亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

スタビライザー

2006年12月18日 23時45分08秒 | 金融市場の話題
先週末、セミナーの準備を兼ねて米国関連のいくつかのデータを再確認していて金利に目がいった。見たのは長期金利(10年国債の金利)とFFレートの推移だが、このところ長期金利の下落が目立っている。直近で高まった米金融当局の利下げ観測を織り込んでのものだが、景気減速あるいは後退見通しから下がった金利が、逆に住宅関連ローン商品の適用金利を引き下げることから、住宅関連融資を再び刺激し景気刺激要因に転じるということに。結局、米債券市場が景気の過熱や冷え込みを調節するスタビライザー(自動安定化装置)として機能しているということになる。ここにきてダレている(下がっている)米国長期金利を見ていて思うのは、市場機能としてすでに景気刺激モードに突入しているということ。したがって株式市場にとっては刺激要因となるため高値追いというパターン。

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2 コメント

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Unknown (こうじ)
2006-12-18 23:53:06
となるとNY金の見通しはどうでしょうか?
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Unknown ()
2006-12-19 19:14:57
この要素だけ見れば保合いからやや弱含みでしょ。ところが他にも要素があるのが金市場というわけ。
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