FOMC声明文の発表を控え金も為替も上下に振れている。今週は注目データの発表が続くが、まず11月の小売売上高と同じく生産者物価(PPI)が発表された。最近の流れから良さげな数字が出るだろうとの目算はあったが、いずれも市場予想を上回る結果となった。小売は市場予想前月比0.6%に対し0.8%の伸び。衣料品などが伸びた。それよりも10月の数字が速報の1.2%の伸びから1.7%へと上方修正の値が大きかったのが目を引いた。一方で自動車とその部品が10月は5.6%伸びていたが11月は0.8%のこちらはマイナスに。FRBの量的緩和第2弾に加え減税の延長がこれから加わる中で、(それ以前の)今回のデータが注目されたわけだ。
明日発表予定のCPI(消費者物価指数)がどの程度の水準になるか。前回は(商品・エネルギーを除いたコア指数の対前年同月比)は前年同月比プラス0.6%と1957年に統計が始まって以来の低水準だった。今夜のPPI(生産者物価指数)は、総合指数もコア指数も予想より高く出た。総合指数は前月比プラス0.8%で、コア指数はプラス0.3%。ちなみにコア指数は前回マイナス0.6%で過去4年以上にわたるなかで最大の落ち込みとなっていた。
この発表を受けての反応は、流れが一転した。ドル円は下げから上げに、金は上げ(1408ドル)から下げ(1393ドル)に。日本時間の4時15分に声明文が発表される。前進も後退もない模様。柔軟性を持って政策対応・・・ということか。