亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

IMF予定通り売却発表、さて誰が買うか?

2009年09月19日 21時34分57秒 | 金市場
金曜日の昼前に東京を出て大阪から名古屋を回って帰ってきた。名古屋も涼しくなっていた。帰りの新幹線から見る田圃は稲刈りの終わったところ、まだこれからのところ、まだら模様。写真を取ろうと思い立った時には東京に近付いており、いい写真が撮れなかった(残念)。しかし、涼しくなるのが早かったので気分は秋深しという感じだが、まだ9月中旬なのだった。新大阪も、名古屋駅も連休初日で込んでいた。

今朝、大阪でチエックしたニュースにIMF理事会が金売却を認可というものがあった。10月3、4日とIMFと世界銀行の年次総会が予定されており、その前後までには何らかの発表がされるというのが一般的な見通しだったので、サプライズはない。403トンの売却もすでに市場では織り込み済み。ワシントン協定の枠組みを使うであろうというのも、8月7日の第3次協定合意発表時に、すでにIMFの売却を考慮しているとしていた。内容を読んでいて、やはり!!というのが以下の部分。

"The Fund would stand ready to sell gold directly to central banks or other official sector holders if there were to be interest from such holders," IMF said.

このところの「公的売却」が既に「売却」よりも「購入」に市場の関心が移っているように、IMFの売却も「誰が買うのか?」という部分に要点がある。この売却に興味を示す中銀なり公的機関があるなら直接売る用意がありまっせ、とIMFが意思表明という部分が「売り」という決定よりも注目されるのではないか。やはり中国は?ロシアは?・・というふうに市場の関心は高まろう。一般的な解釈としては6月21日のここで「この話で仮に売られるのであれば、それを待ち望んでいる向きもいるのではないか」と書いたが、当時と今では環境は異なるものの押し目はいい調整局面ということに変わりはない。なぜならIMF売却はいまの金市場の(目先はともかく)大勢的な流れを変える要素ではないからだ。


2009年6月21日「進展したIMF保有金売却案

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2 コメント

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Unknown (まっち=E)
2009-09-20 00:50:02
なんぼでも印刷できるドルを持つより現物の方が絶対にいいですよね。

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鳩山総理大臣様! (ほのぼの)
2009-09-19 22:16:02
日本政府が多大な外貨準備の一部を取り崩して、IMF金を購入してほしいものです。中国やロシアが希望するなら、仲良くあん分してはいかが。
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