Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

WE101Dpp-2号機の音出し確認

2012年09月21日 | ピュアオーディオ

ドッグから仕上がってきたWE101Dpp-2号機(1.4W/ch)の「SuperTrail仕様化」(内部配線の銀線化)後の初めての音出し確認です。

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本来のプリアンプでは有りませんが、12AU7ラインプリとの組み合わせで確認しています。音が出た瞬間から「モノが違う!!」と感じます。有感ノイズは全く有りません。高級Tr型アンプと比べても遜色の無いSN比です。

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昨日までの6L6Gシングルアンプ(5W/ch)でも満足行く質感が出ていましたが、こちらは更にその上の上のサウンドが出ています。低域側にも高域側にも周波数レンジが広がっています。ガツンとした力感の有る低音と艶やかでシルキーな高音がうまく絡み合っています。

We101dppno212

ようやくメインアンプが完成したと感じます。同じWE101Dpp-1号機と比べましても、スケールの大きさ、肌理の細かさ、力感、艶やかさ、音の厚みの次元が違うように感じます。2号機を聴いてしまうと1号機はサブ機とならざるを得ません。(もっとも使ってあるパーツのグレードが違います)

このアンプと組み合わせるプリのC22モドキプリアンプは「SuperTrail仕様化」の最終局面に来ています。心が逸りますがここは完成を待って組み合わせたいと思います。


自宅システムの進捗

2012年09月20日 | ピュアオーディオ

自宅システム用のC22モドキプリアンプの内部配線交換は少しずつ進捗しています。

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入力ラインのセレクター部の配線の途中。

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AUX(CD他3系統)ラインは完了。フォノの2回路の内、1系統はMC用にパートリッジの昇圧トランスを内蔵する様に準備しています。SPU系のカートリッジをダイレクトに接続できる様に考えています。スペース的に狭いので取り付ける場所、配線の取回し等に苦慮しています。

先週不具合で修理に出していた(ドッグ入り)WE101Dppパワーアンプの1,2号共に、修理が完了しましたので、本日引き取りに行って来ました。これでパワーアンプは安心して使えます。一足先にパワーアンプが定位置に付きます。


C-22モドキプリアンプ 内部配線交換 第3ステップ

2012年09月19日 | ピュアオーディオ

C-22モドキプリアンプの内部配線交換を進めています。今回は「第3ステップ」(入力~増幅段入口まで)です。

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上の写真は手を付ける前の写真です。セレクター部分の配線交換が大変です。この部分には入力5系統の配線(+・-・各シールドアース)の配線が狭い処に集中しています。

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セレクターの処はこんな感じです。

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昨日はセレクターの先、「モード入力~バランス~ボリューム~増幅段入口」までが完了しました。

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こちらも非常に狭い処ですが、無事に交換が完了しています。音出し確認しています。

「セレクター出力~モード間」と「5系統の入力~セレクター入力間」が出来れば第3ステップは完了します。

今までの状態では「プリアンプ」が伝送のネックとなっていた事が判っていますので、これが改善できれば多分「激変」のサウンドになると思います。音数の更なる増大もさることながら、質感の向上が著しくなって来ると予測しています。

後は増幅段と真空管になります。真空管は現在集めています。12AX7の良い真空管はモノがない状態で相場が高騰していて、集めるのに苦労しています。


「伝送ロス」について

2012年09月18日 | ピュアオーディオ

「伝送ロス」の対策として、今までケーブルの開発やパワーアンプの内部配線交換、ソケット・プラグ類の交換、SPユニットへの配線等を実施して来た。

その中で掴んだ事は、

①抵抗値を下げる事が最重要。
②情報量(解像度)は細い配線でも出て来るが、エネルギー感や量感は線材の断面積に比例して出て来る。
③プラグ・ソケットの材質で伝送ロスが大きく変わる。
④線材の材質・メーカー(作り方)で特性やケーブルの線径が変わる。

等で有る。
中でも②に関連して、「プリント配線」については大いに疑問を感じている。
プリント基板は大量生産に向いている。リフロー半田が使えれば大幅なコストダウン出来るがプリント基板の細い配線では情報やエネルギー感を全て送れないのでは?
現在のアンプやCDP、中にはSPのネットワーク等にこのプリント基板が使われている。
その材質等にも疑問を持つ。(ガラスエポキシ板よりテフロンの方が絶縁性等諸特性は優れている)

私個人としては、「優秀なケーブルの作成」を実施して、そのケーブルでCDPの出口(OUT)~SPユニット内までを「1本のケーブル」にしてシステムを作ろうとしています。「伝送ロスの極小化」が目的です。将来的にはCDPの内部配線にも手を入れ、入り口から出口まで完全な「1本のケーブル」の原理を完成させたいと考えています。

云うのは簡単ですが、それを実際に作りだすのは大変な作業です。すべてが「手配線」ですので、コツコツと積み上げて行くしか有りません。オンリーワンのシステムを作ろうとすればオンリーワンの作業が有り、結果が付いて来るだろうと思います。




この頃はオリンパスsystemを良く聴きます

2012年09月17日 | ピュアオーディオ

自宅のアンプシステムの入れ替えを模索していますが、現在プリアンプは「電源部の配線交換効果」を確認中。パワーアンプはドックに入れていますので、回路点検待ちです。

C22モドキプリアンプの電源部の配線交換の効果は素晴らしいモノで、音のキレやヌケが大幅に改善されています。音のエッジが立って来ました。まだ信号ラインの交換が終わっていないので本当の意味でのヌケや音数の改善はまだと思いますが、この時点で100万円クラスのTr型プリアンプのサウンドを越えています。

事務所の方ではRCA箱システムを専務宅に出してからオリンパスシステムを良く聴きます。モニタールームに612Aシステムが有るのですが、絶対完成度が違い、格が違い過ぎますのでオリンパスの方を選んでしまいます。オリンパスを聴いてから612Aシステムを聴くとBGMに聴こえてしまいます。

We15a1  

自宅のプリアンプの実験からオリンパスシステムの次のターゲットは(音質ネック)プリアンプとチャンデバだと思っています。プリアンプはシステムのサウンドを支配しています。システムの雰囲気はプリで決まります。

バイオリンをはじめとする弦楽器の音色が好きなので、初めはタンノイの15インチSPを模索していましたが、JBLでバイオリンの音色をタンノイ以上に出せる様になってからは、現在のSPシステムで満足しています。プリが管球式に変われば更なる音質アップが期待できると思っていますが、機器との出会い(縁)がないと進みません。


C22モドキプリアンプ 内部配線 第2ステップ後のサウンド

2012年09月16日 | ピュアオーディオ

先日自宅で聴き出した、第2ステップの配線交換後のC22モドキプリを使ったサウンドが大きく変わって来ました。前回の記事の後対策したのは、「インチキ配線」(ライントランス~プリアンプ間)を正規配線にしました。ライントランスはXLR出力、プリはRCA入力、この為XLR側に安モノXLR→RCA変換アダプターを使っていました。これをゴールドスターケーブルで「XLR→RCA」仕様のケーブルを特製して交換しました。

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まだアンプ自体は仮仕様ですが、艶やかさも有り、瑞々しく素晴らしい質感を出しています。アナログもCDも有感ノイズは皆無です。このシステムを聴くとオリンパスシステムさえかすんでしまいます。上の写真の組み合わせで聴いていますが、プリアンプへの対策完了とWE101Dpp-2号機が完成してきたら素晴らしい質感とドライブ力を出してくれる事でしょう。アナログも確認しましたが、「自然な」音の出方と質感でLPを聴きたくなります。

自宅システムにはまだ他にも最終対策をSPに施します。(既にオリンパスシステムには実施済み)更に音数の増加、空気感の増加、ドライブ力の向上が獲得できます。


WE101Dpp-2号機のSuperTrail仕様化

2012年09月15日 | ピュアオーディオ

自宅のアンプシステムの完成が見えて来ました。パワーアンプのWE101Dpp-2号機の内部配線の交換を完了しました。

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正面から見ますとこんな感じ。前段管はSTCの6SN7、整流管は#80.

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リア面は高級パーツに交換済み。XLRも付けていますが配線はしていません。RCA接続で使います。

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内部配線の交換前はこんな感じでした。音質確認もしています。ワイドレンジで小気味良いサウンドですが絶対的な音数が足りませんし、音のキレ・ヌケが不足しています。エネルギー感も大いに不足しています。(こちらも一応銀線を多用して有ります)

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特殊な銀線に全ての配線を交換済みです。まだ音出しはしていません。現在回路の総点検中です。来週にはドックから上がって来る予定でいます。

来週はプリアンプの方を進めます。現在電源部のみの交換を完了して、音出し確認中ですが、今まで自宅で使ったアンプの中で最良のサウンドを奏でています。これで全ての内部配線が入れ替わるとどんなサウンドになるのだろうかとワクワクしています。


C-22モドキプリアンプ 内部配線交換 第2ステップ

2012年09月14日 | ピュアオーディオ

C-22モドキプリアンプは潜在能力が高いと思っています。このプリアンプの潜在能力を出来る限り引き出して使いたいと考えています。その為には内部抵抗を極力減らす目的で「内部配線のゴールドスター化」(SuperTrail仕様)が必要だと思っています。

そのステップとして、

①電源のインレット化~トランスまでの配線交換。・・・完了

②電源部全体の配線交換。・・・完了

③入力ライン~増幅段までの配線交換。・・・未完

④増幅段(内部配線交換完了)・・・未完

としています。

前回第1ステップでは電源インレット~電源トランスまでの配線交換で音出し確認をしました。まだこの段階では「ナローナ音」で素性の良さは判りますが、音のキレ・ヌケを感じる事は有りませんでした。

C22modoki1

接続を間違えて配線した為音が出なくなりドックに入れていました。本日修理が上がって来たので評価できるようになりました。

今回は第2ステップの電源部全体の内部配線交換後の音質確認です。音のキレが出てきて、周波数レンジも随分と広くなりました。艶やかさも随分と多くなってかなり聴きやすくなりました。SN比も相当上がりました。しかし、音のヌケはまだまだの様で、「ふんつまり感」を感じます。

今週一杯このまま音出し確認を続けて、来週から第3ステップの作業をします。

その後も聴き続けていますが、目覚めて来たようで今まで聴こえなかった音や、まろやかさが出て来ています。雰囲気音がかなり良くなっています。


「伝送ロス対策」も仕上げの段階に

2012年09月13日 | ピュアオーディオ

SPシステムやパワーアンプの伝送ロス対策は既に完了していますが、なかなか次のプリアンプに入れないでいました。

プリアンプは内部配線が複雑で配線交換が一筋縄ではいかない為に、Tr型のプリと管球パワーアンプの組み合わせを採用していました。プリアンプを管球式にして、パワーアンプをTr型にしようかとも考えましたが、既にパワーアンプに対策を施していますので、ここは予定通りに「管球プリアンプ」に進みます。

Tr型のアンプと管球アンプではデバイスが違いますので「質感」がかなり違います。Tr型の音は「無の中からいきなり音の小さなペレットが出て、そのペレットが大きくなってリスナーに届く」様に感じます。これに対して管球のアンプは「無の中から音が湧いてくる」様な感じを受けます。アナログとデジタルの違いと同じ様だと思います。

システム全体の「伝送」を考えると、機器間(ラインケーブル・SPケーブル)の伝送ロスはケーブルを良質にする事で対策出来ます。問題は機器の内部に有ると思っています。その為に管球パワーアンプの内部配線を交換して、「一本のケーブル」の思想にたどり着きました。

Tr型アンプの場合、①電子パーツのリード線や内部に配線が非常に細い(Trの場合、中にペレットが入っていて、そのペレットの印刷配線はミクロンの単位、またエミッター・コレクター・ベース間を配線しているのも5ミクロンくらいの金シリ配線) ②プリント基板の配線で断面積が小さい。 ③一個一個の容量が小さい為、数多くのパーツが使われている(部品点数が多い) ④プリント基板間やソケットを接続される配線も細い ④コネクターで接続され接触抵抗が大きい 等の「伝送ロス」に対して厳しい問題が多く、その問題点がサウンドに出ていると考えます。

管球アンプでも問題が無いわけでは有りません。従来の一般的な考え方で作られていれば、Tr型アンプのSN比や周波数特性でかないません。回路的にはどれが良いのか?はまだ判りませんが、部品点数が圧倒的に少ないのは良いのですが、その為にパーツのグレードで音質が大きく左右されます。特に「球」は非常に重要です。球次第で平凡な音にも稀有な音にもなります。

ようやくプリアンプの内部配線交換にたどり着きましたが、これがやはり一筋縄ではいかない様です。配線数が多く、またノイズ対策も必要で、すこしづつ歩を進めていくしか有りません。


自宅アンプの組み合わせ実験

2012年09月12日 | ピュアオーディオ

久しく眠らせていた自宅用パワーアンプの予備機の自作レイセオン6L6Gシングルアンプ(5W/ch)を久々に引っ張り出して聴いています。

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プリはこちらも自宅では始めての自作マランツタイプの12AU7ラインアンプです。この組み合わせは以前事務所で試した事が有ります。その時はXLR接続でしたが、612Aシステムをしっとりと鳴らしていました。今回はRCA接続で使っています。

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これが「目からうろこ」の組み合わせでした。実にしっとりとゆったりとした感じでいて、弦楽器群の繊細な「さざめく」様な質感も出してきます。瑞々しい質感です。低域のドライブ力も十分合格ラインにあり、深々としたサウンドを出してきます。ボーカルも音の厚みが有り非常に秀逸。いやな音が出てこない。音を楽しむのではなく「音楽」を楽しませてくれる組み合わせです。この組み合わせでも十分自宅のメインで使えます。

RCA接続の方が管球アンプの性能をストレートに出してくれるようです。XLR化の為に使う平衡回路用の入力トランスで「伝送ロス」が出てくるようだと感じます。