亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FOMC前に上下動

2010年12月14日 23時55分16秒 | 金市場

FOMC声明文の発表を控え金も為替も上下に振れている。今週は注目データの発表が続くが、まず11月の小売売上高と同じく生産者物価(PPI)が発表された。最近の流れから良さげな数字が出るだろうとの目算はあったが、いずれも市場予想を上回る結果となった。小売は市場予想前月比0.6%に対し0.8%の伸び。衣料品などが伸びた。それよりも10月の数字が速報の1.2%の伸びから1.7%へと上方修正の値が大きかったのが目を引いた。一方で自動車とその部品が10月は5.6%伸びていたが11月は0.8%のこちらはマイナスに。FRBの量的緩和第2弾に加え減税の延長がこれから加わる中で、(それ以前の)今回のデータが注目されたわけだ。

 

明日発表予定のCPI(消費者物価指数)がどの程度の水準になるか。前回は(商品・エネルギーを除いたコア指数の対前年同月比)は前年同月比プラス0.6%と1957年に統計が始まって以来の低水準だった。今夜のPPI(生産者物価指数)は、総合指数もコア指数も予想より高く出た。総合指数は前月比プラス0.8%で、コア指数はプラス0.3%。ちなみにコア指数は前回マイナス0.6%で過去4年以上にわたるなかで最大の落ち込みとなっていた。

 

この発表を受けての反応は、流れが一転した。ドル円は下げから上げに、金は上げ(1408ドル)から下げ(1393ドル)に。日本時間の4時15分に声明文が発表される。前進も後退もない模様。柔軟性を持って政策対応・・・ということか。


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