Resilient（リジリエント）

日本時間の昨夜発表された9月の米小売売上高のデータは0.4％の減少。ところがマイナスの内容が、ガソリン価格の急落を映したもので、ガソリンスタンドの売上は前月比マイナス9.3％という記録的なものとなっている。結局それを除いた数値はプラス0.6％となり、これゃイイじゃないか！という評価となった。ミシガン大学が発表する消費者信頼感指数も上昇していたが、これはまぁ企業業績もいいし、株も上がっているのでこんなもんでしょう。ＮＹ金価格はコメックス先物でもスポット価格も12ドル超と久々の上げ幅。インドからの現物の引き合い増加が伝えられていた。9月にインドの豊作のことを取り上げ、この話は侮れないんだ、という内容の一文を書いたがこうしてジワジワ材料性は発揮されるというわけ。見渡せばコーンなどエタノール関連なのか穀物全般も買い上げられ、商品市況自体に活気が戻ってきているのは、予想以上に米国景気の足取りがしっかりしているように見えるという現状をそのまま映してのもの・・・で、米国債券市場を見れば売られている（金利上昇）。なんのことはない、米国債から資金シフトが起きているのだ。Resilientという言葉、“悪環境に対するしぶとさ”という意味合いで使われることが多いが、いまの米国景気がそれにあたる。見方を改めねばならぬのか・・。