徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

百寿を迎えた母

2022-02-15 18:31:40 | ファミリー
 母は今日めでたく百歳を迎えた。
 大正11年2月15日、玉名市大浜町の理容店を営む家に呱々の声をあげた。かつて菊池川河口の港町で、廻船問屋が建ち並び、浜千軒と呼ばれ大いに栄えた大浜町は、大正時代の頃までその名残があり、理容店は多くの客で繁盛した。割と恵まれた環境で育った母は、高瀬高等女学校に進んだ。女学校を卒業すると看護職を目指し、熊本医師会の看護学校で資格を取り、さらに養護教諭を目指して勉強した。念願の養護教諭となった母は、島崎校、花園校に勤務、さらに熊大附属幼稚園へと転じる。その間、昭和17年に父と結婚した。附属幼稚園には結局36年間勤務することとなる。母がよく思い出す卒園児の中に喜多流能楽師の狩野了一さんやNHKアナウンサーの武田真一さんらがいる。
 残念ながらコロナ情勢を考慮し、大勢で集まる祝宴は当面やらないことにしたが、晴れてファミリー揃ってお祝いがやれる日まで元気でいてくれることを願うばかりである。
※写真は高瀬高等女学校時代の母(後列左端)