徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

肥銀女子陸上部に期待!

2010-10-31 14:30:11 | スポーツ一般
 来年、肥後銀行に女子陸上部が発足するというニュースは、最近の熊本のローカルニュースの中でも出色の明るいニュースだった。かつて熊本にはニコニコドー、寿屋、NEC九州などの陸上チームがあった。経営環境の悪化で次々に廃部し、寂しい思いをしたものだ。熊本の女子駅伝は、全国都道府県対抗女子駅伝では過去に優勝したこともあり、常に上位を狙う強豪県の一つである。それを支えているのは、千原台高校や信愛女学院を始めとする高校チームの充実だ。彼女らが卒業後、競技を続けていく場が県内には一つも無いというのは悲しいことだ。9年ぶりだそうだが、やっと県内に女子駅伝の実業団チームが復活することになった。陸上ファンとして嬉しい限りだが、どうか肥後銀行さん、成績など二の次。いつまでも続けてほしい。


ツィター絶滅の危機

2010-10-30 23:01:32 | 音楽芸能
 「題名のない音楽会(テレ朝)」を見ていたら、絶滅の危機に瀕している楽器がリストアップされていた。なんとあの「第三の男」のテーマで有名なツィターもそうらしいのだ。構造が複雑で演奏が難しく、また調整やメンテナンスも困難なことが根本的な原因らしい。「第三の男(1949)」は僕は映画史上最高の映画だと信じて疑わないが、あの映画にアントン・カラスの演奏するツィターの調べが無かったら、映画として成立しないのではないかとさえ思える。「題名のない音楽会」の中で、出演者たちが絶滅回避のためのアイデアを出し合っていたが、少々おふざけが過ぎており、切迫感は感じられなかったものの、なんとか絶滅だけは免れてもらいたいものだ。


加藤清正公ゆかりの酒

2010-10-29 19:05:01 | その他
 パソコンでの写真編集などをお手伝いしているK氏ご夫妻が先週、山形へ旅行をされた。出発される前、せっかく山形へ行かれるなら、熊本県人として、加藤清正公の墓参をしてきてほしいとお願いをした。今日、旅行のみやげ話をお聞きしたが、ご夫妻には懇ろにお参りしてきていただいたようで恐縮した。K氏によれば、清正公の墳墓がある鶴岡市丸岡の天澤寺を始め、嫡子忠廣公と清正公夫人の墓碑がある本住寺、さらには忠廣公が丸岡でもうけたと伝えられる一男一女のうち、女性の血脈を受け継ぐとされる加藤家が経営する富士酒造にまで足を運んでもらったそうだ。そしてその富士酒造のお酒をお土産にいただいた。その名は「有加藤(ありかとう)」。K氏によれば、出会った鶴岡の人々の加藤清正および加藤家に対する尊敬の念と供養の気持は、熊本県人として自らを反省させられたとのことであった。






天澤寺内でK氏ご夫妻と坊守さん(右端)


本住寺正門


富士酒造

紅の翼 ~ ザ・シャドウズ ~

2010-10-28 10:30:54 | 音楽芸能
 50~60年代に活躍し、「アパッチ」などのヒット曲で知られるイギリスのインストゥルメンタル・グループ、“ザ・シャドウズ”。ビートルズやストーンズなど、後のブリティッシュロックの先駆けとなった。この「紅の翼」は彼らが1964年にリリースしたアルバムに収められていた曲。もともとジョン・ウェインが主演した映画「紅の翼(1954)」の主題歌で、映画音楽の巨匠ディミトリ・ティオムキンの作曲。口笛のメロディが印象的だった。ネッド・ワシントンの作詞による歌も多くの歌手が歌った。また、寺尾聰のいた“ザ・サベージ”が、伝説の番組「勝ち抜きエレキ合戦(フジテレビ)」で4週勝ち抜き、グランドチャンピオンとなった時、演奏したのもこの「紅の翼」だった。当時、エレキ少年たちが、こぞって真似をしていたのが懐かしい。


或いは街で、あの頃 ~ ウォン・ウィンツァン ~

2010-10-27 22:55:31 | 音楽芸能
 ウォン・ウィンツァンの音楽が好きになったのは、NHKの「にっぽん紀行」のテーマ曲となっている「旅のはじめに」に心魅かれてからだが、「旅のはじめに」と同じくらい好きな曲がこの「或いは街で、あの頃」だ。ピアノを弾いている“rithm55”さんの演奏は、いろんな曲がYouTubeにアップされているが、中でもこの演奏が一番いい。イントロは一瞬、アンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」を思わせるが、ウォン・ウィンツァンご本人演奏のCD盤よりもかなりスローテンポで、メロウな雰囲気を醸し出している。


パソコンと付き合い始めて30年!

2010-10-26 21:28:06 | ビジネス
 今日ふとした拍子に、パソコンと付き合い始めてちょうど30年になることに気がついた。悪戦苦闘の30年だったが、特に初期の1、2年は思い出すだにおぞましい。1980年から会社の中で“OA化”なるものが本格的に始まり、部署内で若手だった僕は先頭を切ってパソコンの習得をせざるを得ないハメに陥った。社内講習みたいなものはあったが、教わることと言えば、BASIC言語によるプログラミング。当時のパソコンは自らプログラムを作るしか使う方法はなかったのだ。およそコンピュータなどとは縁遠い人生を送っていた僕は、当時の多くの人がそうであったように挫折するのは目に見えていた。しかし、そこで踏みとどまり、今日のIT社会にもなんとかキャッチアップできているのは、ある人との出逢いがあったからだ。その人は会社の大先輩であり、かつての上司でもあった白根さんという方だった。当時既に50代の半ばを過ぎておられたが、独学でプログラミングを修得され、会社の生協のシステムを自ら開発しておられた。その努力ぶりを見る度に、まだ若い自分に同じことができないわけはないと発奮させられた。そのお蔭で、なんとかBASICやCOBOLなどの言語を使って簡単なソフトを作れるようになった。その後、まさにあっという間にパソコンのハードとソフトは飛躍的な向上を遂げ、僕らが苦労して開発していたソフトは、表計算ソフトを使えば、ものの10分くらいでできてしまう。ありがたいことなのだろうが、夜を徹して知恵を絞っていたあの頃が妙になつかしい。
 ちなみにこの白根さん、旧華族で、元宝塚のトップスターだった日向薫さんのお父さんである。 

女子体操の田中理恵選手にエレガンス賞!

2010-10-25 19:18:21 | スポーツ一般
 体操の世界選手権で、初出場の田中理恵選手は個人総合で17位だったにもかかわらず、参加選手中、最もエレガントだった選手、男女各1名に贈られる「エレガンス賞」を受賞した。日本では2007年に男子の冨田洋之選手が受賞したことがあるが、女子選手としては初の快挙だそうだ。女子体操と言うと、最近はどうも“子供の曲芸”的なイメージで、見ていてちょっと可哀想な気がして、テレビで放送されても正直、あまり見る気がしなかった。僕らの世代の選手は池田敬子さんや小野清子さんなどを筆頭に、みんな女性的な美しさとふくよかさがあった。その極致が東京オリンピックの時のチェコのチャスラフスカだろう。田中理恵選手を見ていると妙な懐かしさを感じる。彼女が受賞したところを見ると、やっぱり海外の人も同じような気持だったのかもしれない。荒川静香がトリノで金メダルを獲った時、海外のメディアが彼女を評して「She is a Woman!」と言ったと伝えられているが、田中選手にも同じ言葉を贈りたい。

小山卯三郎先生とブリヂストン吹奏楽団

2010-10-24 23:02:09 | 音楽芸能
 今日行なわれた第58回全日本吹奏楽コンクール職場・一般の部において、ブリヂストン吹奏楽団久留米が29回目の金賞を受賞した。今年で創部55周年だそうだ。この吹奏楽団の育ての親は、熊本は玉名市出身の小山卯三郎先生である。先生は戦時中、軍楽隊の指揮を執っておられた方で、ブリヂストンに限らず、日本における吹奏楽の発展に大きな貢献をされた方である。来週行なわれる高校の部に出場する玉名女子高校も先生が育てられた吹奏楽部だ。随分昔、玉名でブリヂストンの定期演奏会を開いた時、何度かお目にかかった。会社を辞めてからブリヂストン吹奏楽団の演奏を聴く機会もなくなったが、玉名では今でも定期演奏会を開いているらしいので、次回にでも聴きに行ってみたいものだ。ところで1977年に防府で開いたブリヂストン吹奏楽団の演奏会のテープを持っていたはずだが、どこに行ったのだろう。

谷汲観音様に参拝!

2010-10-23 17:49:44 | 熊本
 買物のついでに浄国寺に立ち寄り、谷汲観音様とついに対面。ご住職の案内で観音様の前におずおずと進み、両手を合わせて見上げると、ちょうど視線が合う角度になっている。その存在感に圧倒的されそうだ。なんだか観音様はすべてお見通しのような気がして、思わず目をそらしそうになる。
 作者の松本喜三郎は文政8年(1825)の生まれというから、勝海舟や坂本龍馬などと同じ時代に生きた人だ。若い頃から造り物に天賦の才を発揮し、郷里の熊本から大阪に出て、活人形(いきにんぎょう)師として成功を収めたそうだが、この谷汲観音像は、明治4年、浅草において行った「西国三十三ヶ所観音霊験記」という活人形興業で大喝采を博した三十三体の観音像のうちの一つだそうである。喜三郎にとってこの谷汲観音は会心の作だったそうで、晩年、郷里の熊本に戻った際、松本家の菩提寺であった、この浄国寺に寄進したものだそうだ。
 いや、とにかく眺めていると離れがたくなるような不思議なひと時だった。


秋元才加(あきもとさやか)って・・・

2010-10-22 23:02:33 | テレビ
 AKB48のことなど、全く興味の無かった僕が、数ヶ月前にテレビで見かけ、一人だけ気になっていたのが秋元才加だった。秋元って、プロデューサーの秋元康さんと何か関係があるのかなとか、そう言えば千代の富士の姓もたしか秋元で、娘さんは芸能界に入ったとか言ってたし、などと考えたりしたものだ。いずれも全く関係ないことはその後わかったが。以来、テレビにAKB48が出て来ると、つい彼女の姿を目で追っかけたりしていた。先日、34歳も歳の離れたオッサンと噂になったらしい。真偽のほどはともかく、「あ、なるほど!」とわけのわからない納得をしてしまった。今回の件で今まで以上にオッサンたちの心を掴んでしまったのではないだろうか。

谷汲観音像(たにくみかんのんぞう)

2010-10-21 22:04:53 | 熊本
 NHK-BS2にチャンネルを回したら、「男前列伝」という番組の再放送をやっていた。俳優の山本耕史が熊本を訪れて、江戸末期から明治初期にかけて活躍した熊本出身の活人形師・松本喜三郎の作品についてリポートしていた。山本耕史が特に心を動かされたという「谷汲観音像(たにくみかんのんぞう)」。たしかにテレビ画面を通じても不思議なオーラを放っている。いったいこの観音像はどこにあるのかと見ていると、なんと僕が週2、3回はその前を通っている浄国寺というお寺だった。現存する彼の作品は数少ないそうだが、中でもこの観音像は特に貴重なものらしい。一般公開もしているらしいので、これは一度拝んでおかなければ。明日にでもさっそく行ってみよう。

楽しみな映画3本

2010-10-20 16:05:27 | 映画
 来年公開予定の映画のうち、今から注目しているのは次の3本だ。いずれも現在製作中のようだ。
●太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-
 太平洋戦争において日本軍がほぼ全滅したサイパン島で、わずか47名の兵で4万5千もの米軍を相手に戦い、米兵から「フォックス」と呼ばれた大場大尉とその部隊の戦いぶりを描いた、元米海兵隊のドン・ジョーンズ著『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』を原作としている。
 「必死剣 鳥刺し」や「信さん・炭坑町のセレナーデ」が相次いで公開され、今、絶好調の平山秀幸監督というのが何より楽しみだ。出演は竹野内豊、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、唐沢寿明など。


●小川の辺(ほとり)
 藤沢周平原作の映画化8本目の作品。これまでの7本のうち、僕が「たそがれ清兵衛」の次に好きな「山桜」の監督:篠原哲雄、主演:東山紀之のコンビが再び藤沢文学の世界に挑む。「たそがれ清兵衛」や「隠し剣 鬼の爪」と同じように上意討ちをテーマとしているが、この「小川の辺」は討つべき相手が妹とその夫という点が今までの作品と異なる。出演は東山紀之のほか、菊地凛子、勝地涼、片岡愛之助、尾野真千子、松原智恵子、笹野高史、西岡馬、藤竜也など興味深いキャストだ。

●八日目の蝉
 今年3月から5月、NHKで連続ドラマとして放送された角田光代の「八日目の蝉」が早くも映画化される。檀れいが演じた希和子を永作博美が、北乃きいが演じた薫を井上真央が演じる。永作博美は好きな女優ではあるが、ちょっとベタ過ぎるかな。キャストに意外性がないのがちょっと残念。だいぶ設定が変わることも予想されるので奥寺佐渡子の脚本に注目というところだ。

美味なる物 福井の鯖(サバ)

2010-10-19 19:05:36 | その他
 鶴屋デパートで行なわれていた「福井県の物産と観光展」を覗きに行った。美味しそうな鯖の一夜干しが目につき買った。今日が最終日だということでだいぶまけてもらった。夕食で焼いて食べたがさすがに美味だった。彦根にいた頃、小浜・若狭・美浜・敦賀あたりは近いので何度か行ったことがある。景色は良いし食べ物もおいしい。仕事で琵琶湖西岸の高島周辺の高校を、何度かリクルーティングしてまわったものだが、若狭から京都に至る「鯖街道」もよく使った。そんなこともあって福井県と聞くととても好ましい印象がある。そして何よりも、わが母校の水球部が全国優勝したうちの2回が、福井で行なわれた大会であることが好印象に繋がっていることは否めない。ちなみに熊本市と福井市は姉妹都市である。

奇しき因縁 坂本龍馬と谷干城(たにたてき)

2010-10-18 16:35:32 | 熊本
 二日ばかり体調が悪く家の中にこもっていたので、今日は午後から本屋まで歩いて行った。途中、高橋公園の木陰でひと休みした。ふと傍らの坂本龍馬像を見上げてハッと気がついた。気のせいか、龍馬の視線が向こうの谷干城中将の方に向けられているような気がしたのである。実際には龍馬の視線は左下に落とされているのだが、この角度から見上げるとそう見えたのである。もともと手前の5人、左から坂本龍馬、勝海舟、松平春嶽、細川護久、横井小楠の、いわゆる維新群像5体と、谷干城の銅像は別のところにあったものだ。熊本城本丸御殿が復元される時、本丸御殿跡にあった谷干城像が、たまたまここに移設された。谷干城像が熊本城内に建てられたのは、西南戦争の際、熊本鎮台司令長官として熊本城に立て篭もり、薩軍の激しい猛攻を耐え忍んだ武勲を讃えるためだ。この谷干城は龍馬ゆかりの人物でもある。同じ土佐藩で自らは上士でありながら、龍馬を尊敬し、近江屋で龍馬が暗殺された時は真っ先に駆けつけた人物として知られる。新撰組を龍馬の仇と固く信じ、戊辰戦争で捕らえた近藤勇を斬首・獄門という極刑に処している。そんな顛末を知ってか知らずか龍馬さん、向こうに座した陸軍中将・谷干城をどんな思いで見ているのだろうか。


“表現力”の凄さ! ~ 小澤征爾の7分間 ~

2010-10-17 14:17:47 | 音楽芸能
 音楽とはかくも感動を与えるものか。あらためてそう感じさせた7分間だった。それは一昨晩、NHK教育で放送された「芸術劇場」における小澤征爾の復活コンサートのことだ。今年1月、食道ガンの手術を受けて休養していた世界のマエストロ小澤征爾が、9ヶ月ぶりにサイトウ・キネン・フェスティバル松本でコンサート復帰。しかし、持病の腰痛が悪化し、指揮できたのは、チャイコフスキーの「弦楽セレナード」第1楽章のみ。わずか7分間の指揮だったが、まるで小澤征爾の復活への執念が乗り移ったかのような音楽の響きに鳥肌が立ち、なぜか涙が溢れてきた。この曲目はテレビなどでもおなじみの調べだが、小澤征爾の手にかかると全く違う迫力で迫ってきた。小澤征爾の指揮を通して、あらためて人間の“表現力”の凄さも実感させられた。