4日の下院金融委員会、イエレン議長はおおいに語った。議会証言の主目的は金融規制だったが、タイミングとして質疑応答では金融政策についての質問が出るであろうことは想定内。議長にとっても、今回のFOMCは声明文のみゆえに渡りに船のいい説明機会ということだったろう。質疑応答で使った次の会合が“live possibility”とは言い得て妙。先週のFOMC声明文では年明け以降に先送りを読んでいた市場を覚醒させ、今回再び“利上げ意識”を呼び覚ますことに成功した。それでもしっかり「指標次第」であることは押さえながら。議長の議会証言が終わった午後にニューヨークでのイベントのオープニング・スピーチ後のインタビューにてダドリーNY連銀総裁も利上げの可能性に関し同じ“live possibility”を使ったとされる。連携プレーということか。
これで、先送りすること自体が先行きへの悲観と取られ、悪材料ということになりそうだ。
金市場にとって逆風のピークが近づいていると思われる。