週明けにかなり売られたフランス国債が、7日は小康状態で100以上もの公約を掲げた国民戦線ルペン党首の支持率も高いとはいえ限定的と思いきや、フランス大統領選で、またぞろ妙な流れが出てきた。選挙戦特有の中傷合戦ということなのかもしれないが、有力候補フィヨン元首相の支持率低下に従い、急浮上してこちらが本命か、と思われたマクロン経済産業デジタル相に性的スキャンダル。同性愛者との不倫疑惑・・・・という、何気にフランスっぽいスキャンダルで、真偽のほどは不明なれど、フィヨン・スキャンダルはどうやら火のない所に煙は立たない的な様相につき、本格的にもつれそうな気配が漂っている。
もともと一回目の投票は票を分けるが、二回目は反ルペンで結束することで、よもや既存の体制は崩れまいという楽観論が根底にある。それでもトランプ旋風のように“勢い”で神風が吹くのが選挙ゆえに、みな、もしや!!と想定外を頭の隅に置いていた。
ギリシャ問題は、やはりね・・・ということで想定内なれど、いろいろタイミングが重なると材料性の程度が上がるので要注意。ただし、いずれも金価格の押し上げ要因ではある。イエレン議長も、米国内のことだけでも、ややこしいのに、また外まで考慮せねばならぬ可能性があり、大変なのだ。金市場が読む、利上げ出来ないFRB。