サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

NEVER GOOD ENOUGH「hell freezes over」@千葉LOOK 16.7.30

2016-08-02 | LIVE
                                   
                        先週の土曜日にネヴァーグッドイナフのライブを観に行きました。












人によってまちまちだと思うんですけど、
自分は未だに中学生の頃に聴いていた音楽をよく聴きます
だから、正直「懐かしさ」とかは全くないです
cool drive makersもpre-schoolもIn the Soupもいまだ現役な訳ですけど
そんな昔から大好きなバンドの中にこのNEVER GOOD ENOUGHも今でも存在しています

「Invitation」という楽曲を聴くと、
一発で中学生の頃の自分に戻れるような感覚があって
だから、10年ぶりのこの復活公演は是が非でも行きたい公演で
始まる前は無性にドキドキワクワクしていて・・・ヤバかったですね
ただ、どのくらいお客さんが来るんだろう?っていうのは正直読めなくて
なんせ解散したのが10年も前なわけですから、埋まらなくても仕方ないかなあ。。って思ってたんですが
蓋を開けたらスシ詰めレベルでお客さんが来てました(笑)。あのグッドメロディの応酬に美声は皆忘れられなかったんだなあ・・・と嬉しい気持ちになりましたね
中学生の頃はライブになんて行けなかったし、この時代のバンドは大概ライブを観る前に活動終了している事が多いんですよ
だから、今回NEVER GOOD ENOUGHがこういう形で復活ライブをしてくれた事はそれだけで中学生の頃の自分が助かった気がしています
あの頃の気持ちのまま、楽しむ事が出来た名演になっていて本当に感謝感激でしたね。

それと、今回は最前付近で久々にモッシュ、シンガロング、ヘドバン、oioiコール、ダイバーを支える手伝いなどをしました
普段エモとかメロディック系のライブにそんなに行って無いので、物凄くレアな感覚もありつつ
小ハコでぐちゃぐちゃになるのもこれはこれで楽しいなあ・・・って
そんな事も久方ぶりに再確認出来た気がしましたね
ヘドバン自体はそれなりにやってるんですが
あんなに激しいモッシュに加わったり、ダイバーを支えたりは最近あんまやってなかったので
なんだか不思議な気分でしたけど、あれはあれで全力疾走感あって素敵な文化なんじゃないかな。って素直に思えました
それもまた少し前の自分なら、そんな素直には思えて無かっただろう事を考えると、年を取るのも悪くはないな。って少しだけ思えました
そんな夜の、自分の視点から観たネヴァーグッドイナフ復活公演の感想、です。












この公演の何が素晴らしかったか?と言えば
あのNEVER GOOD ENOUGHが、あのNEVER GOOD ENOUGHのままに、NEVER GOOD ENOUGHの音楽を最大限に奏でてくれてたこと・・・それに尽きます
要するに、期待を裏切らない、「あれ?違う」って部分がまったくない、もっと俗的な言い方をすれば全然衰えて無いように感じられたのが良かった。という話です
一曲目が「Check yourself」っていうのも「そうそう!」って感じだし、
そこから堰を切ったように溢れるグッドメロディと心地良いギターフレーズ、shinさんの美声・・・
特に声があの頃のままだったのは本当に中学生の頃、NEVER GOOD ENOUGHに夢中になってた記憶を強く彷彿させながらライブにのめり込むには十分な要素でした

MCを要所要所で挟み込みながらの構成も正直良かったです
10年ぶりの復活ライブでMCがほぼなしだったら寂しいですからね
そこもまた再会ムード全開で出し惜しみのない英断だったなあ、って感じました
「Woman」での突き抜けるような爽やかなメロディ、音楽から離れてたとは到底思えない前のめりなアンサンブルを聴いてたら
本当に感動してしまったというか、またshinさんは生で観ると眼力が強くて素敵だなあ、とも思いました
「Sunny day」等のアッパーな曲も挟みつつ、兎角心地良さしか感じない雰囲気でもってライブは進行
NEVER GOOD ENOUGHの瑞々しいギターサウンドはホントに唯一無二だなあ、、、と
お世辞とかではなく素直にそう感じながら聴いてました


また、NOBさんボーカルの曲も交後に入れていくスタイルも良かったです
「Silly Story」とか丁寧に丁寧に歌ってて良かったなあ。。としみじみ思い返しつつ、
この夜の中でも特にハードな音像が光る「1997」はヘドバン不可避なくらいのバンド演奏のゴリゴリ感が堪らない
爽やかな曲、アッパーな曲、沁みる曲、そしてハードな楽曲とワンマンならではの幅広い選曲もまた秀逸で聴き心地に優れていたなあ、と。

メロディの練り込み具合が素晴らしい「odyssey」、
柔らか味のあるバラッド「虹の橋」と惜しみなく名曲を連発
ここに来てまた更に別の一面を魅せつつ、一番思い入れの深い「Invitation」が来た時はヤバかったですね。。

この曲はイントロからして大好きで、ここまでキャッチーなイントロは早々ないんじゃないか?ってくらい何もかもがお気に入りの楽曲で・・・
乾いたギターサウンド、壮大なスケール感、そしてサビのアシッド感、コーラスワーク、、、と未だにヘビロテしているくらい大好きな一曲なんです
演奏した今だから書きますけど、もしこの曲演奏しなかったら、絶対落ち込むだろうなー。って観る前から思ってたので(笑
だから、、、本当に、、、嬉しかったですね。演奏したら嬉しすぎて泣いちゃうかな?って予想してたんですけど
実際は感動よりもただただ嬉しい感情の方が勝っていて終始ニコニコしながら聴いていました
生で聴くとコーラスワークがより重厚に聴こえた上に、ギターフレーズもより力強く響いていてその意味でも堪らなかったですね
この時ばかりは凄く大きな歓声をあげてしまった気がします・・・笑
でも、中学の頃から大好きな曲なんで、仕方がないですよね。

そんな「Invitation」が入っているEPの中から「Seed in the ground」も披露、と
正に俺得な流れが続きました この曲はよりポップに、より疾走感を強めて演奏されていて
そんなエネルギッシュな音像も若さを感じられてとても良かった
ねっとりとしたグルーヴを聴かせる「Here, There, Where」は逆に大人の渋みがあってコントラスト的にも良かったし、
そこからの流れは「LOVE,PEACE&UNITY」を皮切りに完全な盛り上がりモードに突入
前に押し寄せてくるお客さん、激しさを増すモッシュピット、沸き上がるoioiコールに
ダイバーも続出して(メンバーの誰かの?お子さんもダイブしてたような・・・笑)阿鼻叫喚の相様に
その小ハコでぐしゃぐしゃになる感覚・・・は、先述したようにとっても気持ち良かったし
それはそれでロックのライブの一つの醍醐味を強く感じさせるものでした
最後の「ひとつだけ」でも益々激化する盛り上がり、
拳を突き上げ、叫び、踊り、首を振り、
時にダイバーを支え・・・
単純に「激しい」以上に
あれら一連の流れはお客さんのNEVER GOOD ENOUGHに対する愛もあった気がして
そんな感情表現の手段としてもなんだかグッと来たし、熱い気持ちになれた終盤だったのでした
そして、最後までキレを落とさない歌声と演奏もまた久々のライブとは思えないくらい見事だったかと思います
とても素晴らしく、そして「現役感」の強いライブに仕上がってたと思います。ありがとうございました。

















アンコールもまた良かったですね
やっぱりこの曲がなきゃね!という「My last excuse」は
ある意味本編以上の激しい盛り上がりをもって展開されていきました
そんなピークに達したモッシュピットの中でも確かに伝わって来る美しいメロディと歌声こそ
ある種NEVER GOOD ENOUGHの真骨頂だったように思います shinさんの前のめりに歌う姿勢、ギターの弾き方もホントに格好良いのよ
爽やかでありながら、力強く、スピーディでありながら、丁寧さも感じる・・・と改めてネバグのバランス感覚って絶妙だなあ。ってつくづく感じられたんですよね
最後はみんなで笑顔で歌って終わる「心のメロディー」、って終着点も良かったと思うし
色々と、、、同世代またはNEVER GOOD ENOUGHを聴いて育った世代にエールを送る意味合いも強く感じられた公演でした
本当に満杯のお客さんが入った事、本当にあの頃のままのNEVER GOOD ENOUGHがそこにいた事、そしてあそこまでお客さんが白熱した事・・・
そのどれもが奇跡的で正に忘れられない一夜になった事は書くまでもありません

そして、
公演が終わった帰路の途中で少し泣きそうになってしまっている自分もいました
それくらい美しい公演だったし、今もNEVER GOOD ENOUGHの音楽に変わらずワクワクしちゃってる自分に会えたのも嬉しかった。
メンバーの皆さん、(再結成の)きっかけを下さった友人の方、活動を許して下さった家族の方々、
ハコのスタッフ、スタッフ、そしてこの日一緒に暴れてくれた全ての方々に(いちファンとして)感謝します。
また、機会があったら観てみたい。そんな風に思いました。この日このライブに行けて本当に良かった。