インドネシアに来てこれだけは飲みたいと毎回思うものが、ソーダ・グンビラである。日本語にすると「楽しいソーダ」となる。この飲み物、1984年に最初に体験して以来、私が今宵なく愛する飲み物となったのだった。
この飲み物を詳細に説明すると次のようになる。まず空のグラスの底に甘い練乳を1~1.5センチ程度入れ、その上に赤、あるいは緑の甘いシロップを静かに入れる。シロップはたいてい2センチ程度である。そうするとグラスの底に白、その上に赤あるいは緑の層ができる。このグラスとボトルに入ったソーダを使って、ソーダ・グンビラが誕生する。
ここから先は飲む側がどのように楽しむかである。まず、美しい色が二層をなすグラスを見て楽しむ。これが重要で、ワインでいえば色を見るようなものだ。じっくりとそれを楽しんだのち、ボトルの半分ほどのソーダ水を静かにグラスへと注ぐ。すると、美しい三層ができるのだ。上から、透明な泡が踊るソーダ水、色つきのシロップ、そして白い練乳。注ぐ楽しみを味わい、再び三層となった飲み物を見て楽しむ。しかし楽しみはまだまだ続く。
ドリンクなのだから「飲む」楽しみがあるのは当然だ。まず、ソーダ水だけを軽くストローで吸う。あっさりした炭酸を味わったあと、上の二層の部分だけを軽く混ぜるのである。この時点で三層すべてをかき混ぜると楽しみが一つ減ってしまうのだ。色つきシロップと炭酸水を混ぜると、甘いサイダーのような味になる。これが旨い。存分にこの味を堪能したのち、ボトルに残った炭酸を少しグラスに注いで、練乳部分まで混ぜ合わせて、今度はすべてが混ざった味を楽しむのである。この味がまた最高であり、楽しみも最高潮に達するのだ。注意すべきことは、上手に残ったソーダをグラスに足していくことである。少しずつ薄まり、甘さがなくなっていく過程を楽しむのもまたこの飲み物の楽しみである。
さて、私のこの話を聞いた調査地の友人が、「40代の男が一人で、ニヤニヤしながらそんな飲み物を飲んでいるのを店の人がみたら、ちょっと普通じゃないと思われる」と言っていたが、それでも好きなものは好きなのである。楽しいものは、楽しいのである。
この飲み物を詳細に説明すると次のようになる。まず空のグラスの底に甘い練乳を1~1.5センチ程度入れ、その上に赤、あるいは緑の甘いシロップを静かに入れる。シロップはたいてい2センチ程度である。そうするとグラスの底に白、その上に赤あるいは緑の層ができる。このグラスとボトルに入ったソーダを使って、ソーダ・グンビラが誕生する。
ここから先は飲む側がどのように楽しむかである。まず、美しい色が二層をなすグラスを見て楽しむ。これが重要で、ワインでいえば色を見るようなものだ。じっくりとそれを楽しんだのち、ボトルの半分ほどのソーダ水を静かにグラスへと注ぐ。すると、美しい三層ができるのだ。上から、透明な泡が踊るソーダ水、色つきのシロップ、そして白い練乳。注ぐ楽しみを味わい、再び三層となった飲み物を見て楽しむ。しかし楽しみはまだまだ続く。
ドリンクなのだから「飲む」楽しみがあるのは当然だ。まず、ソーダ水だけを軽くストローで吸う。あっさりした炭酸を味わったあと、上の二層の部分だけを軽く混ぜるのである。この時点で三層すべてをかき混ぜると楽しみが一つ減ってしまうのだ。色つきシロップと炭酸水を混ぜると、甘いサイダーのような味になる。これが旨い。存分にこの味を堪能したのち、ボトルに残った炭酸を少しグラスに注いで、練乳部分まで混ぜ合わせて、今度はすべてが混ざった味を楽しむのである。この味がまた最高であり、楽しみも最高潮に達するのだ。注意すべきことは、上手に残ったソーダをグラスに足していくことである。少しずつ薄まり、甘さがなくなっていく過程を楽しむのもまたこの飲み物の楽しみである。
さて、私のこの話を聞いた調査地の友人が、「40代の男が一人で、ニヤニヤしながらそんな飲み物を飲んでいるのを店の人がみたら、ちょっと普通じゃないと思われる」と言っていたが、それでも好きなものは好きなのである。楽しいものは、楽しいのである。