サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

違う。/アクタージュ act-age scene120「共同生活」

2020-07-13 | アクタージュ
君の目に映るもの。







なんだかんだ人間を突き動かすのは「悔しさ」だと思う
皐月のやってみせた演技は自分の可愛さを売り出す為の演技に見えた
ただ、そのやり方では、本当にナチュラルで純粋な芝居は出来ないとも思う
何故ならば基本的に衝動的な行動に於いて他人に自分がどう映るかを意識している人などいない
例えば誰かの紹介で異性に会います、とかだったらある程度自分を作るかもしれないです
でも、
今は「自分の大好きなもの」に触れて喜びを感じるシーンなわけで、
その最中にぶりっこじみた仕草とかする訳ないじゃないですか
表現するべきはただただ単純な驚き、だけ

だから、
どちらかと言えば、
自分をあざとく見せる芝居をして来た皐月ちゃんにとっては、
決して真似出来ない類の「可愛さ」というか、
そもそもやってる事の意識の高さと質がまったく違う~という事を肌で感じてしまったんでしょう
そのナチュラルさとリアルさは常に自分を作って来た皐月が一朝一夕で出来るものじゃない
それに気付いたからこそ、皐月は悔しくて泣いてしまったんだと思う
子供は自分らが思ってるよりも繊細で敏感で、
かつ、
負けず嫌いな生き物・・・だったりするので。







皐月ちゃんは親の願望に応える為に女優をやって来た
だから、心の底から芝居に感銘を受けたり、どうしても女優に~という強い気持ちがあった訳じゃない
なので、真波の気持ちが解らないし、想像も出来ない、から、自分の可愛さで誤魔化してしまった
その浅はかさだったり自分は(彼女らとは)「違う」という気持ちだったり、
皐月なりに気合を入れて来たのに届かない芝居をしてしまった、、、という“悔しさ”
色々な感情が重なって涙してしまったのだと思う
だけど、
夜凪ちゃんの言うように、
始めは誰かにやらされて女優やってたのかもしれない
しかし同業者の演技を見て「悔しい」という気持ちを抱く事自体、
もう既に彼女の中で女優業に対するプライドや執着心が生まれてる証拠なんですよ
少なくともただ単純にやらされてるだけだったら同業者の演技見て悔し泣きなんてしないです
そういう想いを抱ける事自体が、真波に一歩近づいた証拠~という表現に関しては
読んでいてこれ以上なく分かりやすく「確かに・・・。」と思えたし、
正直皐月ちゃんの中にも真波的な何かがあるな。とは純粋に感じました
その上で、
いつか芸能界で一番になる~って発言には読んでて泣きそうになりましたね
皐月ちゃんの中で「炎」が目覚めた瞬間、というか・・・正直皐月ちゃんを相当応援したくなりました
真波の気持ちは分からない~という本音の泣きごとを漏らした後に、
No.1女優宣言は熱いな。というか、
やっぱり人間の衝動を突き動かすのは悔しい経験、挫折なんだな。としみじみと感じたりしましたね。
それもきっと今まで子役頑張って来てある程度の自信があったからこその悔しさなんだと思う
そう考えると個人的に読んでてこっちも衝動的に泣きそうになるような・・・
そういうエピソードに仕上がってました
 また、二人の期待に応える事が出来なかった
期待されて出した演技が否定された事で自分に対して情けなさも感じたと思う
そういう・・・「皐月の劣等感」、自分はこの人とは違う・・・という心情を、
そういう表現を一切使わず表現してた構成が素晴らしかったですね
圧倒的な演技を目の前にして一瞬にして世界が変わる
本物を目の前にして自分が偽物だと感じる
その瞬間がこれ以上なく美しく描かれてたと思います
それが面白かったし、
また、夜凪ちゃんのやって来た事の「正解」も感じられてその意味でも良かったです
夜凪ちゃんの演技、誰かを意識してると一切感じさせないトコが一番素晴らしかったと思う
だって個人的な好きに触れてる時ってただただ自分の感情だけに集中してるはず、だから。




もぐもぐ夜凪ちゃん可愛い。



ただ、
今回の話で夜凪ちゃんもまた成長したな、って思いました
以前までだったらここまできれいに指導みたいな事は出来なかったし、
皐月ちゃんに掛ける言葉も違ったものだったように思う
それもまたここまでの経験の賜物というか・・・
努力して来た分、
他人に正解を見せれるようになったんだな~って思うと感慨深いものがありましたね
その上で、自分と同じようにしろ~ではなく、
皐月ちゃんなりの正解を求めるところも流石だな。と感じました
その皐月ちゃんなりの正解を、
皐月ちゃんが頑張って生み出す、
その瞬間を今から楽しみにしています・・・!



私を見て!/「姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い」 第4話 感想(コミックキューン2020年8月号)

2020-07-12 | コミックキューン
ヤバい(笑







4話まで来ましたけど、
正直初回に比べてもどんどん面白くなって来ている
毎月毎月「すげー面白れー!」と感じながら読めているので、
奇抜な設定に負けないくらいの安定感が際立っていて実に良い感じだな、と思いました
4話目もめっちゃ面白かった。。

今回はまあ、
承認欲求の塊だったんですけど・・・櫻子さんが(笑
負けヒロインを自覚してるからこそ、振り向いてもらえない、
正ヒロインに掛かり切りになっている現状が淋しくて他のもので・・・
お色気を使って安易に承認欲求を埋めまくってしまう、そんな櫻子の相様が滑稽で、
滑稽なんだけど人間味にも溢れてて実に可愛かったです・・・!!




うーん、これは観ちゃうなー笑



ただ、
負けヒロインが確定してて、
それでも(作中の)主人公くんが好きで・・・ってなっちゃうと、
そりゃやり切れなくてそういうコンテンツに頼っちゃうよなあ・・・って思いますよ
逆に言えば、世の中の負けヒロイン達は一切承認欲求満たされないのによく頑張ってるな、と思う(笑
櫻子があまり褒められないのは高嶺の花扱いされてるからでしょうけど、
それでえっちぃ配信とか裏垢に手を出すっていうのは、
かなり生々しいもんがあるな、と笑

でも、
男でも女でも若者でも老人でも、
誰しも大なり小なり承認欲求の一つや二つや三つはあるもんだから。
そういう意味だと個人的に櫻子の気持ちも分かるな、というか、
ある程度感情移入しながら読んでいる自分も居ました
ま、櫻子の場合はイキ過ぎなんですけど(笑
でもそれも主人公くんに振り向いて貰えない穴埋めって考えると切実なもんがあるよなあ
そういう櫻子もまた大胆で人間味があって、でもクレイジーでもあって、かつドキドキするものもあって・・・
賞賛をこちらの想い以上に素直に受け取ってくれる純粋さを含めて今月も夢中になってしまった。
最初は高飛車な一面も見せてただけに、
こうして見てるとただ寂しがり屋の女の子~って気もして、
そこがまたいとおしく感じられる印象で堪らなく好きでしたね
なんだろう、強引に望めばそういう事も許してくれそうな感覚含めて(笑
本当櫻子って色々な意味合いで男子的に堪らんヒロインだなあ、と
それを深々と感じてました
えっちぃ自撮りにいいねが沢山付いて興奮する様、
配信での気前の良い視聴者サービス、
ティッシュペーパーを食べるという謎の企画(笑
そして大オチの配信切り忘れからのおヌード披露・・・と
今月も面白いし眼福なシーン満載でめちゃくちゃキレッキレでした
いやホントマジで面白いのでラブコメ好きなら是非観て欲しい逸品ですね。







しかし、
この漫画の主人公は櫻子ですが、
負けヒロインという設定なので作中の主人公くんが存在しています
その作中の主人公の夏樹も正直かなり格好良かった
あわやマスク外して顔バレ、ってタイミングで、
颯爽と駆け付け、
櫻子を救う、っていう・・・
流石ラブコメの主人公に抜擢されるだけあって頼れる男だなー、って感じちゃいましたね
しかも、ちゃっかり櫻子の配信をいつも観てた(いつも観てなきゃ気付けないはず)のも良かった。
多少むっつりな部分も可愛かったし、
櫻子の言う通り、
興味がなきゃ配信なんて見ないだろうし・・・
そういう意味ではかなりラブコメっぽいお話でもあって満足度は相当高めでした
冒頭の、
オムライスのネタも正直面白かったんですが、
やっぱラブコメはニヤニヤしちゃうのが一番ですから、
最後の最後に夏樹にも脈アリ!?な展開がラブコメスキーとしては堪らなかったです!!
なんだかんだむっつりをからかわれる男子もまた可愛く感じるものなんだよな(笑
最後のページの乳首をイジられる(そういう意味じゃない)オチも笑えました
ちなみに自分もぶどうサイズ大好きです









そういえば、
マイナー誌の連載なのに、
この漫画ちょこちょこ検索で来てくれてるっぽいんですよね
ありがとうございます
この漫画、
かなりハマっているので、
作者の過去作にも最近興味が出てきましたね、「じけんじゃけん」、とか。

あと、
この記事の一つ前の記事が同じ雑誌で連載している“かわいそ可愛い”が目立つしょうあんと日々なんですが、
姫ヶ崎櫻子もしょうあんに負けない位“かわいそ可愛い”ヒロインに仕上がってると思いました(笑
この漫画はマイナー誌からでもヒットするような作品にまで人気が出て欲しいです。
そもそもコミックキューン自体良い雑誌なのでキューンもよろしくね!



自力で解決すること。/しょうあんと日々。 第22話 感想(コミックキューン2020年8月号)

2020-07-11 | しょうあんと日々。
可愛い。








そう、
今月号のキューン漫画の感想、
まさかの周回遅れ×2、なのです
6月末に出て普段ならその週にしょうあん書いて、
次の週に姫ヶ崎さんの感想書いて、余裕があったら全体の感想も書いて・・・という所だったんですが、
起きれなかったり用事があったりで2週間も感想書くのが遅れてしまいました
自称キューン読者の鑑なだけに(毎月アンケハガキを裏もビッシリ埋めて出している!)、
ちょっとないな~って感じてるので、
次の号はスタートダッシュを大事に書いてゆきたい
個人的にコミックキューンの漫画は面白さの割に知名度無いな、って思うので。




猫に舐められしょうあんカワイイ。



で、
まずはしょうあんから
今月は地下に閉じ込められるお話でした
しょうあん、意外と・・・意外とでもないか(笑
ドジっ子なのでこういうお話多いな~と思いつつ、
今回は・・・猫のみーちゃんも一緒なのでその意味では結構新鮮でした
暗闇の中で大音量がして物凄いビビったり、
だからこそ、
みーちゃんと再会出来て嬉しくて抱き着いたり・・・
なんだかんだ、ペットというか、良い友達になってる気がしますね・・・笑

ただ、先月はしょうあんよりもスピーディかつタフネスがあってみーちゃんのが活躍してたんですが、
今月は人間みたいに岩を掴んで登れなかったり肉球のせいで布にぶら下がる事も出来ない
これまた意外とみーちゃんがお荷物な存在にもなっていて笑
そこが面白かったし、
今月は人間(?)的であるしょうあんがみーちゃんを引っ張る存在にもなっていて、
先月とはうって変わって“頼れるしょうあん”が観れて正直心地良かったです
まー、
人間同士とかでも得手不得手とかありますし、
結局は「支え合い。」なんだよなー、って感じられたエピソードでした
でも釣りの時はフルボリュームパワー発揮してたのに、
みーちゃんは持ちあげられないのはちょっと意外でしたね
なんだかんだミニチュアの女の子っぽいか弱さを発揮しててそういう意味では可愛かったですが・・・笑







最後、
しょうあんは不器用な自分や、
人間の知識や知性がない自分に劣等感を受けてましたが、
知らない事が多い、っていう事はこれから知れるチャンスがある、って事ですから。
そういう失敗や逆境の中で発想を生み出して成長していくのが人である、
と考えると、
むしろ今のしょうあんは健全だと思うし、
最終的にみーちゃんと一緒に地下から抜け出せた根性と閃きは流石だな~って思いました
あと234ページ5コマ目の純粋な疑問の表情がまためちゃくちゃに可愛くて、
やっぱり今月のしょうあんも不器用かつ頑張ってて素敵だったのでした
みーちゃんもそんなしょうあんを舐めて励ましたり、
そういうトコも友情っぽくて良かったです。


やっぱり、
なんだかんだ言って「自力で解決する。」っていうのもいいもんです
正直、しょうあんが一人で困って考えて、失敗したり努力したりしてこの窮地を抜けた様は
独特の爽快感があって・・・誰にも頼ったりしてない分かなりのカタルシスがありました
しょうあんだってやれば出来る、
そして、
これを読んでる俺等だってやれば出来る。
そういう事を伝えたかったのかな、って個人的に(勝手に)感じたりしてましたね
また、地下から出た後の風景が絶景だったのもご褒美みたいで良かったです
オチは冒頭に引用させてもらったドヤ顔で間違った知識を語る、っていうもので
結局あんま格好付かないトコもしょうあんらしくていいな、滑稽で可愛いなって思いました笑
でもそういう姿がダイナマイトなのに、
人間よりも人間臭くて、
素敵です。



【アルバムレビュー】2020/THA BLUE HERB

2020-07-10 | アルバム感想
                    







1.IF
2.STRONGER THAN PRIDE
3.PRISONER
4.2020
5.バラッドを俺等に







今年、2020というタイトルのアルバムが自分が把握してるだけで3枚は出る
一つはa flood of circle、一つはeastern youth、そしてその先陣を切るのがこのTHA BLUE HERBの本作です
・・・と言っても、別に調べてないのでもしかしたらこれより早く世の中に出ている2020もあるかもしれない
ただ、3月に件のパンデミックがあり、そこからまとめて出すタイミングとしては相当早い
このリアルタイム感こそがブルーハーブらしい、と感じつつ、
作品としても素晴らしく、
それに加えて5曲なのに30分越え、っていう、なんでしょう、一曲一曲が凄い長い作品というか・・・
この曲数の割には腰を据えて聴けるクオリティのアルバムに仕上がってると思う。

売りとしてはやっぱり「2020」、
この曲、
思ってた以上にここ数か月の世の中の出来事が一曲にまとめられていて、
正直数か月前から今現在まで劇的に状況が変わったとは言いづらいからこそ、
有無を言わさず共感出来るというか・・・
この時代の空気感がそのまんま抜け目なくパッケージングされてるんですよね
その上でボスなりのメッセージが小気味良く放たれていて聴いていてかなり面白い楽曲に仕上がっています

この曲を聴いて思ったのは、
リアルなのって良いな、というか
比喩とかそういうもんもなく、
そのまんま、
ありのまんま、
今現在のコロナ禍以降の日本の風景を詰め込んでるので
収束する前に出してるというタイム感含めて当事者の一人として凄く興味深く聴けるんですよね
時代の映し鏡としても秀逸だと思うし、単純に楽曲そのものも素晴らしく良い
このタイトルと歌詞の割にはトラックがやたら綺麗な音していて、
雑多な感じというよりは、
水晶みたいな美しくクールなアレンジに仕上がっていて、
そのギャップというかアンバランスな部分も面白いしそれ自体がある種メッセージのようにも聴こえます
流石伊達や酔狂で出してる訳じゃないというか、非常に情緒感溢れる名曲になっています。
というかかなり生々しい、生そのものな楽曲なんで癖になる中毒性があるんですよね。
何よりグッと来るのは、
音楽が軽んじられて本当の意味で逆境に立たされている、
そういう状況下でも足掻き続ける意志というか・・・色々と気付く事の多い楽曲になっていて、
その退廃的な雰囲気と一縷の希望が入り混じってる感覚がツボな一曲です、自分にとっては。


しかし、
この曲の後に続く「バラッドを俺等に」がまた表題曲に匹敵するくらい良い
この曲は2020以前の・・・在りし日のライブに懸ける、生のステージに懸ける気合を
脚色なくそのまんま綴っていて、こういう曲を出すという事自体が(再会への)祈りにも思えますし、
トラックとしてもリリックとしても名曲でこれまた決定打的な楽曲に仕上がってます
なんでしょう、
日常的でありつつ、
だからこそドラマティックに感じるというか・・・
異端児に思えてその実、誠実なスタンスを隠さずに出しています

そう、
結構、
今作は・・・
時代に合わせた部分もあるのかもしれないですけど、
良い意味で丸くなってるというか、音楽性も多少一部ダンサブルになってるし、
まあそれでもブルーハーブっぽさは勿論残しつつ、どことなく鋭角な部分と一緒に、
包容力も加わってるような気がするんですよね
それもまた面白くて、
あまり音楽性の変化を感じさせないグループであるブルーハーブの中では、
良い意味で大人になった音楽性が感じられてその広くなった懐に触れてるのもまた興味深い作品でした
一曲目からキレッキレのIF~認める強さを持ったSTRONGER THAN PRIDE、サビがメロディアスで気持ち良いPRISONERと、
今回も信頼のTBHクオリティの作品でしたが、経験値を経たからこその価値観も加味されてるような、
また一歩進化した音楽性が感じられたのがいちファンとして嬉しいアルバムでした。






いつも通り(最高)にも聴こえるし、
いつもとは違う姿も垣間見られるし、
でもいつも通り(最高に)格好良い作品でもあるし。
また洗練されたブルーハーブに出会える最新の傑作と感じました。
推しの3曲の中でも、
4曲目、5曲目はマジもんの名曲なんで(もちろん全曲良いよ)、
是非その独特の音楽性に触れて欲しいって思います
分類としてはヒップホップですけど、
正味な話ヒップホップ好きだ~って公言してる人ほどあんま聴いてない確率が高いと感じます
それはきっともう・・・ずっと前から、それこそ台頭して来た時からジャンル=ブルーハーブ、って感じだから。
その強烈な記名性をここまで維持しつつ新鮮さも感じさせてるから凄いわ、って思いますね。



食の重要性。/君のことが大大大大大好きな100人の彼女 第24話 感想(ヤングジャンプ2020年32号)

2020-07-09 | 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
正直カワイイ。







今週は久々に新ヒロインの登場でした
今度のヒロインは「食」オタク、って事で・・・
中々に共感出来るテーマですね
そもそも、
人間は食を楽しみに生きてる部分も大きいのに結構そこを軽んじがちだと思うんです
もうちょっと食に関して喜んだりカタルシスにしても良いのに、っていうか。
ただ、それは自分がよく食べる人間だからそう思うのかもしれないですけど笑(爆
実際に、
肉体労働後の昼食のお弁当が楽しみで楽しみで仕方なかったり、
休日にラーメン食べる事を想像して毎日の仕事をこなしていたり・・・
意外と「食」を日々の生きがいにしている自分だって存在してたりする訳なんですね
だからよく言う食が楽しみなんて寂しい~みたいな言葉に(自分的には)あんまりシンパシーを感じなくて、
美味しいものを想像して、食べてる最中美味しさをしっかりと味わって、それを喜びとする。。
それは純粋に素敵だと思うし、そんな胡桃ちゃんは魅力的なヒロインだと感じました。







また、ルックスが良いですよね
結構ファッションは若者風だけど、
髪は黒髪で髪型も清楚な感じで・・・って
よくよく考えてみればここまで黒髪のヒロイン自体居ないんだった(!)
7人目にして初の黒髪とは。。
こりゃ河下水希先生もビックリだわ笑←??
おまけに年下のJCかつちょっと生意気でツンデレ気味で・・・正直めっちゃ好みですわ
というか、一応先週の予告で新ヒロイン登場は分かってたんですけど、なんか想像以上に可愛かったです
可愛かったというか、凄い自分のタイプのキャラっていうか・・・純粋な感じも素晴らしいですね
普段の顔と食べてる時のギャップも凄まじくてはむはむはむのシーンは流石にヤラれましたね(笑

そんで、恋太郎に惚れるシーンがまた素晴らしかった
胡桃ちゃんはいつも食べ物の事ばっかり考えてたり、
消化が早くてお腹がすぐ減ってイライラしてしまう自分が嫌だったわけでしょ
それはそれで内心は生真面目な証拠だったんですが・・・
でも、
恋太郎はそんな自分自身を素直に認めてくれた
有りのままの姿をポジティブな考え方で好きだと言ってくれた、、、
そりゃ、惚れるわ。
って事で、
新キャラとして良かっただけではなく、
彼女が恋太郎に惚れる流れも本当に自然で、だからこそ感情移入も出来たし、
恋に落ちる瞬間の胡桃ちゃんはまたもや想像以上に可愛かった・・・!

そう、
何もかも想像以上だったのが今回は大きいですね
キャラデザ良し、性格良し、アプローチ良し、可愛さ良し、構成も良し、、、という事で、
おまけに告白も胡桃ちゃんからって事でそのいじらしさも含めて最高にあいらしかった
っていうか、
もうこのヒロインだけでもう一本漫画が作れそうなくらい可愛く感じちゃったんですよね
正直これはヤラれた・・・薬膳先輩の時も思ったけど、今までのヒロインを食いそうなくらいカワイイ
ツンデレ風味な性格も良い意味でいじきたないトコの滑稽なキュートさも(笑
食べてる時の表情も黒髪清楚な見た目も実は生真面目な性格も・・・食に対する情熱も良かったし共感出来た。
なんとなく、いちご100%の終盤で向井こずえが出て来た時のようなカタルシスを感じたので、
やっぱこの漫画相当来てるんじゃ、、、と感じざるを得ない位ドツボな話数でした
胡桃ちゃんマジ天使っすわ・・・!







しかし相変わらず恋太郎も良かった。。
ツッコミ職人と聖人っぷりを両方こなしつつ、
相手の特徴だったりコンプレックスを良い方に解釈して、
相手に自信を付けさせる・・・って手法が個人的には素晴らしく感じました
否定もしないし、そこを面白おかしくイジったりもしない、「だからこその良さ」を誠実に伝える、っていう・・・
これぞ自分が求めてた最高のラブコメ主人公な気がして、、、様付けたくなるくらいの神々しさでした
正直、
そのあまりの優しさと理解の深さに泣きそうになるくらい感動したもの(笑
優しいだけじゃ~って世間はよく言いますけど、
なんだかんだ自分は優しさを求めるタイプなんだな、ってよーく分かりました
最後のオチも良い具合に捻くれてて流石だな、と笑
益々この漫画にハマって来た感あるぞ・・・!







「食」を楽しみに生きるのは寂しい気がする、とか、地味とか、そういう意見をぽつぽつ目にしてたんで、
こういうエピソードが不意に来てくれて個人的に嬉しかった。。っていうのも絶賛の理由の一つです。
「食」にカタルシスをきっちり感じる事は精神の豊かさに直結すると信じてますから。



「ポンコツちゃん検証中」検証その57が素晴らしかった、という話

2020-07-08 | サンデー感想
!?








今週のサンデーはコロちゃんの影響で無いらしい
1度とならず2度までも・・・"許せん”、というところですが、
敢えて逆転の発想で「じゃあ周回遅れでも感想読んで貰えそう。」という事で・・・
先週のポンコツちゃん検証中の良さでも語ろうかと思う。

この話数は他の話数と比べても格段に良くて、
まず肩書スロットの能力というアイディアの時点で勝ってましたね(笑
説明すると、
その人の肩書がスロットみたいに運によってコロコロ変わる、という能力で
時に兄になったり時に弟になったり時に夫になったり・・・っていう、
凄まじく便利且つ面白い能力で、
正直なところ、
このアイディアラブコメの新しい王道パターンの一つにならないかな?と感じてしまったくらい笑
ユニークかつオリジナリティのある・・・そう、これって福地翼さんの漫画ならではの展開って気がして、
ちゃんと「福地さんの漫画」を貫き通した上でラブコメやってる感じがまた秀逸なんですよね
その感覚がここ最近の話数の中では最も強く感じたので感想も書きたくなったんです。




妹夢咲さん・・・アリだな!(笑顔)。




アイディアの時点で突き抜けてるんで、
もうお話としては終始ニヤニヤものでした
夢咲さんの「お兄ちゃん」・・・頂きました(グッ
ぶっちゃけ妹夢咲さんはこの話数で終わらせるには勿体ないくらいの可愛さでした
その後の弟の展開は完全に無邪気によるラッキースケベを満喫していて、
ハッキリ言って天才か!って思いましたけど笑
上手い・・・
上手すぎる!!
また、想像が膨らむところが秀逸ですね(ニッコリ)
夫になったら更に大胆になるとか、ラブ&コメディをフルパワーできっちりこなしてて・・・
これがマジモンの"ラブコメ”だっ!と言いたいぐらいのクオリティでした
あと一緒にお風呂に入って欲しかった
・・・ん、なんでもないです(ぉ

ただ、
コメディ模様でクスクスニヤニヤさせたかと思いきや、
最後の最後に「他人」という爆弾を落としてシリアスも用意してるメリハリというか、
構成力の高さにはまた更に度肝を抜かれました
普通、
甘々イチャイチャの流れから、
夢咲さんの悲しい想いに繋がるああいう展開が来るとは誰も予想してないと思うんですよ
そういった意味でもこの話数は忘れられない・・・最後の最後までドラマティックな展開で楽しませるとか、
漫画として相当優れてると思うんですよね 夢咲さんの気持ちにもちゃんと感情移入出来るし、
そりゃ仲の良い友達?が能力の所為とは言え突然他人になったら堪えると思う
ただ、
「他人」になったからこそ、
実像として浮かび上がって来る水戸くんの"良さ”もあったりして・・・
オチははっきりとは書きませんけど、オチもまた水戸くんが愛される理由が詰まっていて、
ストレートに感動してしまう、という・・・この二人、最高かよ!的な(笑
改めて本作の面白さをフルに味わえる話だったと思います
夢咲さんが水戸くんを好きな理由が詰まってます。


恐らく、
連載開始以降ベストに近いエピソードだったのでは、、、と。
結構積み重ねも光ってるのでいきなり読んでどう感じるかは未知数ですが、
やっぱりこの漫画好きだわ。と改めて感じさせてくれた話数でしたね。
サンデーのラブコメはこうでなくっちゃね。



一生懸命の仇と報い。/ナースエンジェルりりかSOS 第17話「闇にむかう二つの光」 感想

2020-07-07 | ナースエンジェルりりかSOS
カワイイ。







今日は7月7日でナースエンジェルりりかSOSの放送開始から25周年らしいです
その上、主人公の森谷りりかの誕生日でもある、とのこと
ちなみにこのアニメ、
もう何度も書いてるけど自分が小さい頃やってたアニメで、
姉か妹かどっちかの影響で自分も観ていて・・・好きだった記憶があります
多分ガキんちょが観るにはアンニュイな展開も多かったと思うんですけど、
当時はなんかそこが大人っぽくて好きだったんだと思う
セイントテールも(小学生から観ると)大人っぽいアニメでした
今分析すると背伸びしたかった時期にちょうどフィットしたのかな、って感じますね
子供って正直子供だましなものって嫌うじゃないですか(笑
そういう意味で、
色々な意味でダークな本作は興味深かったんだと思います
哀愁というか・・・ただ、その時以来観てなかったんで、今1年半前(だったっけな)に買ったボックスで
一話一話観返していて感想もその都度書いている状態なんです 観返しながら、
あー、これ子供の時に観た話数かもしんない。みたいな、
だからリアルタイムで経験しましたけど、
今振り返ってる最中なんです
しかも、
割と遅いペースだと思うんですけど(笑
まあ正直一話一話が面白いんで余韻というかあんま一気に観るのも勿体ないというか・・・
まあでも、次の話数で折り返しなんでこれからもコツコツ書いていく予定です
ちなみに子供の頃以来に観てるんで細かなネタバレは無しでお願いします笑




花と少女は絵になる。



で、この話数、
単刀直入に書くとデューイの自爆でした(爆)←文字通り!
今だったら煽られてるレベルのやらかしだと思うんですけど、
しかし身体には異常なかったんですよね・・・
多分思慮が足りないってよりは、
自信過剰な状態だったんだと思います
まあそもそもがダークジョーカーって呼称なんで、
礼儀とか規律とかきっちりサラリーマンみたいに守る方が人間臭くて変、なのかもしれない
ただ、ある意味友情パワーとかで済ませなかった分きちんとした理屈だったとは言える
(追記:上記の心情に加えて「侮られたくない。」って反骨の想いもあったかも
 なんだかんだで見栄っ張りな性格だったんでしょうなあ)。
そういったデューイのミスに助けられた部分はありつつ、
みんなの力で戦う事を決心も出来た心地良い話数だったとも思う。







りりかのやらかしとしては、
一生懸命過ぎて自分の身を犠牲にしてしまうこと
まだ幼い身でありながら延々と調べて歩いて回って、雨にも撃たれて・・・
そりゃ体調だって崩すと思う
一方で、
星夜は星夜でりりかを守ろうと頑張り過ぎてしまうきらいがあります
具体的には男の子しようとし過ぎてその力も無いのに無謀にもデューイにタイマンを挑んでしまう
ただ、
りりかには使命があるし、
星夜には病み上がりのりりかっていうフォローポイントもありました
でも現時点では二人の思惑は噛み合ってる様でそこまで噛み合ってはいない
だけど、
肝心なところでは力を合わせてダークジョーカーからこの世界を守る事が出来る・・・
それがこの二人の絆であり、アンバランスながら精神的に繋がってる部分でもあるんでしょう
正直りりかが勘付いて星夜を助けたシーンなんかは素直に感動しましたね
一生懸命になり過ぎてしまうりりかと、
もうちょっと自分を大切にして欲しい星夜の想い。
その焦燥感とすれ違いっぷりがいかにも本作らしくもある話数でした。




照れる星夜カワイイ(笑



ただ、
同時にりりかは愛されてるな。と感じたお話でもありました
星夜からの花束、男の子としての精一杯のアプローチ・・・素敵ですよね。
りりかがまるで少年誌のラブコメの主人公の如く超鈍感だったのには笑いましたが、
その分星夜が貴重なラブコメ成分を一人で放出しまくってくれてるんで(笑
途中、りりかの嫉妬?みたいなシーンもありましたし、
そういう意味合いでも良かったです
何より、
りりかが頑張り過ぎて熱出して倒れた時、
友だちや弟、病院の知り合いの皆さんまで、
色々な人が心配して駆け付けてくれたのはりりかの人望というか、
人柄の良さによる人徳というか、一生懸命だったり優しい事に対するご褒美というか・・・
星夜の一人で頑張って調べてた事も含めて周りに支えられてるな、って感じたエピソードでもありました
皆の事を人知れず守ってるナースエンジェルは、
皆からちゃんと気にされて愛されている・・・
そんな描写がとても嬉しかったです
意図が分かりやすいというか、
目的がハッキリしてきてポジ要素が増えた分、一呼吸入れるタイミングでもあったんでしょうね
りりかの優しさややって来たことは、ちゃんと苦しい時に返って来ている。
そんなメッセージを暗に伝えてるかのような秀逸な17話目でした。







細かいトコを言うと、
りりかと星夜の細かいやりとりの自然さだったり、
冒頭のみゆきさんの安定の高飛車っぷりとバカ笑い(笑)、
りりかが本を読んでるだけでからかわれるある意味理不尽なコメディ模様もまた楽しかったです
普段どんだけおてんば娘やってんだよ、って感じですが笑
なんだかんだ漫画読んでる姿のが似合うという。
派手な話数ではないんですが、
要所要所に感じられる深みやロマンがある、そんなエピソードでした。

やっぱりどこまでも優しくて、お人よしで、他人から素直に慕われる、そんなりりかが大好きですね。
割とそれまでのお話とは打って変わって希望も見えて来た、そんな17話です。




君は一人前。/アクタージュ act-age scene119「女優たち」

2020-07-06 | アクタージュ
正直カワイイ。








皐月ちゃんにとっては、
今までは「子供なのに頑張ってて凄い。」とか、
「子供なのに偉いね。」だとか、
まあそこまで露骨には言わない・・・?でしょうけど(笑
うん、
多分、
あんまり一人の、"対等な女優扱い”は受けてなかったんでしょう
それは別に悪いことじゃない
悪い事じゃない、けど・・・
たぶん、子供にとっては一人前扱いされることがやっぱり嬉しいと思うんですよ
今までは侮られて軽んじられて当然だったのが、今度は自分を起点にして物語が動いてゆく
その大事なスタートダッシュの役割を任せられたという事で・・・正直嬉しいよね
ある意味その時点で認められたも同義なので。

それに、
皐月本人としても、
このまんまナメられたまんまじゃ終われない
現代っ子扱いされたまんまじゃ終われない気持ちだってあると思う
環さんが夜凪ちゃんの案にノーを出さなかったのは、
きっと皐月を信じる気持ちだってあったと思いますね
それこそ、
皐月を侮ってない事の何よりの証拠だと思う
だからこそ、夜凪ちゃんの指摘だって厳しめだった訳で・・・これは正直面白い展開だと思う。




もぐもぐ夜凪ちゃんカワイイ。



結構、
羅刹女編は千世子とのガチンコ勝負みたいなところがあって、
そこが最も見所だったと感じてたんですけど、
今回の大河編は、
まあ、
環さんに負けない~って裏テーマもあるんでしょうが、
多分一番大きなテーマとして共演者との調和、重なり合いというか、
みんなで協力して素晴らしい作品を創り上げてゆく~っていう根源的なテーマに立ち返ってる気がするんですよね
千世子とのマジの勝負は正直面白かった
ただ、
そこで環さんと同じ事をやっても悪い意味でジャンプっぽくなってしまうので、
敢えてこういう多角的なテーマにしたんだと思いますが、正直かなりワクワクしてる自分がいます
結構、皐月ちゃんが舐められたり軽んじられたりするのは境遇的に理解出来るし、
かといって、彼女が抱えてる想いも元子供として理解出来るし・・・
割とカタルシスを創り上げやすい気がして。
だから、
純粋に「その時」が楽しみになるんですよね
また、アクの強い3人ですから、共同生活でどういうアクシデントが生まれるか?っていうワクワクもある
夜凪ちゃんもまた環さんの演技に直で触れて成長する機会でしょうし・・・
何気に、ここまでの展開で、色々な人に「リベンジ」の伏線を与えてるのが構成として巧い
いずれにせよ、羅刹女で夜凪ちゃんに足りないのはエンタメ性だってはっきりと浮き彫りになったので、
最終的に千世子に勝つ為にもこのシリーズでどういう風にレベルアップしていくのか、、、楽しみです!


そういえば、
羅刹女の時も、
千世子もかなり応援したくなるキャラに仕上がってたので、
それを思うと主人公以外でもちゃんと感情移入出来るのが本作の秀逸な点の一つ、です。
だってこんな話数読んじゃったらまず間違いなく「皐月ちゃん頑張れ!!」ってなっちゃうもん笑
そう考えるとマツキさんって群像劇を描くのが格別にお上手なのかも、って感じました
正(まさ)しく、女優魂が目覚める瞬間、でしたね!










ところで、
今週はセンターカラーなのに3ページもありました
その見開きのカラーが今までの夜凪ちゃんの総集合!って感じで、
正直"THE景ちゃんハーレム!!”という印象でめちゃくちゃ眼福でしたね(笑
個人的にはやっぱ汗掻いてるシェアウォーター景ちゃんが一番エロくて好きですね・・・笑←
この画像は31号からの引用ですが実物は本当勢ぞろい状態なんで是非生で拝んで貰いたい。
そして、
やっぱ3人の絡みが、
そのまんま3姉妹みたいで自分的にかなり好みで読んでてむっちゃ楽しかったです
ある意味ラブコメのネタに使えそうな程様になってるな~、と。
皐月ちゃんの生意気だけど、
実は真面目なトコなんか実に良かったです。
景ちゃんもなんだかんだイイお姉ちゃんやってて良き!でした。

次週から共同生活、これまた楽しみが止まらねえ・・・!!



7月のねこ・ムク写真集

2020-07-05 | 




今週のロッテは殆ど良いトコ無しでしたね・・・笑
しかも千葉テレで放送しないんで応援も出来なかったです。





昼寝してる時に近づいて来たんでスマホでパシャリ。




ご機嫌でした。




気が付けば、自分の腕に寄りかかってよく寝てます。




この表情とか、好き。




ただ、身体がデカめなんで、
たまに上に乗っかって寝てると、
起きたら胸の辺りが筋肉痛みたいになるんですよ
「胸、いてー・・・。」って。
この話、
猫飼ってる人ならうんうん、と共感してくれるはず・・・!たぶん。
身体の上に乗っかってると意外と重いから。






猫にちゃおちゅーるあげたり、
グダグダ遊んでる時間もまた良い思い出ですね~。
いずれ外で遊びたい気もします。



【アルバムレビュー】あ、うん/bonobos

2020-07-04 | アルバム感想
                     







1.あ、
2.あまい夕暮れ
3.on and on
4.この星につっぷしながら
5.Sunshine In The New Life
6.光のブルース
7.Beautiful
8.よあけまえ








2006年に出たアルバム
今から14年前ですかね・・・
本作の特徴としてはまず全8曲のアルバム、という事で
実直に「聴きやすい」という事が挙げられます
そう、
個人的にはアルバムって8~9曲ぐらいが一番聴きやすいと思っていて・・・
正直な話、14~15曲ぐらいになると結構聴く前に「よし、聴くぞ!」みたいな、
世界観に没入する気概みたいなものが必要とされると思ってるんですけど、
それが8曲ぐらいだと「お、取り敢えず聴こうか。」みたいな・・・
そういう風になるじゃないですか
ならないですか?笑
でも、
気軽に聴けて、シングル程少なくもないからちゃんと浸れる、このくらいの曲数の作品って
自分的に「もっとあってもいい。」って純粋に感じたりもしてるんですよね

もう一つ、
今作はスロウなイメージのあるボノボの中では、
割とアレンジ的に攻めてる作品というか、
ポストロックやシューゲイザーの匂いも要所要所に感じられてそういうトコも・・・
いや、そういうトコが何より大好きなアルバムです
その上で、
ちゃんとボノボ印のポップ・ミュージックもきっちり入ってる抜け目のなさもまた秀逸な作品
聴きやすい・ロック的なアレンジも光ってる・ちゃんとポップでもある、、、という事で
入り口の広さ的にはボノボの中でも際立っている、と思われる作品
一部の曲に漂う閉鎖観及び哀愁の匂いもまた好みなアルバムです。


推しの3曲はすんなり決まりました
というのも本作は思い出したように聴いてるのではなく、
割と(言及はしてなかったかもですが)コンスタントに聴いていて、
その中でも最もロック的な焦燥感が光っている切羽詰まった雰囲気も格好良い「on and on」、
ポストロック的なアレンジが気持ち良い卑屈ながら明るい(!)「この星につっぷしながら」はめちゃくちゃお気に入りで、
これ聴いてるだけで自分自身が格好良くなってしまった錯覚を受けてしまうぐらい素晴らしい2曲だと思います
結構、
この2曲はボノボの優しくふんわりした・・・そういうパブリックイメージから離れてる曲で、
当時はそのギャップにやられて相当ハマって聴き込んでた思い出がありますね
どっちの曲も、
どこか淋しい感じがするというか、
その上で希望を捨ててない感じが理解出来て凄く聴いてて気持ちが入るんですよね
前者は小気味良いアコギのカッティング、後者はファンキーで大人びている間奏が特にツボです
コーラスワークも気持ち良くて多分当時はこの2曲がボノボの新機軸だったんだと思います
 もう一つの推し曲「光のブルース」は逆にTHEボノボ!というか、
ポップさ、躍動感、サビのポジティブさ含めて、
本当パブリックイメージのボノボを全力でブラッシュアップしつつやり切りました!って感じで
これはこれで王道を潔く振り切りながら表現していて素晴らしく思えるんですよね
確かこの曲はライブでも定番だったんじゃないかな・・・って記憶があります
「笑わんでくれよ」と「what a wonderful life」を掛けてる歌詞もセンス抜群で最高です
ボノボの歌詞はポジティビティ溢れつつ人間臭さも滲んでるから好きなんですよね
この曲だと「正しくなくても歌え」って歌詞もまた絶妙だと感じました。

ただ、
その他の曲も勿論良いです
一曲目の「あ、」(このタイトル超好き)の時点で切実さが光るポップソングに仕上がっていて、
正直な話この曲も推し曲にしたくてちょっと迷ったりしましたね・・・笑
シングルにもなった優しくもどこか憂いも感じる雰囲気が素敵なバラッド「beautiful」も名曲だと思う
レゲエテイストの「Sunshine In The New Life」も蔡さんの小気味良い歌声に浸れる楽曲で
途中でシューゲイザーの匂いも感じさせる最後の長尺のロッカバラード「よあけまえ」もかなりの名曲です
そう、
8曲のアルバムだから聴きやすくて良い、というのもありますが、
そのどれもが良い曲だからこそ余計に聴きたくなってしまうというか・・・
そう考えると、
ある意味計算してこの楽曲数とこの構成になってる気がします
ポストロックからレゲエ、ポップスからシューゲイザーっぽいテイストまで、
8曲の中で色々な表情が楽しめるのもまた本作の特徴であり推しポイントだと思いますね
聴きやすい、上に、
バラエティにも富んでいる・・・と言う事で、
ある意味理想的なアルバムの形の一つ、、、なんじゃないでしょうか
ボノボ=遅いテンポでゆったりしたスロウミュージックを奏でてるバンド、というイメージだったとしたら、
正直それだけじゃないとも思うので、そういう人にこそ聴いて欲しい傑作、ですね・・・自分の中では。









君に伝えなきゃいけないこと うなされるくらいあんだよ
いつも伝えなきゃいけないのに 泣きたい気持ちになんだよ 
種をまかなくちゃ 水も引かなきゃ もぎとれるくらいになったら
いつか伝えたいこの気持ち 少し大きめの あ、
どうかあなたの胸に突き刺され (あ、)



そう、
今のこの時期にもこの音楽が似合う気がして・・・
ちょっとけだるげな気候にもフィットしてくれる感じ、
その感じも含めて大好きな作品。
このアルバムももう15年近く聴いてるとなると本当に好みなんだな、って思いました。