現地時間の18日、米7-9月期の経常収支(最大項目が貿易収支)が発表になった。いうまでもなく赤字だが、2255億ドルは昨年10-12月期の2231億ドルを上回る四半期ベースで過去最高値を更新というもの。ただ市場予想に沿った結果につき為替市場でも大きな反応はなかった。前4-6月期の赤字額は減額修正され2171億ドルとなり、年始からの累計では6558億ドルで昨年同期比15.4%増となっている。2005年通年の7915億ドル(過去最高)を抜くのは間違いなかろう。原油価格の下落から先日発表された10月の貿易収支は588億ドルと600億ドル台を割れていたので、2006年は通年で8500億ドル程度になると見られる。国際的不均衡問題と呼ばれる米国だけが突出した赤字を膨らませる世界経済の構図は、なんら改善されていないということ。赤字額の米国経済(国内総生産)に対する比率も6.8%となり過去最大規模を続けている。
以前ならばこの結果を受けドルが売られるという展開だが、最近は赤字は確かに増えているがそれ以上の資金還流が見られるということで、すっかり市場ではこの状態に対する“慣れ”が発生し、大過なく推移するという展開。もちろん先日12月11日のグリーンスパン発言のように、この赤字拡大を材料に持続的なドル安を予想する見方は少なくない。以前もここに書いたが四半期ごとに発表されるこのデータのなかで当方が注目しているのは、所得収支の推移。簡単に説明すると米国が外に支払った利息・配当と外から受け取ったそれの差し引きで表わされるが、優良な(利回りの高い)資産を保有する米国はこの項目だけは黒字を続けてきた。2005年はギリギリで黒字を維持する結果となったが、後にこのデータは修正され112.9億ドルの黒字とそこそこの数字となった。ところが2005年10-12月期以来毎期この項目は赤字を続けている。今回の米商務省の発表データを見ると7-9月期は37.8億ドルの赤字となり、これまでの記録を塗り替える結果となっていた。年始からの累計で84.4億ドルの赤字となる。後に修正という可能性も否めないが通年で初めて赤字という可能性が出てきた。貿易収支などの赤字に比較して小さな数値ゆえに、あまり注目されないが、所得収支すら赤字化する米国の姿がここにあるといえる。ドル相場急変の材料にはならないのだろうが、着実にその“立ち位置”を蝕む材料のように思う。金価格のサポート要因ということ。
暖冬、暖冬といっていたら今日は東京でも急激に気温が下がった。寒さ慣れしていない体にはこたえる寒さだが、まぁこれが普通の冬の状態だよね。ノロウィルス拡大とのこと。都会の混んだ電車では飛沫感染を防ぐには混んだ時間帯に乗らないか、マスクぐらいしか有効な対抗手段はなく、結局うがいと手洗いの励行を・・・といってもいつもやってるんだけど。。
以前ならばこの結果を受けドルが売られるという展開だが、最近は赤字は確かに増えているがそれ以上の資金還流が見られるということで、すっかり市場ではこの状態に対する“慣れ”が発生し、大過なく推移するという展開。もちろん先日12月11日のグリーンスパン発言のように、この赤字拡大を材料に持続的なドル安を予想する見方は少なくない。以前もここに書いたが四半期ごとに発表されるこのデータのなかで当方が注目しているのは、所得収支の推移。簡単に説明すると米国が外に支払った利息・配当と外から受け取ったそれの差し引きで表わされるが、優良な(利回りの高い)資産を保有する米国はこの項目だけは黒字を続けてきた。2005年はギリギリで黒字を維持する結果となったが、後にこのデータは修正され112.9億ドルの黒字とそこそこの数字となった。ところが2005年10-12月期以来毎期この項目は赤字を続けている。今回の米商務省の発表データを見ると7-9月期は37.8億ドルの赤字となり、これまでの記録を塗り替える結果となっていた。年始からの累計で84.4億ドルの赤字となる。後に修正という可能性も否めないが通年で初めて赤字という可能性が出てきた。貿易収支などの赤字に比較して小さな数値ゆえに、あまり注目されないが、所得収支すら赤字化する米国の姿がここにあるといえる。ドル相場急変の材料にはならないのだろうが、着実にその“立ち位置”を蝕む材料のように思う。金価格のサポート要因ということ。
暖冬、暖冬といっていたら今日は東京でも急激に気温が下がった。寒さ慣れしていない体にはこたえる寒さだが、まぁこれが普通の冬の状態だよね。ノロウィルス拡大とのこと。都会の混んだ電車では飛沫感染を防ぐには混んだ時間帯に乗らないか、マスクぐらいしか有効な対抗手段はなく、結局うがいと手洗いの励行を・・・といってもいつもやってるんだけど。。