「にっぽん縦断 こころ旅 2024秋 熊本編」2日目は玉名市から長洲町の「長洲港」を目指す。旅人は火野正平さんのピンチヒッター坂上忍さん。
今から16年前、3歳の孫にカモメを見せようと夏休みに長洲港に連れて行ったものの、季節外れで渡り鳥のカモメはいなかったという女性の願いを叶えるため長洲港をめざす坂上さん。
出発地点は玉名市小浜の菊池川右岸。菊池川堤防の道を下流方向へ自転車を走らせるのだが、この道は僕にとって思い出深い道。僕が幼い頃、高瀬駅(現玉名駅)から大浜町の母の生家までの約3kmを母に手を引かれてくてく歩いた道である。道沿いに木蝋生産の名残であるハゼ並木が続く。寛文年間から熊本藩ではハゼが特産品奨励として植栽されて木蝋生産が盛んに行われ、藩の財政を支えた。現在は木蝋生産は行われていないが、秋には美しく紅葉するハゼ並木が市民に親しまれている。
ハゼ並木をしばらく走った後、右折して長洲へ向かう畦道に自転車を進める坂上さん一行。出会った住民たちと触れ合ったり、途中の食堂で昼食をとったりしながら長洲港に到着。驚くほどのカモメの群れに出会い、依頼者の手紙を読んで目的達成となった。
そんな様子を見ながら、僕はなぜか海達公子の詩を思い出していた。
旅人は坂上忍さん
菊池川右岸のハゼ並木を進む
今日のコース
長洲港にはカモメが群れていた
▼海達公子の詩「川口」
今から16年前、3歳の孫にカモメを見せようと夏休みに長洲港に連れて行ったものの、季節外れで渡り鳥のカモメはいなかったという女性の願いを叶えるため長洲港をめざす坂上さん。
出発地点は玉名市小浜の菊池川右岸。菊池川堤防の道を下流方向へ自転車を走らせるのだが、この道は僕にとって思い出深い道。僕が幼い頃、高瀬駅(現玉名駅)から大浜町の母の生家までの約3kmを母に手を引かれてくてく歩いた道である。道沿いに木蝋生産の名残であるハゼ並木が続く。寛文年間から熊本藩ではハゼが特産品奨励として植栽されて木蝋生産が盛んに行われ、藩の財政を支えた。現在は木蝋生産は行われていないが、秋には美しく紅葉するハゼ並木が市民に親しまれている。
ハゼ並木をしばらく走った後、右折して長洲へ向かう畦道に自転車を進める坂上さん一行。出会った住民たちと触れ合ったり、途中の食堂で昼食をとったりしながら長洲港に到着。驚くほどのカモメの群れに出会い、依頼者の手紙を読んで目的達成となった。
そんな様子を見ながら、僕はなぜか海達公子の詩を思い出していた。
旅人は坂上忍さん
菊池川右岸のハゼ並木を進む
今日のコース
長洲港にはカモメが群れていた
▼海達公子の詩「川口」