亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

さすがに益出しの売りに押された週末(9日午後のFixingに公的購入?)

2009年10月10日 23時49分52秒 | 金市場
金の強さが目立った週だった。前週の益出しモードから一転して上値追いに。6日に昨年3月の過去最高値を更新してからは、追随買いを巻き込み3日連続で高値を更新。日本時間の今朝方発表されたCFTC(米商品先物取引委員会)のデータでは、10月6日時点だがファンドはさらに買い建て玉(ロング)を増やし、売り建て(ショート)も植えたものの結局差し引きで24万枚弱、重量換算にして745トンと、こちらも過去最高のロングを構築。利食われる以上の新規資金の流入が見られているのは、今秋はNYコメックスの取組と呼ばれる、未決済玉の急増ぶりからも伺い知ることができる。このネット・ロング(買い越し残)については、今週ロイターと住友メールにて取り上げたが、急反落警戒モードが高まる中での逆行高を演じることになっている。

週末、金曜日にはさすがにやっと反落をみたが、ちょうど米国の出口戦略を示唆するようなバーナンキ発言が伝えられたこともあって、金市況を伝える海外メディアでは、この発言がドルをサポートする形で間接的に金の売り材料となったとしていた。

バーナンキ発言とは具体的には、「緩和的政策は、長期間にわたり正当化される可能性が高い」、「しかし、景気回復が定着するに伴い、インフレ問題の発生を防ぐため、ある時点で金融政策を引き締める必要がある」(09年10月8日ロイター)という内容だった。内容としては当たり前のことを話しているに過ぎないのだが、直近のFOMCの内容などからもさして前進したスタンスとも取れないのではないか。むしろ週初にオーストラリアの中央銀行が予想外の利上げに向かったことが、ドル売りに拍車を掛けそうな気運となり、それを封じ込めるための発言というふうにも捉えられるのではないか。

いずれにしても、9日の金価格の反落はこの発言によるものというよりも、米国でも12日はコロンバスデーということもあり、週末のポジション整理の利食い売りが出たものと見られる。週明け月曜日のNYの為替は休み。そういえば9日のロンドン市場午後のFixing(値決め)でラージー・バー(400オンス)800本(約10トン)の買いが入ったとのこと。公的機関と見られるのだが、直近の流れからはロシアの買いではなかろうか。

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2 コメント

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 (fairlane)
2009-10-11 17:31:07
バルディリス放出はいただけないですね。引く手あまたでしょう。今岡は仕方ないですが。

いやいや「指し切り」かと思いましたが、若手(一時捕手が高卒ルーキーだった)ががんばってなんとか勝てました

2戦目の岩田先発は作戦ミスかと。私らからすれば久保や能見のほうがよほど怖かったです

強いと神宮入りますね。みんな驚いてます
明日神宮最終戦行ってきます
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 ()
2009-10-11 18:09:12
当日、出張先の信州松本から戻り、一仕事終えた後に、最終戦の神宮に出かけました。見た中では一塁側は今シーズン最高の入りでしたね。しかも7時過ぎてから人が埋まったようにみえました。風があり寒かったです。

後半は、双方ともにかなり熱の入った応援でした。7回、満塁で金本、初球をキャッチャーフライ、あれで終わりました。開幕戦から球場でみた試合で石川相手で負けた初めての試合ではなかったかと思います。
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