亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

増勢やまず、さて・・・・

2009年02月18日 20時32分48秒 | 金市場
ETF主導型の展開とはいえ、さすがに過熱が指摘されている。NYコメックスの買い建て玉(ロング)も増加中ゆえに、そりゃそうでしょう。ただし、今回の相場に乗り遅れた手合いは押し目を待っていると思われるので、950以下は拾ってくるのではなかろうか。930ドルがまずサポートか。ETFといえど、必ずしも長期投資家とは限らず多少の“出入り”もありそう。それにしても、昨年の3月との比較では、相場つきは違うのも事実。投資需要主体の相場展開が、すべからくバブルの要素を孕(はら)むのか否かは意見が分かれるところだろう。どう違うのか。前回の4桁行きのリーダーは、先物市場(コメックス)でレバレッジを利かせたヘッジファンドだった。今回はETFは現物と同じゆえに、ゴンゴン買い上がる力技の相場展開。その力強さを横にらみしたファンドが側面から追随。SPDR(スパイダー)など昨日の22トン強増え、ついに年始から228トンの増加。恐るべし。この数字がどうすごいのか、馴染みのない人はピンとこないだろう。ちなみに2008年1年間の増加は152トンだった。昨年のリーマン以後もそうだが、市場が強張る裏にはETFの増加が見られるのは確かだが、どこまで続くのかは環境に左右されそう。

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7 コメント

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本当に現物あるの (心配性の投資家)
2009-02-18 23:33:30
昔、証券会社でMMFみたいに安全な商品で、ロンドンで金現物を買い倉庫に預け同量を先物で売って短期金利並に運用できるものを販売していましたが、委託先の商社が実際は金を買わず単にユーロドル市場でコールローンとか短期の運用をしていただけであることがばれて消えて行きました。金ETFも本当に金延べ棒が倉庫にあるか心配でなりません。ETFの会社のホームページを見ると延べ棒のナンバーも倉庫内の様子も表示はされていますが、株式市場でETFを買うと対応する量の金延べ棒が即座に用意される仕組みが理解できません。延べ棒の量だけのETFを発行し売買されているだけなら金のストックがふえるわけではなく花見酒の経済と変わりないのでは。
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同感です (mitihito)
2009-02-19 00:17:16
金ETFの売買手数料というのはいくらになりますか?株と同じく儲かった場合、10パーか20パーさっ引かれるのでしょうか?地金の売買コストと比べるとどっちが安いのでしょうか?
どなた様かお教えくださいませ。
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金の鉱区を分割販売して欲しい (心配性の投資家)
2009-02-19 00:46:47
金ETFは株、投信と同じで売りと買いは同値で証券会社への手数料のみでネット証券ならただ同然。税金も株同様でごっそりとられる。金現物は売りと買いが2%強違う。これが手数料相当金延べ棒売却したことはないが、税金は短期譲渡所得か長期譲渡所得か、買った時期も買値も記録してないのでどう儲けと課税額を計算するか実際はよくわかりません。株の特定口座なら証券会社が買った時期も買値も計算してくれるのですが。金定額積み立ての金はお店に聞いたら田舎の某倉庫に保管してあるということだが盗まれたらどうなるか等心配の種はつきません。
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同感です。 (ダルマ)
2009-02-19 11:33:16
同感です。やっぱり持つなら長期で現物ではないでしょうか?。短期でサヤをとりたいのなら、ETF故の心配は容認するのがシンプルだと思います。金が上がるということは、極端に言えば、恐慌状態になるということでしょう。そうなったときに、金融界が正直にに立ち回るとはとても思えませんよ。投資というよりは、資産防衛というのが、金に対する自分のスタンスです。銀行や、株式市場から、現金を引き上げて現物資産に置き換えるだけで、平和への貢献だと思うのです。
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皆様ご指南ありがとうございます (mitihito)
2009-02-19 15:30:12


なるほど、いざとなったらやはり、手元に現物保管なのですねえ。
皆様の智恵を今後もお聞かせくださいませ。
助かります。
しかし田舎の倉庫とはどれだけ頑丈なんでしょうね。
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黄金の7人 (心配性の投資家)
2009-02-19 22:11:20
田舎の倉庫といってもおそらく銀行の貸金庫のように立派で盗難保険も入っているとは思いますが、AIGのように保険会社自体信じられない時代ですし、例えば金が5倍に値上がりしても保険金を払えるよう手当てしているとは到底思えず「ここまで暴騰するとは誰も予想できなかったはずで不可抗力」とか言って逃げる予感。結局、複数の貴金属商、自宅の金庫、定額購入と分散するしかないかと思っています。
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参りました (mitihito)
2009-02-20 00:45:57
保管リスクをも分散しなくてはならないとは、とほほ・・・な世の中なのですねえ。
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