亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

当局も「ワカラン!」

2006年06月01日 22時32分23秒 | 金融市場の話題
非常に慌しい1日で、現在21時50分だが、まだ仕事が終わっていない状態につき、簡単に更新しておこうかと・・・。コモディティ全般が総崩れ状態。エネルギー関連特にメタルがひどい。現時点のスポット価格はシルバーが6.3%安、プラチナが5.2%安、金が2.6%安で17ドル強売られている。金のほうは636ドルの下値を割ったところで総投げ状態で他も下値を維持できなかったところで根雪のようなロング(買い建て玉)が一斉に手仕舞いに入っている様子。ドルが買い戻されているのでFOMC議事録の中身が、どちらかと言うとタカ派的な内容と受け止められたことが、新財務長官の発表と相まって、パニック的な手仕舞いに向かわせていると思われる。金の場合は心理的な抵抗ラインとなる600ドルを試すところまで売るかどうか。もちろんこの下げを待ってる向きもいるわけで、今夜は何処までいくのか見もの。しかし、FOMC議事録も前回のものとあわせて見る必要がありそうだ。前回は利上げの“効き過ぎ”を警戒するトーンが見られ、今回は逆というのは、どっちもありということ。これからを見ないとワカランと。ただし通貨当局としては、DNAレベルでインフレ忌避スタンスは染み付いているので、どうしてタカ派的ニュアンスの発言となるのは避けられないのはわかる。ただ実際に効き過ぎということもあるわけで、落ち着くかに見えた環境も当局が迷っているなかでは市場参加者も右往左往するのも致し方なしというところ。皆グリーンスパン流の「市場との対話」で方向を示してもらってスポイルされていたということか。それでは・・・また、あした。

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1 コメント

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振り子は戻った (札幌ken)
2006-06-01 23:24:40
いやーついに100ドル下げましたね。GW明けから考えるとものすごい変動ですね。ここ2日3日は、現場もシーン!としています。振り子の例えを用いていらしたとおり、いくとこいったら、同じ勢いで戻ってきましたね。世界のお金が為替に向かうのかな?

今度は為替相場で国内金相場が動きそうな気配?この振り子を反転させる材料は?鉄球打ちの花形満か?個人的には500ドル台を希望。今日の札幌の試合はとても長い。お忙しそうなのになんだか落書きになってしまった。
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