Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

クリーム・ボール

2009年01月03日 | バリ
 このお菓子をいつ頃からクリーム・ボールと呼ぶようになったかという記憶はないのだが、あまりにもこれを食べ続けるバリの友人が呆れて、私のことを「クリーム・ボーイ」とよんだことがきっかけだったことは間違いない。今もバリに住んでいる間中、ぼくはこれを食べ続けている。ちなみに今日も3個が私の胃の中に収まった。
 クリーム・ボール(とバリで呼ぶかどうかは定かではないが)とは、ハンバーガーのバーンズのようなパンの間にバタークリームが塗られ、その上にチョコレートのフレークがかけられている。このチョコ・フレークがオランダ文化の移入であることを考えれば、このクリーム・ボールはオランダ人が考え出した食べ物なのだろう(そう考えると私のバリの毎朝の生活はヨーロピアンなわけである)。
 それにしても安いのだ。現在、物価が高くなっても、5個で5,000ルピア。現在のレートで換算すると一つは10円もしない。どうしてこのようなチープなものが好きなのだろうとよく考えるが、B級だろうが、C級だろうが、旨いものは旨いのである。僕の祖先はオランダ人だったのだろうか、それとも味覚に相当問題があるんだろうか?(僕は前者だと信じています。)
 さらにすごいことに、冷蔵庫に入れておかなくてもそう簡単にはカビないのである。相当に防腐剤が入っていることも予想できるのだが、そんなことを考えていてはインドネシアでは研究できない。だいたい今、これを書いている場所には冷蔵庫もなければ、クーラーもなく、壊れそうな扇風機がガタガタ鳴っているだけである。なんだか、日本の昭和30年代の夏のサウンドスケープ。いいじゃないですか?郷に入れば郷に従いましょうね。


GOOAL!

2009年01月03日 | バリ
 この店の入り口はまさにサッカーのゴールがデザインされ、よくみるとゴールネットにはGOOALと書かれています。デンパサールのはずれにあるこの店WARUNG ELLIE SPORTYは、ジャワ人が経営するナシ・チャンプル屋で私のお気に入り。「甘辛」というのが私の好みですが、この店の味付けはまさにそんな私の嗜好にぴったりで、しかも安いのです。さらにはサッカー好きの私にぴったり。
 ここの奥様、相当な筋金入りのサッカー好きです。噂によると、海外にもサッカー観戦に行くらしいのです。だいぶ前のブログに書きましたが(2008年9月23日のブログにはここのチャンプールの写真が掲載されてます)、店員もサッカーのユニフォーム。しかし庶民の街デンパサールにあるところが気に入っています。スポーツ・バーではなく、スポーツ食堂。たぶんバリには唯一ここだけでしょう。
 今日は贅沢するぞ!と普段は8,000か9,000ルピアのところを、おかずを一品増やして1万ルピアにしてしまいました。いいじゃないですか。なんといってもおなかを減らしてやっとこの店にたどりつくことこそが、1日の1点目のGOOALなのですから。さあ、みなさん御一緒に・・・GOOOOOOOAL!!!!


MatahariデパートからCD屋が消える!

2009年01月03日 | バリ
 デンパサールのMatahariは庶民のデパートである。ここは、庶民の生活を垣間見ることを切望する風変わりな観光客の見学コースになるほどの場所で、食料品は置いていないが、地下のフードコート、ゲームセンター、本屋(デンパサール最大規模を誇るインドネシアの本屋チェーンGRAMEDIA)、一階には、靴、化粧品、婦人服、二階は衣料、三階は子供服に雑貨、寝具となんでも揃っている。そして三階にはCD、カセット、DVDが比較的揃っている店が入っていたのだが・・・。無くなっているのだ!
 クタに行けば、新しいCDやDVDは揃っているのだろうが、庶民の街デンパサールでは唯一の品揃えだったこの店が消えているのだ。今回の調査で受けた最初のショックがこれである。周りを見回してもそれらしき店が見当たらない。最後に地下階まで下りてみたがやはりなくなっている。
 とりあえず、私のブログをごくたまに見てくれているバリ関係者に告ぐ。デンパサールのMatahariにはもうCD屋はない。新たな店を開拓せよ!

音は大きくしたいもの

2009年01月03日 | バリ
 ギターがエレキ化したのはかなり前のことだが、近年ではエレキ・ヴァイオリンも普通だし、大正琴だってエレキ化したものを売っている。弦楽器だけではないが、そもそもこじんまり演奏していた楽器が、大きな舞台で演奏されるようになればなるほどその音を拡声することが必要で、こうしてエレキ化が進んでいったのである。
 それにしてもこのバリの楽器。ものすごく狭いスペースで練習しているのである。にもかかわらずすべての楽器はエレキ化され、正直なところ耳が痛いくらいだ。小さなライブハウスでハードロックを聴いているようである。なんでそこまで大きな音にしたいのだろうか。
 彼らの説明によれば、アートセンターなど大きな舞台で演奏することもあり(最後に演奏したのは15年ほど前だと思うけれど)、そのために必要なのだという。でも狭い場所で演奏するときは必要なのかどうかという問いにはうまく答えられていない。たぶん、私が思うには、一度音を大きくしてしまうと、バリの方々はもう小さくすることができないのである。やはりこれを指導するガムラン好きのバリのオジサンたちにとって、ガムラン=大音量なのである。
 それにしても、長時間聞くのがつらいのだ。「うるせーんだよ」なんて調査に行って、言えないもの。