ファミマで愛車を満タンに

本日の日経朝刊でファミマ（ファミリーマート）が全国の500店舗で電気自動車（ＥＶ）の急速充電器を導入するという記事を読んだ。以前から電気自動車や水素自動車などに関心を持っているので、目に付いたのだが、このところバッテリーの性能が上がったり、車体を炭素繊維にして軽量化を図ったりということで、実用化がグッと迫ってきたように思う。ＪＸが水素の商業用の貯蔵にメドを付けたというニュースも年始だったか？？読んだのを記憶している。燃料電池の効率化も進んでいるようだ。ＴＶコマーシャルでＢＭＷの電気自動車の日本国内での取り扱いが始まったのを見た人も多いだろう。車に係わる様々な分野のイノベーションでついに実用化されたが、如何せんまだ価格が高い。これから各社開発に鎬を削ると思われるので、量産化が進み価格も下がり、性能も上がってくるのだろう。

炭素ガス排出基準などという基準値達成のためというだけでなく、新興国の大気汚染対応などという、わかりやすい導入目的などもあり、さらに技術が進み価格が下がれば予想以上に普及に弾みがつくのではないかと思っている。そのうち「オマエは、まだガゾリン車に乗っているのかよ。早く買い替えなよ」などという時代が遠からずやって来るのではないかと思っている。世界中で新たな、しかも強力な自動車買い替え需要が発生し、成長限界で行き詰まっている世界景気にとってもプラスとなろう。

本質的には、エネルギー革命が起きるわけで、シェールガス・オイルで中東産原油の輸入が減って、陰りかけていたアメリカの復権・・・・などという見通しなども見直しを迫られるのかも知れない。そもそもエネルギーにおける中東の優位性も落ちることにもなろう。新興国では安いガソリン車が売れるだろうから、今ある産業構造が短期日でガラリと変わることはなかろうが、変化は加速していくのではないか。関連分野の企業の収益も大きく変化するのだろう。日本が優位に立つために、政府をあげて一層サポートに力を入れるべきと思う。

ファミマの500店舗にしても全国に1万店舗あるというから、始まったばかりだが。レコードからＣＤへの変化程早くはなくとも、記録媒体が磁気テープからＤＶＤやハードディスクに変わって行った時間軸くらいのテンポにはなるのではなかろうか。