週明け2日のNY市場の株価の下げの材料となったS&Pによる複数の米系金融機関の格下げの話。下げられたのはインベストメント・バンクと呼ばれる証券大手だった。リーマン・ブラザーズ、メリル・リンチ、モルガン・スタンレーがそれ。バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チエースなど銀行も格下げ見通し。1-3月期に約70億ドルの損失を計上したワコービアはCEOを解任。このところ評価損拡大のニュースにも比較的安定していた金融株だが、リーマンの前日比8.1%安を筆頭に軒並み売られることになった。金融機関の決算が迫るが、傷んだ資産の償却はどの程度進んでいるのか、動乱の1-3月期を経て小康状態の中で、どの程度損失が拡大しているのかいないのか。金融機関の間での格差は?というふうに関心事は多岐にわたる。
今回格下げの対象となったのは投資銀行だが、一般にこれら証券会社はベアー・スターンズ問題を経て対応が進んでいると見られていたのではなかったか。3月のベアー騒動の際に破たん懸念が取り沙汰されたリーマン・ブラザーズは、住宅ローンのみならず商業用不動産関連の債券の保有が多く、増資の話が持ち上がっている。商業用不動産ローンや住宅ローンの不良債権化というと、投資銀行よりもむしろ今後は商業銀行にとって厳しい環境が続くと見られていたので、今回の格下げの話は余震の到来を予告するものなのかも知れぬ。
金利の先物市場では、年内あるいは来年早々のFRBによる0.25%の利上げを読んでいるらしいが、(何度も書くけど)ないだろう。
今回格下げの対象となったのは投資銀行だが、一般にこれら証券会社はベアー・スターンズ問題を経て対応が進んでいると見られていたのではなかったか。3月のベアー騒動の際に破たん懸念が取り沙汰されたリーマン・ブラザーズは、住宅ローンのみならず商業用不動産関連の債券の保有が多く、増資の話が持ち上がっている。商業用不動産ローンや住宅ローンの不良債権化というと、投資銀行よりもむしろ今後は商業銀行にとって厳しい環境が続くと見られていたので、今回の格下げの話は余震の到来を予告するものなのかも知れぬ。
金利の先物市場では、年内あるいは来年早々のFRBによる0.25%の利上げを読んでいるらしいが、(何度も書くけど)ないだろう。
昨日はレス有難うございました。
清き1票とてもうれしい、感謝致します。
余震?また来るんでしょうか?FOMCの日ですか?