亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金融市場も梅雨空

2005年06月14日 17時18分13秒 | 金融市場の話題
(17:15)原油の値動きが荒い。OPEC総会を前にしていることもあるが、昨晩のNY市場ではWTIが56ドルに迫った。結局前日比2ドル以上高く終わっている。高値圏での推移がこれだけ長期にわたると市場にも価格慣れが起きてくる。原油の55ドル乗せなどというとNY株は急落したものだが今では耐性がつき下げない、ただ上げもしない。こう着状態が続く。ファンドがネット・ショート(売り越し)に傾いていた5月は下値 . . . 本文を読む
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下げたくない価格

2005年06月13日 17時03分37秒 | トピック
(17:00)今週の注目イベントは、15日にウィーンで開かれるOPEC総会ですかね。今回は生産量の問題よりは目標価格の問題。もちろん直ぐに決着がつくものではないので論議の方向性を示す程度でしょうが。NYで取引されているWTI原油は、数ある油種の内のひとつであるのは言うまでもないですね。いまOPECが指標として使っているバスケット価格は7油種の平均値。WTIの9掛けくらいの価格なので先週末のWTI原 . . . 本文を読む
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梅雨ですね

2005年06月12日 12時10分54秒 | トピック
昨日のニュースに、この夏の「中国ツアー予約半減」というものがあった。そうだろうな。2004年の中国への日本人の渡航は333万人も居たということなので、中国側の観光収入は大きく減収、当然の結果でしょッ。 かく言う私も今月は上海行きの予定があったのですが、主催者側の判断で中止。個人的には機会を見つけて前回と同じ場所に行って変化の度合いを見ようと思っていたので残念。中止が決まったのは、例の騒動の直後な . . . 本文を読む
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前例のナイ通貨の、前例のナイ展開に、前例のナイ金価格の・・・・

2005年06月11日 15時49分14秒 | 金市場
結局、ユーロは1.210ドルに迫り年初からの安値を更新して今週を終わった。急激に売られた後の戻りを見て今後を判断、と思っていたらば戻らないで単にズルズルと落ちていった。一生懸命踏ん張っているのだが、あれやこれや悪材料となるものを探し出されては売られているイメージ。“蟻の一穴から堤防が決壊”ということにはならないと思うが、前例のない通貨の前例のない展開に市場は“否決”の影響度合いを手探りで進んでいる . . . 本文を読む
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目ぼしい材料はなし

2005年06月10日 20時17分37秒 | 金融市場の話題
(20:18)さて今週注目のイベントのひとつだったグリーンスパン議長の議会証言は、やはり住宅問題に触れましたね。6日月曜日に「住宅市場に触れざるをえないでしょうが、どのように表現するのか。部分的にバブルは認められる、しかし全体からすると心配に及ばずということだろうなぁ」としたとおりでした。そして一部地域のバブルの程度を示すのに最近使っている「froth(泡ぶく)」をまた使いました。ひとつの単語で状 . . . 本文を読む
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友あり遠方より来る

2005年06月10日 02時26分50秒 | 徒然(つれづれ)
(02:25)学生時代の後輩から突然の連絡。転勤で東京に住まうとのこと。単身赴任、と聞いてすべて了解。あい、わかりました(単に“久々に飲みたい”というシグナルという意味です)。ならばというので日を決めて、関係者(といっても数はそう多くない)に連絡、都合のつく、付かないもあって、有志のみ。それが本日でした(正確には日付は変わってしまったけど)。本来は夕刻、Reuters主催のセミナーに行きお勉強しよ . . . 本文を読む
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SilverまでETF(上場投信)にするらしい 

2005年06月09日 11時07分58秒 | 金市場
(11:06)2週間ほど前から流れていたsilver(いうまでもなく銀ですね)のETF(上場投信)化の話が明らかになってきた。Dow Jonesの報じるところだとBarclays Global Investors(英バークレー銀行の関連会社)がSEC(米証券取引委員会)に年内を目処に申請書を提出する予定という。 すでにGoldは昨年11月18日からNY証券取引所にETF(streetTRACKS . . . 本文を読む
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CEOはのたまう「不当な円安も不振の原因」と

2005年06月08日 16時26分13秒 | 金融市場の話題
(16:25)6日に触れたがGMの株主総会が開かれた。今朝の日経一面にあるように北米地区の工場閉鎖を踏まえ2008年までに米国で2万5千人の人員削減を軸とする経営再建策を発表した。結果的に02年に年間600万台の生産能力を500万台に落とすというのが骨子になっている。昨年末の北米の従業員数は18万1千人ということなので14%に相当する。たしか春先の合理化案ではドイツを中心にしたヨーロッパでの1万人 . . . 本文を読む
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金融環境の“断層”

2005年06月07日 18時37分16秒 | 金融市場の話題
(18:37)正直に言うと、相場における何年周期説とか、ドル円相場のリズムは○年下げて×年上げるなどという説は無視はしないが参考に頭に置いておく程度でいいと思っている。それらは分かり易く、説得力を持ったものではあるけれど、一定の環境下で有効な説であったと思うからだ。それをいつまでも当てはめようとするところに無理があると思うのは、ここ数年の変化の度合いが我々の認識を遥かに超えていると思うからだ。技術 . . . 本文を読む
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おやっ!と思ったね

2005年06月06日 22時43分09秒 | 金市場
(22:40)本日2回目のアップ。 「イタリアは通貨ユーロを離脱しリラに戻るべきだ」。マロニとかいうイタリアの労働社会政策大臣というと日本では厚生労働大臣に当たるのかな、その立場の人の発言だそうだ。個人的な意見だと思うが、影響力を考えればこんなことはこのタイミングで言えないはず。まぁ、どこの国にも似たような人はいるということか。これは先週3日金曜日のことだが、その前にドイツ連銀とドイツ財務省が話し . . . 本文を読む
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