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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

しかるべき・・・

2009年07月03日 | 家・わたくしごと
 最近、ラジオやテレビのニュースでは総理大臣がしきりと「しかるべき○に」を連呼している。「しかるべき時」、「しかるべき場所」、「しかるべき人」などなど。そして日本のマスコミはこの数ヶ月、この「しかるべき」の五文字に踊らされていている。
 この「しかるべき」だが、実に都合のいい言葉である。だいたい都合の悪いときには実に好都合である。たとえば、「○○の将来構想(大学ではよく用いられる四文字熟語)はいつ出るんですか」と聞かれたとき、「いや、まだ作ってないんですよ」とか「今、構想中なんです」なんて正直に言わなくたって、「しかるべき時に」といえば、なんだかもったいぶっているように聞こえるものだ。「先生、試験はいつやるんですか?」と聞かれたとき、「まあ、勉強しておきなさい。しかるべき時に通告します」なんていえば、真面目に勉強する学生も出てくるかもしれない。
 しかしこの「しかるべき」の使用は、使う両者関係にヒエラルキーがないといけないのだ。たとえば、「P(ピー)!いったいいつ仕事行くの?」と朝からかみさんにチクチク言われたとしよう。そのとき私が某総理のようにうす気味悪い笑みを浮かべて「しかるべき時に」なんて言ったものなら・・・。少なくてもこの関係では使用できない表現である。