トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

トウモクレン花

2019-05-16 | 樹木 草花
 

モクレンそっくりのトウモクレンの花
モクレンの変種だそうだ

モクレン科の落葉低木
全体にモクレンより小型
葉はモクレンより小さく幅が狭い

花は3~4月に咲き 花被片の内側が白っぽく先端がやや尖る
香りがあまりしない

ハナイカダ

2019-05-15 | 樹木 草花


葉の上に花が咲く代わった植物
ハナイカダ(花筏)というネーミングセンスの良い名前

ミズキ科の落葉低木 大きくても3m程
葉は互生で、先は尾状に鋭く尖り基部は広いクサビ形 縁に浅い鋸歯があり、鋸歯の先は芒状になって腺に終わる
若葉はアクが無くて美味しく食べられる

花は雌雄別株で、4~6月に主脈の中央付近に淡緑色に咲く
葉の主脈と果軸が合着している
雄花は数個 雌花は普通1個時に2~3個付く
淡緑色であまり目立たない

果実は1cm以下の扁球形で、8月過ぎに紫黒色に熟す
渋くて不味いそうだ

コフキゾウムシ

2019-05-14 | 虫類


地色は黒なのだが鱗毛に覆われていて薄茶色 時に淡緑色に見える
口吻はあまり長くない

葉に産み付けられた卵は孵化し、土中に潜り木の根等を食べて育ち越冬する
成虫は5mmほどの大きさで4月頃から現れる
平地から山 林縁や草地で見られる

クズやハギ類の葉の上で多く見らる普通種
ダイズ アズキ インゲンなどにも付き食害する
葉の縁をギザギザに波状に食べる特徴的な食べ方をする

キアシドクガ幼虫 蛹 成虫

2019-05-13 | 虫類
  

キアシドクガが今年も多い
同じ時期、昨年は成虫が飛び回っていたが、今年は幼虫が上からボタボタ落ちて来て体に付いた
多く見られるようになったのはここ2~3年で、今年は他の公園でも良く見るようになった

成虫の脚が黄色いのでキアシドクガと言う
ドクガ科の蛾だが毒針毛は無く、毒は無いと言われている

卵で越冬し、成虫は5月頃から見られる 年1回発生
幼虫は4cm程のドクガ毛虫で、黒色の太い縦帯 背線 横帯で背部は黄色の紋列となる
幼虫の食草はミズキ クマノミズキで時に大発生して被害を与えることもある
蛹は繭は作らず枝などに尾端を固定して蛹化する
成虫は5cm程で、口吻が退化しており、成虫期も数日と短い

マルカメムシ

2019-05-12 | 虫類


オオデマリの花の中に、まん丸い小さなカメムシでマルカメムシ

集団で成虫越冬して3月から9月まで見られる
ヤマフジやクズなどにバナナ型の卵を2列に並んで産み付ける
幼虫は成虫に似た姿で、背面に粗い毛が密生している

成虫は5mm程で、黄褐色に黒い点刻を散りばめた丸形をしている
クズ フジ ニセアカシア ハギ ヌスビトハギなど、マメ科の植物に寄生していて、ダイズアズキなど作物に加害することもある
成虫が家屋に集まり洗濯ものを汚したり、臭気が問題になることもある
小さい割に結構臭い

テングチョウ

2019-05-11 | 虫類


口先が突起状に尖っている 天狗の名の由来?
中型のチョウで、表翅は黒褐色から茶褐色で 前後翅に橙斑と前翅の翅頂部近くに小白斑がある
裏は見られなかったが、後翅が褐色の枯葉模様

成虫で越冬し、3月頃から見られる
幼虫は細円筒型のイモムシで、食草は、エノキ エゾエノキ クワノハエノキなど
25mmほどの大きさで、全体が緑色の個体 下半分が褐色の個体 全体が紫褐色の個体がいる

成虫は平地から山地の広葉樹林に居る
都市近郊の公園や神社から、雑木林などにかけて広く見られる
日中、高所を敏速に飛翔し各種の花や樹液を訪れる
樹林があり程度ある所では普通に見られる

トラフシジミ

2019-05-10 | 野鳥
 

羽の模様の素敵な蝶が地面で吸水していた

8月頃から蛹になりそのまま越冬し、 成虫は5月から見られる
小型のチョウ 表は濃青色で鈍い光沢がある
裏の地色は灰白色、太い褐色体があり、後翅の肛角部付近に橙紋が広がりその中に2裂の黒色紋が並ぶ
裏翅はちょっと変わった色模様で分かり易い

幼虫の食草は、フジ クズ ウツギ ノイバラ ミズキなど幅広い
森林 林縁 草原 公園など幅広い場所で見られる
飛翔は敏活でヒメジョオンなどなど各種の花を訪れる

アゲハモドキ幼虫

2019-05-09 | 虫類


白いモフモフの毛に包まれたイモムシ
アゲハモドキという成虫はアゲハチョウに似た蛾の仲間

蛹で越冬して成虫は4月から現れ9月まで見られる
幼虫はヤマボウシ ミズキなどミズキ科の植物を食草にする
胴部全体がヒラヒラと長く伸びた白い蝋物質で覆われる
地色は淡黄褐色
大きさは4cm近く有った

成虫は全身黒色で、後翅には尾状突起もありジャコウアゲハにそっくり
ジャコウアゲハは有毒なので、擬態することで鳥などから身を守っている
チョウ類は触角の先端が膨らんでいるが、ガの仲間は先端が膨らまないので見分けられる。
と言うが中々触角の先端までは見られず成虫は見た事がない



コチドリ

2019-05-08 | 野鳥


コチドリ(小千鳥)は小型のチドリ類 千の鳥は文字通り群れを成す鳥の意味
江戸時代頃まで、メダイチドリ シロチドリなど小型のチドリ類を纏めて「こちどり」と呼んでいた

主に夏鳥 西日本以南の暖地では少数が越冬している
河原や砂浜 干潟などに居る
早いものは3月には姿を見せる
ユスリカなど小型の昆虫類をよく捕る
急速に走っては急停止したり、忙しそうに動き回って採食する

雌雄ほぼ同色
太い過眼線がオスでは黒く、メスは褐色味がある
黄色のアイリングがとても印象的だ
大きさ16cm 日本で見られるチドリ類では最も小さい

近江の海夕波千鳥汝が鳴けば こころもしのにいにしえ思ほゆ(柿本人麻呂)

チュウシャクシギ

2019-05-07 | 野鳥


嘴が下向きに湾曲しているシャクシギ類の総称として、室町時代に「しゃくなぎ」と言う言葉があった。その中に大中小と居たのでそれぞれ「大シャク」「中シャク」「小シャク」と呼ばれた。シャクは柄杓の事で、柄杓の柄のように長い嘴の意味

旅鳥 春の渡りは4~5月 数百羽の大きな群れで渡ることもある
干潟や磯 海岸の草地 農耕地 河川などに居る
海水域では砂や泥の穴に嘴を入れてカニを取って食べる
淡水域ではカエルやオタマジャクシなど 畑ではバッタなどの昆虫類を食べる

雌雄同色 下に曲がった嘴、頭の約2倍の長さ 黒褐色ではっきりした頭側線
鳴き声はぴぴぴ・・・・と7回笛を吹くような声 セブンホイッスルのあだ名がある
大きさは42cm

ハジロカイツブリ夏羽

2019-05-06 | 野鳥


今日は24節気の立夏
地が草で覆われ木々が茂り、夏の気配が感じられる頃 8月の立秋の前日までが夏

4月の終わりに出会ったのだが ハジロカイツブリが夏羽になっていた
飛ぶと翼の一部の白い所が見えるので、ハジロカイツブリの名がある

冬鳥 10月から4月の最初頃まで見られるが、今期は随分遅くまで居てくれる
主に海岸や河口に居るが、湖沼や河川に居ることもある
活発に潜水して魚などを捕らえる

雌雄同色 春の渡りの頃に夏羽の個体がが見られ事がある
大きさは30cm

1月に出会った個体(冬羽)


アオゲラ

2019-05-05 | 野鳥


背の緑色が目立つキツツキ類 語源はもちろんその色から
鳥の名前ででは緑色は「アオ」青色は「ルリ」と付く場合が多い
日本固有種

留鳥 屋久島から本州まで分布する
平地から山地の林 アカゲラより広葉樹林や混交林を好んで生活している
樹皮の隙間や枯れ枝などで食物を探し、クモ類 昆虫類 などを食べ秋から冬は木の実も食べる
また結構アリも好物で朽ち木や地上付近で捕り、雛に与えるのもアリが多い

雌雄ほぼ同色
オスは前頭から後頭までと顎線が赤い
メスは後頭と顎線の一部が赤い・・頭の天辺が赤いのがオス
大きさ29cm

メダイチドリ

2019-05-04 | 野鳥


目が大きいチドリ類の中でも特に目が大きく見えるのでメダイチドリ(目大千鳥)と言うが 黒い過眼線に覆われて目が良く見えないことが多い

旅鳥 春の渡りは4~5月にかけて見られる
砂浜 干潟 河口 河川などに居る 湿地や水田などにも入る
ゴカイ類を主にして 貝類甲殻類昆虫類なども捕る
ゴカイの体を切らずに上手に泥の中から引きずり出す

オスは夏羽では白色の額と喉、前頭は黒く太い黒色の過眼線につながっている
頸側から胸は赤褐色で目立つ
メスは全体に雄より淡色
大きさ19cm

チャンチン

2019-05-03 | 樹木 草花
 

芽吹いた葉が白っぽい変わった木があった
名前も変わっていて、チャンチンと言う
中国名「香椿」を音読みした名前

センダン科 中国原産の落葉広葉樹 高さは10m程になる
木全体に特有の香りが有り枝を折ると良く匂う
葉が落ちている冬の時期は、電柱のように幹だけと言うスッキリした姿
葉は羽状複葉で、春に出る新葉は淡紅白色で色が変わっていて面白い
中国では若葉を食用にする

6~7月 枝先に小さな白い花を付ける
実は10月頃に熟し、5裂して花のような殻が残って付いている

ヤエムグラ花と実

2019-05-02 | 樹木 草花
 

そこら中に居るヤエムグラ 居るのが当たり前みたいで良く見た事が無かった
たまたま小さい可愛い花が目に留まった 良く見ると実も可愛い
幾重にも折り重なって生えるのでヤエムグラ・ムグラは雑草の総称

アカネ科の藪や荒れ地にごく普通に生える1~2年草
茎はやや柔らかく4稜があり、稜にある下向きの棘で他のものに引っかかり長さ60~90㎝にもなる
葉は数個が輪生しているが、本来の葉は2個で、他は托葉が変化したもの
葉腋から果柄が出ているのが本来の葉

花は5~6月 茎の先や葉腋から花序を出し、小さな黄緑色の花を付ける
花冠は4裂し4個の雄しべがある
果実は2分果2㎜程の小ささで、カギ状の毛があり衣服などに良くくっつく