亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

中央銀行による金空前の大量買い

2023年01月31日 23時28分32秒 | 金市場

本日は夕刻16時30分からのラジオNIKKEI「マーケット・トレンドPLUS」にスタジオ出演だった。

いつもの大橋ひろこ嬢との掛け合いの15分。

本日は、その後に別件の約束が入っており、そのままメールチェックができないまま、20時半頃帰宅。いつものようにマーケットチェックと各種連絡事項のチェックで、今回も遅れると思っていたワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の需給統計の連絡が来ており、あれれれ・・・と。

で、内容を見て、さらに驚いた。

なんと7~9月期に続き、2四半期連続で中央銀行セクターが大量買いを入れていたことが判明という内容だった。Q3(7~9月期)の445.1トンに続き、Q4(10~12月期)もさらに417トン買い増し、通年で1136トンと1967年に次いで2番目の規模にまで膨らんだとしている。ただしQ3に次いで今回も購入国が不明。金準備積み増しの理由が、地政学要因による不確実性への対応とインフレ対応となっている。

この公的購入が膨らんだ結果、2022年通年の金需要は前年比18%増の4741トンとなっている。

このレポート内容を知らずに夕刻の生番組でいろいろ話したが、高値警戒感から1900ドル台前半で上値の重いNY金は、昨日書いたように「懐疑の中で育つ」パターンと捉えており、早晩2000ドル突破を見込むとした。

・・・で帰宅後にレートチェックしたら1900ドル割れ寸前まで売られていた。ところが簡単に更新しておこうと、この一文を書いている間に急反発し、現在プラス圏に浮上というボラタイルな展開となっている。

FOMC初日から何やら不穏な値動きとなっている。

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