サプライズは無かったものの景気の拡大トレンドを示す内容となった週末の米雇用統計。好感したNY株式市場はNYダウ、S&P500種ともに高値更新。3月初めを高値にして失速状態だった小型株指数のラッセル2000なども息を吹き返してきた。同じく3月初旬に4350ポイント前後まで上昇を見た後に一時は4000ポイント割れも予想されたNasdaq総合株指数だったが、こちらも年初来高値更新というよりもITバブル崩壊以降の戻り高値をうかがう水準にある。
一方で、回復に逆行するように金利が下げて(価格が上昇して)注目を集める米10年国債。今回の雇用統計の結果を受けても、水準の変化が見られなかったのは金価格と同じだった。2.5%台の後半に落ち着いた。長期金利が上昇しないのは、米国債に売りが出ず逆に買いが入っていることを表す。なぜ買われるかについては、いくつかの背景が指摘されており、いずれも正しいと見られるが結局はそれらの複合要因といえよう。
金利上昇が見られない背景として合理性があるのは、FRBのフォワードガイダンスが広く市場に浸透し、利上げに転ずるには時間が掛かるという認識が共有されていることにあると思う。ここまでFRBの想定を何度も狂わせた回復の遅さが、市場にも受け入れられ、債券市場では買い安心感をもたらしていると思われる。一方で、そう理解する方が株式市場にとっても都合はよく、株式市場には居心地のいい環境が続くことになる。
昨日8日日曜日付の日経がタカ派で知られるダラス地区連銀のフィッシャー総裁のインタビュー記事を掲載していた。FRBの高官の発言は、海外メディアでは毎週数名の発言内容が伝えられ、時系列でそれらを追っていると、発言者の状況の捉え方も微妙に変化を見せているのがわかり面白い(興味深い)。フィッシャー総裁の会見では、量的緩和策は今のFOMCごとに100億ドルの買取りを続けると10月には150億ドル残るが、そこで一気に150億ドルを減らして政策を終了させるべしとした。同じペースで100億ドル減らし12月のFOMCにて50億ドル減らし終了というのは意味がないとしていた。それでもゼロ金利解除については、途端に歯切れが悪くなる。「経済状況次第であり、時期的な予断はもたない」としていた。利上げを織り込まれるよりは、ゼロ金利の長期化を織り込んでもらった方が現時点ではプラスという判断と思われる。一方で昨年5月のバーナンキ・ショックが示すように、回復の腰折れにつながりかねない政策点転換はやはり手探り状態ということなのだろう。
結局、金は売り込みにくい環境といえる。最終的にはインフレ率がカギを握るが、そのために賃金上昇圧力を先行指標として見ようという
ことか。
一方で、回復に逆行するように金利が下げて(価格が上昇して)注目を集める米10年国債。今回の雇用統計の結果を受けても、水準の変化が見られなかったのは金価格と同じだった。2.5%台の後半に落ち着いた。長期金利が上昇しないのは、米国債に売りが出ず逆に買いが入っていることを表す。なぜ買われるかについては、いくつかの背景が指摘されており、いずれも正しいと見られるが結局はそれらの複合要因といえよう。
金利上昇が見られない背景として合理性があるのは、FRBのフォワードガイダンスが広く市場に浸透し、利上げに転ずるには時間が掛かるという認識が共有されていることにあると思う。ここまでFRBの想定を何度も狂わせた回復の遅さが、市場にも受け入れられ、債券市場では買い安心感をもたらしていると思われる。一方で、そう理解する方が株式市場にとっても都合はよく、株式市場には居心地のいい環境が続くことになる。
昨日8日日曜日付の日経がタカ派で知られるダラス地区連銀のフィッシャー総裁のインタビュー記事を掲載していた。FRBの高官の発言は、海外メディアでは毎週数名の発言内容が伝えられ、時系列でそれらを追っていると、発言者の状況の捉え方も微妙に変化を見せているのがわかり面白い(興味深い)。フィッシャー総裁の会見では、量的緩和策は今のFOMCごとに100億ドルの買取りを続けると10月には150億ドル残るが、そこで一気に150億ドルを減らして政策を終了させるべしとした。同じペースで100億ドル減らし12月のFOMCにて50億ドル減らし終了というのは意味がないとしていた。それでもゼロ金利解除については、途端に歯切れが悪くなる。「経済状況次第であり、時期的な予断はもたない」としていた。利上げを織り込まれるよりは、ゼロ金利の長期化を織り込んでもらった方が現時点ではプラスという判断と思われる。一方で昨年5月のバーナンキ・ショックが示すように、回復の腰折れにつながりかねない政策点転換はやはり手探り状態ということなのだろう。
結局、金は売り込みにくい環境といえる。最終的にはインフレ率がカギを握るが、そのために賃金上昇圧力を先行指標として見ようという
ことか。
テーパリングは終わることが出来ないのでは?
実際の毎月100億ドルづつ減らしているが、ベルギーは米国債をそれ以上買っている。
アメリカの失業者は1億人以上というのも新聞に載っていましたが、
都合良くデーターを採って発表するのは如何なののか?
現在は国債の利回りが下がっているがそれも不動産取引を活発にし住宅指数を上げるため……
もし、緩和をゼロにすれば金利は上昇、株価暴落になるのは私みたいな素人でも想像がつきます。
過去にQE1.QE2が終了した時みたいに暴落が始まるのでは………
緩和終了が意味することは不景気になり始めると私は考えています。
FRBは大統領選が終わるまでは緩和政策を続けると考えています。共和党、民主党のどちらが政権を
とっても、前政権の責任にし、負債をリセットすると考えています。もし負債をリセットできなければ
中国に対して何の対抗策も持てないだろう。
アメリカの覇権、ドルはますます弱まるのは私にも想像がつきます。
ドル暴落、覇権を取り戻すためにアメリカは再度、(部分的)金本位制に戻るのでは
金が上がればドルの価値も上がるようになり、アメリカは再度覇権を取り戻すと私のシナリオですが
どの様にお考えになりますか?