『緩和ケア』Vol.16 No.3 MAY 2006
国立がんセンター中央病院・ソーシャルワーカーによる論文。
この病院で行われている、がんの告知→療養先の移行などに対する援助を紹介している。
「在宅ケアを希望する場合でも、患者の病状、全身状態、家族の介護力などを十分に評価し、緊急入院が可能な医療機関や、在宅ケアが不可能になった場合に入院できる緩和ケア専門施設やその他の医療機関も調整する」とある。
しかし残念ながら、私が関わった患者さんには、きちんと「紹介」として入ってきた人は少なく、紹介状を手に持って、自身で依頼をしてきた人もいた。
著者も触れていたが、「見捨てられ感」を持って、この専門病院を離れてきた患者さんも少なくはないと、私は感じている。
大規模な病院ゆえの悩みだとは思うが、可能な限り「網」を張って、患者さんを一人きりにしないように働きかけて欲しいと、切に願う。
(がんセンターでも、外来受診にソーシャルワーカーなどが同席するなどのサポートを実施しているとのこと)
大規模な病院こそ、「網」はソーシャルワーカーになるのだと思う。いかに院内に存在をしらしめていくのか、おそらくこれも、大きなテーマなんだろうと思う。
国立がんセンター中央病院・ソーシャルワーカーによる論文。
この病院で行われている、がんの告知→療養先の移行などに対する援助を紹介している。
「在宅ケアを希望する場合でも、患者の病状、全身状態、家族の介護力などを十分に評価し、緊急入院が可能な医療機関や、在宅ケアが不可能になった場合に入院できる緩和ケア専門施設やその他の医療機関も調整する」とある。
しかし残念ながら、私が関わった患者さんには、きちんと「紹介」として入ってきた人は少なく、紹介状を手に持って、自身で依頼をしてきた人もいた。
著者も触れていたが、「見捨てられ感」を持って、この専門病院を離れてきた患者さんも少なくはないと、私は感じている。
大規模な病院ゆえの悩みだとは思うが、可能な限り「網」を張って、患者さんを一人きりにしないように働きかけて欲しいと、切に願う。
(がんセンターでも、外来受診にソーシャルワーカーなどが同席するなどのサポートを実施しているとのこと)
大規模な病院こそ、「網」はソーシャルワーカーになるのだと思う。いかに院内に存在をしらしめていくのか、おそらくこれも、大きなテーマなんだろうと思う。