徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

水無月の夏越の祓する人は・・・

2024-06-27 20:30:45 | 季節
  水無月の夏越の祓する人は千年の命延ぶといふなり(拾遺和歌集 詠人知らず)

 今日は一日降りやまぬ雨の中、藤崎八旛宮段山御旅所での「新町大祓」に行った。新町はかつての藤崎宮門前町。毎年ここの大祓は参拝者が少ないのだが、今日は段々雨が強くなるという予報が出ていたこともあってか、神事が始まった時は僕のほかには男性が一人だけだった。いつものように能舞台(仮拝殿)での神事の間は舞台前に立ったまま、神職や新町の関係者に合わせて低頭をする。神事の後、神職から小さな紙包みをもらう。中には紙を切って作った人形(ひとがた)と紙吹雪のような切麻(きりぬさ)それに茅の輪に使ったチガヤの切れ端のようなものが入っている。おそらく清めの塩の替わりなのだろう。まず神職から作法を教えてもらう。人形で体のいろんな部分を擦った後、その人形に3回息を吹きかける。罪穢れを吹き払うという意味らしい。次に切麻とチガヤの混じったものを左肩・右肩・左肩の順番に清め塩のように降り掛ける。人形を神職に返してお祓いは終り。きっと大昔は下を流れていた秡川(しめかわ)に流していたのだろう。
 次は茅の輪くぐり。神職に続いて八の字回りで茅の輪をくぐる。スサノオノミコトと蘇民将来の故事を思い出しながら自分と家族の無病息災を願う。


神事


茅の輪くぐり


参拝者は雨の中、傘を差して神事を見守る


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。