亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

今夜はFEDコア・メンバーの発言に注目集まる

2015年11月04日 23時40分34秒 | 金市場

今夜の最初の注目指標10月のADP民間雇用データは雇用者増加数市場予想18万人のところ18万2000人とほぼ予想に沿った線で落ち着いた。9月分は当初の20万人増から19万人に下方修正された。したがって、やや鈍化ということに。9月の米貿易収支は赤字額が予想よりやや少なくなった。前回8月が480億ドルの赤字で今回は408億ドルの赤字。予想は412億ドルの赤字だった。

今夜は、FOMCコア・メンバーの発言が続く。まず日本時間の23時つまりすでに始まっているが、下院金融委員会にてイエレン議長の議会証言が行われている。内容は金融規制や監督についてとなっており、この場で政策の方向性を語ることはないと見られる。ただし、終了後の質疑応答では金融政策についての質問が許されており、何か飛び出すか。何かあれば現地の午前中、日本時間の午前1時までにはニュースになりそう。その後、日本時間の5日午前3時半からダドリーNY連銀総裁の記者会見。続いて午前8時半頃からフィッシャー副議長の講演という予定。雇用統計を前に3者がそろい踏みで利上げに前向き発言をするとなると、悪かった9月の雇用統計発表前の水準に戻った、つまり“行って来い”状態で振り出しに戻ったような金価格には下押し圧力が高まることになる。

それでなくとも、今夜の3者(イエレン議長は関連発言なしの可能性もあるが)の発言内容は、6日発表の雇用統計の結果をどう判断するかという指針にもなりそうだ。興味深いのは、今夜は10月にコア・メンバーとの意見の相違が浮上したブレイナードFRB理事の発言も予定されていること。こちらの方もどうなるか。

金市場は、先週のFOMC声明文が尾を引く形で弱含みの基調が続いている。警戒感から積極的な買いが見られない中、断続的な売りに値を消す展開。アジアやインドの実需買いも入っていると見られるが、その現物買いがETFの売りという現物売りに消されているような展開となっている。


本日は、午後遅めに東京・上野の国立西洋美術館で10月16日から来年1月11日までの予定で開かれている「黄金伝説」古代地中海世界の秘宝という展示を見に行ってきた。

古代ギリシャの金細工の細かさに驚いたり、黒海沿いのかつての王国の金製品など古いもので6000年も前にどうしてこんな技術が存在したのかと不思議な製品もあった。もしや人類ではない異星人の手によるものではないか、、、と思わせるものも。

住友金属鉱山が特別協賛している催し物で、最後にローマが開発したスペインにある金鉱山の展示物があるのだが、最後に菱刈の金鉱石も展示されている。実は見たことのあるものだったが、それとは別にな、なんと!!菱刈の鉱石としてトン当たり300キロもの含有量の鉱石が展示してあり驚いた。南アは平均トン当たり5グラムとされるが、トン当たり30万グラムということになる。こんな高品位の石が取れる層も菱刈にはあるんだ!!!まさに宝の山ですよ。

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2 コメント

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Unknown (fairlane)
2015-11-08 19:28:16
紀元前4000年となると、聖書のモーセ五書よりもっと前(紀元前2000年) エジプト文明が産声を上げた辺りでしょうか。。 本当に異星人の仕業かと思えるくらいですよね
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粒金の技術 (KAMEI)
2015-11-12 08:39:49
一度途絶え再登場するのがたしか近世というのも、そのように思わせますよね。
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