『がん患者のこころに寄り添うために サイコオンコロジーの基礎と実践 サイコロジスト編』大木桃代/編著 真興交易㈱医書出版部
がん患者を支援するために、心理職向けに書かれた本の1節。グリーフケアの概要を諸説を踏まえて論じている。心理職に限定せず、広く入門書として活用できる。
引用
・遺族の悲嘆が通常の範囲である場合、介入目的は、遺族自身が主体的に悲嘆のプロセスに取り組み適応する過程を援助することにある。
・(セルフヘルプグループでは)複数の参加者が喪失の思いだけでなく、時間も分かち合うことを前提とする。
・遺族がセルフヘルプグループに参加した際は、面接時に参加体験のフォローを行う。適切な紹介とフォローが介入効果を高める。
・病室での死亡確認後のお別れの時間、エンゼルケア、霊安室での家族の待機、離院(見送り)時まで、患者・家族に対して敬意と哀悼の念を持った態度で臨むことが大切である。
グリーフケアの取り組みが少しづつ広がっていくなかで、援助者側の「提供している」という満足感だけで終わらせないためには、基本を意識し続ける必要があるということを感じさせられた。
また、グリーフケアの対象者は死別体験者とされることが多いが、認知症患者、障がい者も対象となる。もちろんそれらの人たちだけにとどまらない。
「喪失体験」という言葉が、より一般的に(というのは稚拙な表現だが…)応用されることを願う。
がん患者を支援するために、心理職向けに書かれた本の1節。グリーフケアの概要を諸説を踏まえて論じている。心理職に限定せず、広く入門書として活用できる。
引用
・遺族の悲嘆が通常の範囲である場合、介入目的は、遺族自身が主体的に悲嘆のプロセスに取り組み適応する過程を援助することにある。
・(セルフヘルプグループでは)複数の参加者が喪失の思いだけでなく、時間も分かち合うことを前提とする。
・遺族がセルフヘルプグループに参加した際は、面接時に参加体験のフォローを行う。適切な紹介とフォローが介入効果を高める。
・病室での死亡確認後のお別れの時間、エンゼルケア、霊安室での家族の待機、離院(見送り)時まで、患者・家族に対して敬意と哀悼の念を持った態度で臨むことが大切である。
グリーフケアの取り組みが少しづつ広がっていくなかで、援助者側の「提供している」という満足感だけで終わらせないためには、基本を意識し続ける必要があるということを感じさせられた。
また、グリーフケアの対象者は死別体験者とされることが多いが、認知症患者、障がい者も対象となる。もちろんそれらの人たちだけにとどまらない。
「喪失体験」という言葉が、より一般的に(というのは稚拙な表現だが…)応用されることを願う。
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