厚くなりましぇ~ん(笑)そろそろ買いですね、昨日見送ったのがちと残念な気分、、1に健康、2に慎重な私ですが一晩たったらこの現象にもう我慢出来ません(苦笑)深海まで沈んだ釣り針に大物がひっかかってる感じなんだもん、早く糸を巻き込んでもらってどんなサイズの大物が釣れるのか合わせてみることにします、、
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