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かぐや様は告らせたい21話、茅ヶ崎麻「TAMATA~黒タイツで蹴ります~」ヤングジャンプ2016年39号の感想

2016-08-25 | ヤングジャンプ感想













シンマンGP Season2 エントリー作品⑤ TAMATA~黒タイツで蹴ります~/茅ヶ崎麻

これ、凄く良かったです
大体この手のペーソス漫画だと
「諦めるな」「頑張れ」「嘆くほど懸けちゃいないだろう?」とか
ひたすらに励まし励ましアンド励ましモードになるのが常なんですけど
この漫画の場合、むしろ「そのまんまのあなたで良いんだよ。」っていう方向性のオチになってて
それが凄く心地良かったというか、そうだよな、これこそ青年誌の読み味だよな。って個人的に思ったんです。

嘆く人、弱気な人に対して足掻く事を促したり気持ちを煽って矯正させる作劇は多いんですけど、
でも結局あなた生きてるでしょ、死なないんでしょ?それこそあなたの魅力だよ。・・・っていうのは
それはそれですっごく正しい気がするというか、これらはあくまで俺個人的に感じた事でしかないんですけど
全部を否定して、頑張れ頑張れと強引に押すのではなく、「今あるもの」を認めさせて、気付かせて
そこにその人の価値を見い出す・・・って作劇は物凄く合理的に感じましたし
今こういう切り口こそ必要なのでは?ってちょっと思いました
少なくとも、
わざわざ青年誌を買ってまで少年誌の延長線上のような作品ばかりを読まされるよりは
こういう漫画がもっと読みたいなあ。って思う程度には個人的に気に入りました
主人公は確かにネガティブでグチグチ言うマイナス面も目立つけれど、
その分真っ直ぐに自分の「好き」に向かっていける強さがある
不器用だけど、その気持ちだけは本物、、、って事で
かなり読後感も良く、秀逸なお話だったかと

絵柄が個性的で癖が強いのが読み手を選びそうですけど、お話自体はギャグも多目だしラブコメちっくなシーンもあって
意外とスルスルと読めますし、いつも大胆不敵でクールだけど、時折「女の子」な一面も出す田俣さんはすっごく可愛くてキャラものとしても楽しめる
特に厄介な客におっぱいを触られて紅潮して怒る田俣さんには不覚にもキュンキュンしました(笑
主人公の妄想の中の田俣さんもとびっきりエッチで素晴らしかったし、イメージほど読みづらくなかったので
是非触れて欲しいですし、一切の押し付けがましさのない、背中を押す類のメッセージ性がそこはかとなく光っている作劇の素晴らしさを感じて欲しいです

自分を否定する事は誰にだって出来る、
でも、自分の「良さ」に気付く事は大変だし、勇気だって要るけれど
でも、「そんな案外悪いものでもないよ?」って事をさり気なく気付かせてくれる
そういう効能のあった作品だと個人的に強く感じました
アンケートは勿論支持、
ちょっとサブカル誌っぽい絵柄がYJ読者に受けるかな?って懸念はありますが、
自分はこういうのも大好きですし、応援したくなるクオリティの漫画であった事は間違いない


別にね、
何もかもが完璧な人間でなくてもいい
出来ない人間でもいいし、だから何?って話なんですよ
何もかもが悪けりゃ、生き延びる事さえ出来ない。
だから、主人公はこれで良いんですよ。
そういう事を、
完璧なヒロインを遣って表現出来ているセンスが実にスゴイです
「何もできない」と彼は言ってたけれど、
彼がいなきゃ気絶してる間田俣さんは無防備なままだった
そういう事なんですよね
そういう事にもっと気付こうよ。っていう。
そういうのが・・・凄く良く感じました、って感想ですね
しかし田俣さんのおっぱい、すごく弾力があって柔らかそうですよね・・・(ゲス顔)

冒頭のコメディも楽しかったですし、存外にお気に入りの一作になりました。
何よりも、ギャグとアクションに振り切りながらも、全体的に流れている優しい空気感が好みです。
その中に浮かぶペーソスの群れもいいスパイスになってて想像以上に褒めちぎってしまいたい内容になってました
個人的に応援してます。



最高です・・・(超笑顔)



かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 第21話 白銀御幸は負けられない

超カワイイ・・・(惚れ)
ヤバい、、、
会長にテストの点数で負けて、
涙目でこらえてるかぐや様が可愛過ぎ!
正直、このシーンが来た途端一気にときめいてしまったというか、
愚直過ぎるかぐや様の可愛さに悶えてしまった自分がいました
ちょっと子供みたいでもあるし、そこがまたカワイイっていうか・・・
もっと泣かせてみたい

しかし、話としても面白かった
オールマイティなかぐや様に対抗する会長、という図式にも感情移入出来ましたし、
最終的に勝利して、こちらもガキみたいにはしゃぎまわる会長の相様も笑ってしまいましたし
ある意味バトル、正に本当の勝負、勝敗が分かれる事柄でもあったんですけど
その割には微笑ましい感覚なんかもあったりして、色々な意味で絶妙な話数でしたね
要約すると、二人とも可愛いよ!って感じですかね(笑

赤坂アカさんは、一発で読者を「おっ」と思わせる決めゴマの演出が巧いですね
シンマン賞の講評でもその辺りに対する強いこだわりが伺えましたが、
正にそんな講評でのテクニックを実践しててそれもまた(個人的に)良かったです
重ね重ね、会長に負けて泣いて悔しがるかぐや様超可愛かったです
ただ可愛かったんじゃありませんよ、「超」可愛かったんです
赤坂さんの“キャラを魅せるセンス”が炸裂していた傑作回だと思いました。なんだかんだでお似合いの二人ですよね、色々な意味で!











◆耐え子の日常/そろそろ谷川

破天荒なネタが多目で面白かった
っていうか、ほぼイジメじゃねーか(笑
来週も楽しみです。シンプルな絵柄も好み。



◆潔癖男子!青山くん

スグルはイケメン系の主人公ではないから、
ヒロインとくっ付いて文句言われる類のキャラじゃないから、
なるほど確かにああいう展開になったら好感度上がるかもなあ・・・って感じで
色々と興味深く読めた。で、正体があの子だった訳なんですが、これってフラグなんでしょうか?(笑)。

っていうか、読んでて思ったんですけど、イマドキああいうヒロインを全力で守る!!って感じのド直球の少年漫画の主人公が少なくなった気が。
ああいうのもたまには良いですよねえ。










次週は以前の読切を絶賛した中野ユウスケさんがシンマンGPの一角として登場!!
新作はどんな感じに仕上がってるのか、ワクワクしながら待ってます♪