亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

目の前で500グラムの地金が買われていった

2008年02月27日 23時07分51秒 | 徒然(つれづれ)
夕刻、上海から帰ってきた。今回は市内から遠い浦東(プートン)国際空港ではなく上海市内に近い虹橋(ホンチャオ)国際空港を利用したので市内までタクシーで20分程度で行けるので時間的には、かなり楽になった(実際には事故渋滞で30分掛った。5台の玉突き事故を目撃)。日本サイドも成田まで行かなくとも済むのも助かる。そのうち上海日帰りも珍しいことではなくなるのではないか。

昨日は市内の大手宝飾店の地金売場を見て回ったが、昨年9月に行った時に比べて変化があるのか否か、より具体的には人出の様子はどうなのかという点が関心事だった。それがなんと市内の観光地「豫園」の大手宝飾店のショップの地金コーナーにいるとき、500グラムの地金を買う場面に出くわした。50歳前後の夫婦と思しきカップルが店員に地金を見たいと申しで、出された商品を手にして何やら質問。当方は見るだけで買わないのだろうと思っていたら、さにあらず商談はトントンと進み、購入。もちろんジロジロ見ているわけにはいかず、何気なくさりげなく警備のオジさんのスルドイ視線をかわしながら、その近辺をウロウロしながら観察。まず購入の意思を示すと、店員は本日のレートで弾いた金額を書いた伝票を客に手渡し、受け取った客はキャッシャーにそれを持って行き支払いをする。この時もさりげなく観察していたのだが、何と!その客は現金ではなくカードで支払っていた。クレジット・カードなのか?あるいは日本でも利用の少ないデビット・カードなのかは不明(聞くわけにはいかないし、言葉も通じない)。日本ならクレジット・カードで地金は買えない。いずれにしてもカードで支払いを済ませた客は、キャッシャーで支払い済みの用紙を渡され、それを先のコーナーへ持って行くと、地金はケースごと包装され瀟洒な紙のバッグに入れられ手渡され、一件落着。5年前から販売の現場を見にきてるが、地金が売れるのを目にしたのは初めてだった。12月のインフレ率(CPI)が7.1%、対して1年もの預金金利が3.7%の中国では目減りする預金などやってられない。投信、株、不動産そして最近では金に・・・・とは聞いてきたしそうだろうとは思ってきたが、いやはや、そうなのだよ。写真は今年の干支のねずみのデザインをあしらった地金。この500グラムが売れた。昨年の9月には店頭にはなかった、1キロの地金も陳列ケース内にあったのも大きな変化。上海では金が売れている。

ちなみに写真は外のショウウィンドウに飾られているものを撮ったもので、店内では写真など無理。警備員が飛んできて追い出されること必至。それでも一昨年は、こっそり撮ったりしたのだけど・・。


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3 コメント

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ブランド (fairlane)
2008-02-28 17:01:20
この500gの地金は宝飾品としての価値ですよね。
なんか怖いですよね。24金とは限らないわけですし。本日のレートで計算されても。
クレディスイスじゃなければいやだとか言う人日本では多いですけど。
中国はどこのブランドが人気なんでしょうね?

そういえばパンダ金貨ってありましたね
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メッキだったりして・・・ (ぱろ)
2008-02-28 17:10:38
チャッカムと言われてもね~???
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勘違い (fairlane)
2008-02-28 21:13:45
あ、そうか。これは店外の写真か・・・
ショウウインドウの写真ですね。失礼しました。


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