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【祝!巻頭カラー】天野めぐみはスキだらけ! 第38話「スゲーな」 感想(週刊少年サンデー2016年37・38号)

2016-08-10 | 天野めぐみ&古見さん
                                   
                                  頑張るキミが好き。











人間は、
どうしても他人と自分を比べてしまう生き物なんだと思います
例えば、他の人と俺を比べてみると・・・考えるのが嫌になるほどボロ負けしてるんですよね
そりゃもう目も当てられないレベルで。。他の人はみんな「正しい」のに、自分は常に「間違っている」
そんな感覚を抱き続けたまま生きている時点でお話にならないレベル
サッカーなら10-0の大敗、野球なら5回コールド、バレーなら1セットも取れずストレート負け、相撲なら開始数秒で寄り切られちゃってるような・・・
所詮そんな人間でしかないんですよね
裏切られた経験に胸を痛める事もありますけど、
逆に言えば裏切られるって事はある意味「その程度の人間でしかなかった。」とも言える
それを考えると益々毎日大敗してるだけの無意味な人生なんじゃないか、、、と空しくなる事も正直多いです

自信も何も無い
正直、何も無い人間ですから
スーパーマン達を見てただただひれ伏してるだけの、
無条件降伏してるだけの膿でしかないですから
実力も他人に好かれる力も、コミュ力も経済も運もすべてが無に等しくて
「正しい人達」の背中を追い駆けて追い駆けて、追い駆けて追い駆けて、それでも追い付けなくて途方にくれてるような。。
そんな人間でしかないんです
他人に誇れるようなものを一切持たずにここまで来てしまったんで
もうここまでの人生自体が無価値でどう仕様もない、頭を抱えるレベルの悲惨さで・・・
だから、今回のお話の二人の気持ちも分かるんですよ。



誰かに認めて欲しくて、学に格好良いトコを見せたくて。


学は社交的でみんなから愛されるめぐみを見て劣等感を受け、
めぐみは秀才で何でもソツなくこなせる学を見て劣等感を受けた
だから、自分にも誇れる「何か」が欲しいと思った
必死にそれを追い駆けているお話・・・
だからこそ、
正直読んでいて泣きそうになってしまったし
好きな人の前では「誇れる自分でありたい」と頑張るめぐみの姿に感銘を受けてしまいました

それは凄く美しく、尊い姿勢でもあったんですけど、、、
裏を返せば「ないものねだり」とも取れます
めぐみには学の器用さを羨む必要のない天性のセンスがあり、
学もまためぐみの愛されっぷりを羨む必要がない地に足のついた努力家な一面がある
これつまり、
二人ともお互いの、、、自身の魅力に気づけてないってお話でもあります
君が死ぬほど欲しがってる憧れの人の感覚
だけど、
そんな憧れの人もまた誰かが持つ絶対的なセンスを欲しがっている・・・と考えると
無暗矢鱈に比べて落ち込んでネガティブになるのも考えものなのかもしれません
めぐみにはめぐみの、“めぐみだけ”の良さがあり
学には学の、“学だけ”の良さがある
だから、
それを信じて歩み続ければいい
そういう事こそ「自分を信じる」というありふれた言葉の本質なのかも、、、ってこの話数を読んで少し思いました。

誰よりも頑張って結果出してる学を見て、
自分だって頑張って、誇れる天野めぐみで居たいと思っためぐみの心意気
そんなめぐみが自分の「凄さ」を励みに頑張っている、という事実を知って考え直す学・・・
このストーリーラインの美しさが今週は相当ヤバかった気がします

それは、
「君が君自身では気づけてない、君だけの魅力を見つけよう。」という間接的なメッセージのようにも感じます
どうしたって他人と自分を比べて鬼の様に落ち込んでしまう現実があるんですけど
そもそも人間自体がそういう作りなら、そんなもん誰もが思ってる事ですし
結局延々とないものねだりしてるくらいだったら、
自分に「あるもの」を認めて
それを軸に、それを信じて頑張ればいい。
個人的には、今回のお話をそういうものとして受け取りましたし
実際に少年少女らに送るメッセージストーリーとしては相当秀逸なものだったかと思います
また一つ、「天野めぐみ」の違った引き出しを見せてもらった印象でハッとしましたね


「いつでも、他人に誇れる自分でありたい」
「自分だって、「何か」が欲しい」
そういうキャラの心情に気持ち泣きそうになったのは
今現在自分自身迷いだとか葛藤の中にいるからなのかもしれません
でも、そんなめぐみの心境もまた可愛くて、素敵だなあ・・・。とも思ったり。
本当に良い子ですよね。それを再確認しましたし、学は学のやり方で頑張っていって欲しい、って感じました
今回だって、きっと縁の下の力持ちキャラとしてある意味めっちゃ活躍した、って言えますしね。
なんだかジーンと来るお話でもあってまた一つ本作のポテンシャルを見直したりもしました
何より、こういうお話を描いてくれてありがとうございました。
自分も、自分らしく頑張り続けられればいいんですけど(笑













今週は合併号で巻頭カラー!!ですよ
2週間本屋に置かれる合併号で、新参の漫画が巻頭、、、ってキてますねえ
ここ最近は自分の推してる漫画が随分好調になって来てますが、
ここに至るまで散々泣きを見て来たので、
そりゃもう挫折しまくって来ましたので
ある意味他の方がもう既に味わってるであろう感覚をようやく自分も味わってるトコロなんですよね(笑
でも、そんな亀の歩みもまた自分らしくはあるのかな・・・って少しだけ今思いました
何にせよ、ここまで(いちファンとして)辿り着けた事が嬉しいし、
応援が報われてるのも嬉しいので、
今後も手を抜かずアンケに感想にプッシュしていければ、、、と思います
次週は合併号なので本誌はお休みになりますが、代わりに18日に単行本3巻が出るので
そちらの感想をお暇でしたら是非チェックお願いします。本当に最近のお気に入りです、「天野めぐみ」は。