社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「10%科学者や20%実践家がいてもよい-協働的科学者-実践家モデル」平井啓(2009)

2016-04-27 13:28:14 | 心理学
『Communication-design 2 2009年3月』大阪大学コミュニケーションデザイン・センター

臨床と研究と。各々を得意とするメンバーがチームで研究活動をすることの可能性について、自身の研究活動形態を事例に紹介している。

引用
・異なる職種がそれぞれの専門性を発揮し、うまくコミュニケーションをとることによって、(中略)患者や家族と学問の世界をつなぐネットーワークのノードになる可能性があると考えられる。

・負担をかけすぎないネットワーク作り
 ⇒・日常的に情報交換をするだけではなく、意思決定が生じる場合にはミーティングを開催し、できるだけ多くのメンバーのコンセンサスを得るようにしている。
   同時にそれぞれのメンバーの役割分担を明確にして、必要な意思決定にのみ参加できるようにしてできるだけ負担が生じないようにしている。
  ・「メンバーはお互い全てを理解し合わないといけない」といったチームの凝縮性を高めるようなことは時にメンバーに対して多くの負担を強いることになり、チームの機能的側
   面を制限してしまうことがある。そこで、連携のためのネットワークやチームでは、お互いが全てをわかりあう必要もないことを念頭に置いて置かなければならない。
   つまり、ネットワーク全体の機能をどのように「デザイン」していくかが重要である。



 一人ひとりが有している知識や経験には限界がある。
 一人ひとりが物事に取り組める時間にも限界がある。
 
 実践家であり研究者。研究者であり実践家。
 いろんなスタイルがあっていい。そう実感した。
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