亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

中国、バブルの崩壊を体を張って緩やかなものに・・・・・

2016年02月29日 23時44分53秒 | 金融市場の話題

昨日はここに、「上海G20」について、「金融政策のみならず財政政策から構造改革まで『政策の総動員』をうたっている。So what?」、それがなんなのさ?と書いた。結局、ビフォー、アフターという意味で変わり映えはせず、「不安定な市場環境は続きそうだ」とした。週明けの本日、外資系金融機関やその他のリポートも目にしたが、声明文も直近のG20とG7を合算したものと大差ないというのが、集約的な受け止め方のようだ。

もともと実のある合意に至るとの期待感も薄かったというと、身もふたもないが、中国が議長国ということで注目した本日の上海株(上海総合株指数)は途中で3%以上下げ一時は2014年11月以来の安値となったものの、終値は2687.98と今年1月28日の2655.661を下回らずに終了。思うのは昨年6月から8月末に掛けての株価暴落に際して、国有銀行と国有企業に対し融資をして、受けた融資で自社株の買い支えをするようにとのお達しが出ていたこと。当時の安値水準(2927.29)を下回ると担保不足が発生するとの話もあることから、銀行サイドはいわゆる“追い貸し”をすることで、この融資を継続しようとすると見られるので、結局、不良債権の積み増しという結果になる可能性が大だ。

しかし、過剰設備を廃棄し不退転の決意で改革を進めるということなので、減速は避けられず、不良債権もむしろ増えることになる。やはり、“親方五星旗” でメンツを重んじる中央政府(習近平政権)が面倒を見るのだろうが、どこまで続けられるか。弾けた中国バブルだが、政府が体を張って崩壊を緩やかなものにしていると解釈している。

さて週末に売られた金だが、復元力が強いと先週書いたが、今夜はどうなるか。

うるう日も過ぎて明日は弥生3月。和歌山ではスギ花粉の嵐で大変でした・・・。

世の中にたえへて(杉)カフンのなかりせば、春のこころはのどけからまし。


コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (fairlane)
2016-03-01 12:10:23
先生お久しぶりです

半年ですが、断酒ひと月移行は同じように思えます 
完全治癒ではないんです 多少目がかゆいとか、忘れたころにくしゃみ とかはあります でも投薬も目薬もなし マスクもメガネもなしで外を歩いても大丈夫です。
年を取ると、飲酒期間が長いので、飲酒習慣がないときの体調を忘れてしまっているんですよね 考えてみれば子供の頃はこんなに花粉症はひどくなかったです
ひとの体質は様々ですので、先生に適応するかは分かりませんが、自分は断酒して体にもお財布にもいいことづくめです
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断酒 (KAMEI)
2016-03-01 08:30:14
ご無沙汰です。なるほど、そうですか。

どのくらい経つのですか?
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Unknown (fairlane)
2016-03-01 02:21:36
当方思うところあって断酒したのですが、今年ほとんど花粉症の症状が出ません 酒がアレルギーを増幅させてたのだなと実感しました 断酒 いかがですか
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