亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

おやっ!と思ったね

2005年06月06日 22時43分09秒 | 金市場
(22:40)本日2回目のアップ。
「イタリアは通貨ユーロを離脱しリラに戻るべきだ」。マロニとかいうイタリアの労働社会政策大臣というと日本では厚生労働大臣に当たるのかな、その立場の人の発言だそうだ。個人的な意見だと思うが、影響力を考えればこんなことはこのタイミングで言えないはず。まぁ、どこの国にも似たような人はいるということか。これは先週3日金曜日のことだが、その前にドイツ連銀とドイツ財務省が話し合いを持ったというのも流れていたようだけど、真偽のほどは知らないがヨーロッパで通貨市場が荒れている時に話し合い(情報交換)はあっても不思議はない。それがユーロ離脱などという連想を呼ぶところが正に環境がそうさせるのと、ユーロの売り方が利用したのだろう。

実は、こっちの話のほうがイタリアの閣僚の話よりドキッとした。現時点で離脱などあり得ないのだが、金を売りたがらないドイツ連銀のスタンスと重なったからだ。将来の離脱を考えるのであれば、これは準備金は売らないでおこうということになるわけで、これまでの流れと符合してしまうからだ。仮にマルクを復活させるとなると、その信任のために金は温存すると考えられるからだ。そんな事まで考えさせられる状況だったということですね。この辺の感覚は金市場からの視点ということで、為替だけやっている人にはないところだろう。
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