徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

復活ブラタモリ第1夜 ~大津絵節~

2024-11-02 21:40:10 | テレビ
 今夜は復活ブラタモリの第1回。徳川幕府が開いた東海道大津宿から五十三次と別れて大坂へ向かう五十七次の伏見宿まで。旅の内容は2・3回と合せて後日まとめたいと思うが、今日はタモリさんもチャレンジした「鬼の絵」、大津宿名物・大津絵にまつわるはなし。

 大津絵とは、江戸初期に、東海道五十三次の大津宿(大津の追分、大谷)で軒を並べ、街道を行き交う旅人等に縁起物として神仏画を描き売ったのがその始まりといわれる。
 そもそも大津絵は、「大津絵の筆の始は何仏」という芭蕉の句が残っているように、旅人のお守りとして作られた仏画が始まりだという。旅の土産として人気が出ると「藤娘」のような風俗画も描くようになり益々人気を博して行った。江戸中期になると、これら人気の大津絵を題材とした「大津絵節」を大津の遊女たちが歌い始め、これが街道を往来する旅人たちによって各地に伝えられていった。


絵師の指導でタモリさんが鬼の絵にチャレンジ

大津絵の代表的な「鬼の寒念仏」と「藤娘」


あいみょんが「ブラタモリ」のナレーションを!

2024-11-01 18:01:53 | テレビ
 明日から三夜連続で放送される「ブラタモリ」のナレーションを若手シンガーソングライターのあいみょんが担当するらしい。草彅剛のナレーションが長かったので唐突な感じがしないでもないが、いろんな事情があるのだろう。
 「ブラタモリ」のイメージから、はたしてあいみょんはどうなの?という反応もあるらしいが、タモリとあいみょんは以前から相性がいい。5年前の「タモリ倶楽部」(テレ朝)では、作詞する際に官能小説からインスパイアされることが多いというあいみょんが出演して官能小説について語っていたし、4年前の「タモリ倶楽部」でも春画通だというあいみょんが出演して「第1回春画脇役大賞」なる企画で通ぶりを発揮していた。また、3年前の正月「ブラタモリ」と「鶴瓶の家族に乾杯」のコラボ番組にも出演し、おじさんからの愛されキャラぶりを見せていた。タモリはジャズなど音楽の造詣も深いし、永い芸能生活を通じた独特の世界観にあいみょんも得るものが多いかもしれない。



明日注目の番組

2024-09-24 21:37:03 | テレビ
 明日夜、Eテレで放送される「NHKアカデミア 中満泉(前編)瀬戸際に立つ世界」は見逃せない。
 日本人女性初の国連事務次長・中満泉さんがガザ紛争、ウクライナ軍事侵攻など困難に直面する世界を国連はどう受け止め、どのように乗り越えようとしているのか、舞台裏の交渉を率直に語る。
 明日はその前編が放送される。
 9月25日(水) 午後10:30〜午後11:00

 中満さんは東京のお生まれだが、ご両親は熊本市の出身。熊本市中央区の大学予備校「壺溪塾」の木庭順子理事長はご親戚にあたるそうで、そのご縁で昨年、「壺溪塾」での講演が実現したそうである。
 なお、この番組の制作を担当したのがNHK熊本局のNデスク。実はわが家の菩提寺である浄照寺さんの御子息で僧籍もあり、お父上に代わってわが父の月命日にお経を上げに来られたこともある。


ブラタモリの復活!

2024-09-17 18:34:51 | テレビ
 今年3月、レギュラー放送が終了した「ブラタモリ」(NHK総合)が、8ヶ月ぶりに復活する。しかも初の3夜連続。11月2日(土)、3日(日・祝)、4日(月・振休)に放送されるという。

 今回は「道」がテーマ。江戸時代に整備された京都から大阪への“ある道”を歩きながらそれぞれの街の魅力や個性を探っていく内容だという。今回のパートナーは広島局の佐藤茉那アナウンサー。


タモリと佐藤茉那アナ

 番組の復活もさることながら、今回嬉しかったのは、2020年に熊本放送局に初任配置された佐藤茉那(さとうまな)さんがパートナーを務めること。熊本局で新人時代を送ったアナウンサーでブラタモリのパートナーを務めるのは近江友里恵さんに続いて二人目。佐藤さんは熊本着任早々のニュース読みなどもしっかりできていて物おじしない印象があったのは、学生時代バトントワリングをやっていたせいかなと思っていた。いずれはNHKの看板番組を背負うのではないかと期待していた。今回の抜擢をステップに大きく飛躍してほしい。


四国 花遍路

2024-06-25 21:38:50 | テレビ
 今夜のNHK‐BS 新日本風土記は「四国 花遍路」。
 お大師様(弘法大師空海)ゆかりの四国八十八ケ所の霊場を巡る遍路。春はお遍路さんにとって、各札所の境内や遍路道も花であふれる。そんな花々に彩られた遍路道を歩くお遍路さんたちや迎えるお接待の人々。それぞれの人生が交錯する春の遍路を描く。
 番組中に童謡・唱歌の「花の街」が流れた時、胸にぐっと来るものがあった。



歌:倍賞千恵子 作詞:江間章子 作曲:團伊玖磨


女子アナの転勤

2024-03-26 19:07:43 | テレビ
 熊本は今日、桜開花宣言があった。春は転勤の季節でもある。NHK熊本放送局のアナウンサー佐藤茉那(さとうまな)さんが広島局に転勤となったそうだ。彼女が熊本に初任配置されたのはたしか2020年6月だったと思う。僕が熊本に帰って以降、熊本局に初任配置された新人女子アナは、渡邊佐和子さん、池田伸子さん、近江友里恵さん、石橋亜紗さん、畠山衣美さんに続いて6人目だった。先輩方よりも1年ほど長い熊本勤務だったと思う。コロナ騒動などが影響したのかもしれない。彼女は着任早々のニュース読みなどもしっかりできていた。例えて大変失礼だが、今、お昼のNHKニュースなどを堂々と担当している池田伸子さんなどは、最初はとても危なっかしくて見ているこちらがハラハラしていた憶えがある。それに比べると佐藤さんは最初から落ち着いていて、物おじしないところは、学生時代、バトントワリングをやっていたせいかなと思ったりしたものだ。ちょっと残念だったのは熊本放送局の千葉城時代は、池田さん、近江さんなど出退勤時の姿を見かけることがあったが、花畑町に移ってからはそんなチャンスもなくなった。
 それはさておき、広島局でも経験を積んでいずれはNHKの看板番組を背負うアナウンサーに育ってほしい。ずっと応援しています!

ブラタモリが終わるってよ!

2024-02-16 20:40:51 | テレビ
 今年度末(3月末)を以てNHKの人気番組「ブラタモリ」が終了するという。2009年10月に始まったこのシリーズは第1シリーズから第4シリーズまで、パイロット版も含めるとこれまで合計317本、そのほとんどを見た。この1年ほどは正直、そろそろいいかなと思っていたが、いざ終わるとなると名残り惜しさが募る。タモリの後継者の話もチラホラあるようだが、同じ役割を担う人材となると簡単には見つからないだろう。
 これまで見た中から、個人的に印象に残る3本を選んでみた。

江戸の盛り場 ~吉原編~
(第3シリーズ 2012年1月12日放送 アシスタント:久保田祐佳)


 立教新座中学校・高等学校校長兼立教大学名誉教授の渡辺憲司さんの案内で番組が進行する。「吉原は江戸の流行の発信基地」とかなんとか言いながら、舟で吉原を目指す。柳橋から隅田川を北上、浅草を通過して吉原へと向かう。「船宿へ家の律儀は置いてゆき」と恥も外聞も打ち捨てて、というわけ。かつて使われたのは猪牙船(ちょきぶね)。「猪牙船 小便千両」と言って、相当金をつぎ込まないと舟上に用意された竹筒へ小便ができるようにはならないという。やがて、隅田川の西岸に見えてくるのが「首尾の松」。江戸時代から数えて七代目の松。「濡れてしっぽり首尾の松」てな調子で舟は吉原を目指す。この回の取材から笑福亭鶴瓶の新作落語「山名屋浦里」やそれをもとに新作歌舞伎「廓噺山名屋浦里」が生まれた。


熱海 ~人気温泉地・熱海を支えたものは?~
(第4シリーズ 2016年1月16日放送 アシスタント:桑子真帆)


 ブラタモリ史上No.1の美女の呼び声高い京都府立大学で都市史がご専門の松田法子先生が初登場。その後、有馬温泉編や別府温泉編にも登場された。桑子真帆アナがアシスタントとなって1年、タモリとの息もピッタリ。
 日本を代表する温泉地として、年間600万人の観光客が訪れる静岡県熱海市。江戸時代より前は、知る人ぞ知る小さな漁村にすぎなかったという熱海が、いまのような巨大な観光都市となりえたのは、熱海を支えたものは何だったのか?。何が熱海の発展をもたらしたのか? 熱海のお湯の秘密をひもとく鍵は、断崖絶壁に建つ巨大温泉ホテルから見る絶景にあった?三方を山に囲まれた、傾斜ばかりの地形を巧みに利用した江戸時代の温泉街の工夫とは?さらに、とある旅館の倉庫から「謎の版木」を発見!タモリが刷ってみると、そこに描かれていたものは!?


水の国・熊本 ~“火の国”熊本は“水の国”?~
(第4シリーズ 2016年4月2日放送 アシスタント:桑子真帆)


 熊本県立第一高校の校内にある「ASO-4」火砕流堆積の露頭から始まり、水前寺公園へ移動。まず、住宅地を流れる川岸から湧き出す清水に驚き、天下の名園「水前寺成趣園」へ。池の底から湧き出す水。その秘密を探りにとある地点へ。そこは阿蘇から続く台地のヘリにあたる場所。雨水が浸透しやすい火砕流堆積で濾過され、台地のヘリである水前寺辺りで水が湧き出す仕組みに納得。
 しかし、熊本の豊かな水の秘密はそれだけではない。それを探りに健軍水源地へ。そこにはなんと自噴する井戸が。タモリも初めて見たという。その水はどこから来るのか。実は「ASO-4」の下に「ASO-1」から「ASO-3」までの巨大な水がめがあるという説明に驚く。
 この後、タモリ一行は街中に戻り、加藤清正による治水の巨大プロジェクト、大蛇行する白川の河川改修の痕跡を見る。さらに菊陽町の「鼻ぐり井手」へ行き、コメを飛躍的に増産させたという清正の巧みな利水技術を知る。こうして熊本が水の国であることを認識する。熊本地震の直前、そして桑子アナのラスト出演という思い出も残る。

「今朝の秋」再び…

2023-12-30 17:37:33 | テレビ
 昨日深夜、NHK-Gで「山田太一さんをしのんで ドラマスペシャル『今朝の秋』」が放送されたた。このドラマは1987年に初回放送されたが、その後の再放送も含め観るのは今回で5回目ではないかと思う。個人的には不動の「オールタイム・ベスト1ドラマ」である。初回放送から36年経った今日でも新鮮な感動がある。原作・脚本が山田太一、演出が深町幸男、音楽が武満徹という超一流のスタッフに加え、笠智衆、杉村春子、杉浦直樹、倍賞美津子、樹木希林、加藤嘉、名古屋章、谷村昌彦ほかのキャスティングは絶妙だ。当時、社会問題となりつつあった家庭の崩壊、老いや病いと人生観、老々介護など今日的な問題が丹念に描かれている。
 このドラマの中で僕が最も好きなシーンは、年老いた父(笠智衆)が、癌で余命いくばくもない一人息子(杉浦直樹)を入院先の病院から連れ出し、蓼科の山荘で最後の日々を過ごさせてやるのだが、そこで父と息子が初めてしみじみ語り合うというシーンだ。

息子「病気も悪いことばっかりじゃあないな。元気じゃ、お父さんとこんなこと、絶対ないもんな」
 父「うむ」
息子「忙しがってて」
 父「うむ」
息子「とても、救われたな」
 父「――」
息子「こんな気持のまま、死ねるとは思えないけど」
 父「――」
息子「まだ、きっとジタバタするだろうけど、なるべく、見苦しく、ないように、したいな」
 父「――」
息子「――」
 父「案外、わしの方が早いかもしれんよ」
息子「そんなことはないだろうけど」
 父「多少の前後はあっても、みんな死ぬんだ」
息子「そうだね、みんな死ぬんですよね」
 父「特別のような顔をするな」
息子「フフ、いうな、ずけずけ。しかしね、フフ、こっちは五十代ですよ、お父さんは八十じゃない。そりゃあ、こっちは、少しぐらい、特別な顔をするよ。フフ(顔歪んで、泣いてしまう)」
 父「――」
息子「(泣いている)」
 父「(涙が湧いてくる)」

 息子が寝た後、父親の笠智衆さんが一人手酌で酒を飲みながら熊本民謡「田原坂」を口ずさむのも泣かせる。
※2013.6.10の記事「今朝の秋」ふたたび・・・ を再編集したものです。

ブラタモリ宇和島編

2023-12-09 21:27:29 | テレビ
 今夜のブラタモリは四国・宇和島編。個人的に興味がある地域だった。それは15年前、妻と二人で四国旅行をした時、回り切れなかったのが四国の西側地域だったから。大分の佐伯からフェリーで高知の宿毛に渡り、太平洋沿いに反時計回りに旅した。高知―徳島―香川と回り、愛媛は松山まで行った後、今治からしまなみ海道で広島の尾道に渡った。実は愛媛は内子座や高校水球で対戦していた大洲高校や宇和島城など行ってみたいところがいくつかあった。しかし、スケジュールがタイトで断念したのが心残りだった。
 今夜ブラタモリで見た宇和島は、僕が抱いていたイメージと大きく異なっていた。それは、宇和島は温暖な気候のもと、豊かな田園が広がっているというイメージだったからだ。番組のキーワードだった「ギザギザ」のリアス式海岸。山が海に迫り、平地は限られ、米が作れない厳しい農業環境にありながら見事な石積みの段畑を築き上げたさつまいも畑。一方、「ギザギザ」を活用した豊かな漁業。いずれもが新鮮な驚きだった。チャンスがあればぜひ行ってみたいものだ。


最近のテレビ番組から

2023-10-04 23:18:38 | テレビ
▼通潤橋
 先月23日、BSプレミアム「よみがえる新日本紀行」では「水のわたる橋 〜熊本県矢部町〜」を放送した。通潤橋(現山都町)の国宝指定にタイミングを合わせたものと思われるが、昭和49年放送の「新日本紀行」に、50年近く経った現在の状況を加えた内容だった。
 僕が仕事で矢部町や清和村や蘇陽町へ行っていたのは昭和43年頃だったが、必ず通潤橋でひと休みしていたものだ。昭和49年の放送は記憶にないが、画面を見ながら当時の通潤橋周辺の様子を懐かしく思い出していた。
 今から169年前、水源に乏しい白糸台地へ水を送るために石造りの水路橋を企画した惣庄屋の布田保之助や橋を築いた橋本勘五郎と石工集団には敬意を表するばかりだ。通潤橋が貴重な歴史的建造物として、そして現役の用水路として活用され、全国から観光客を集め続けることを願っている。



▼ジャズバンド
 昨夜放送された「芸能人格付けチェック」(テレ朝系)は面白かった。中でもジャズバンドの聴き分けチェックは芸能人たちの根拠のない自信にはあきれた。僕はBFJO(高砂高校)が大好きでYouTubeで数十本の動画を見ているので彼らのサウンドはすぐ分かった。プロのバンド「アロージャズオーケストラ」の演奏はさすがで、ヴォーカリストが歌い出しやすい優しい、文字通りイントロダクションが素晴しい。一方のBFJOはやはり音を立たせたいという若さが感じられた。すぐに聴き分けた松下奈緒さんはさすがだ。



BFJOの「Get In Line」

新日本風土記 ~うたう九州 長崎、佐賀、熊本の旅~

2023-09-13 20:03:20 | テレビ
 2ヶ月待たされたBSプレミアム「新日本風土記 ~うたう九州 長崎、佐賀、熊本の旅~」を昨夜やっと見ることができた。長崎・佐賀・熊本は民謡、わらべ歌、歌謡曲、Jポップまで幅広い「うた」の宝庫ということで、ジャンルを問わずいろんな「うた」と人々の生き様が映し出された。
 個人的には日頃、ご好誼を賜っている本條流直門師範の本條秀美さんが「おてもやん」と「田原坂」を唄っておられる映像を拝見できて嬉しかった。できればフルコーラス聴きたかったのだが……。
 今回は「うたシリーズ」の第4弾ということなので、今回の肥前・肥後以外の九州編をいずれまたやるのだろう。ちょっと1時間に詰め込み過ぎの感もあったが、「おてもやん」や「田原坂」や「五木の子守唄」など1曲でも1時間番組ができるほどのエピソードがあるので、また別の機会があればいいのだが。ともかく1時間を九州の「うた」で楽しんだ。


田原坂公園の美少年像

「新日本紀行」思い出の2本

2023-09-11 22:20:50 | テレビ
 明日のBSプレミアム「新日本風土記」で「うたう九州 長崎、佐賀、熊本の旅」がやっと放送される。当初7月18日に放送される予定だったが、九州北部豪雨災害のため延期されていたもの。どんな内容になっているか楽しみだ。
 この「新日本風土記」の前身が「新日本紀行」で、ちょうど僕が高校生の頃から放送が始まったので、かなりの本数を見ているはずだ。しかし、内容はとなるとほとんど憶えていないが、再放送があると「あゝこれ見たな」と思い出す場合が多い。そんな中で妙に印象深い放送が二つある。一つは8月23日のブログ記事でも触れた1976年9月に放送された「おわら風の盆」。そしてもう一つが1975年5月に放送された「都をどりのころ~京都・祇園」である。それまで興味もなかった京都祇園の舞妓さんに興味を抱いた最初だったかもしれない。そしてその番組で忘れられないのが、新人舞妓さんがお見世出しを前に男衆に連れられて関係先を挨拶回りをする場面。初々しさとともになぜか哀れさを感じさせた。その舞妓さんの名前も憶えていなかったのだが、10年ほど前に放送された「新日本風土記」で、今では祇園の名取芸妓としてトップに君臨しているまめ鶴さんだと知った。そしてまめ鶴さんは今年3年ぶりに行われた「都をどり」でも現役芸妓のトップとして舞台を務められた。※右の写真はまめ鶴さん

第七景と第八景にまめ鶴さんの姿が見える

掛川茶とかっぽれ

2023-09-04 22:03:45 | テレビ
 今夜の「鶴瓶の家族に乾杯」は静岡県掛川市の旅。ゲストの広瀬アリスは、鶴瓶と別れて一人旅の最初の訪問先として、道の駅で得た情報をもとに掛川茶の製茶工場を目指す。その工場に着くとその地区は「伊達方」とあった。一瞬で4年前の出来事がよみがえった。

 あれは2019年の夏のこと。静岡県掛川市伊達方のKさんという方から、YouTubeで舞踊団花童が踊る「かっぽれ」の音源を提供いただけないかというご依頼があった。さっそく舞踊団花童の中村花誠先生にお願いしてCDを作成していただき送付した。伊達方地区ではこの音源を使ってみんなで練習を重ね10月の地域の祭りで見事な群舞を披露することができたという。その映像はYouTubeにアップされ、その見事な踊りに感心したものだ。
 そんなことを思い出しながら、農林水産大臣賞を3年連続受賞したという山啓製茶の掛川茶を味わう広瀬アリスを眺めていた。



かっぽれを踊る伊達方地区の皆さん

お手本となった花童のかっぽれ

愉しみな「新日本風土記」2本

2023-08-23 23:00:20 | テレビ
 大好きなBSプレミアムの「新日本風土記」で近々愉しみな番組が2本放送される。
 1本目は8月29日(火)午後9:00放送の「越中八尾 風の盆」。これは2014年10月に初回放送のものをセレクションとして再放送するもの。
 「風の盆」は「新日本風土記」の前身である「新日本紀行」で1976年9月に放送された「おわら風の盆」の強い印象が残っている。この祭の存在もその番組で知った。
【NHK解説】
 人口2千人あまりの山間の町、富山市八尾町。立春から数えて二百十日にあたる9月1日、「風の盆」が始まると、町は3日間にわたり、民謡「越中おわら節」一色に染まる。人々はそのかなしげな調べに、人生の機微を映しながら生きてきた。今年最後のおわらに挑む踊り子。三味線に魅せられて70年の達人。長年連れ添った伴侶を失い、おわらの唄を聴いて思いをはせる女性。おわらとともに生きる人々を見つめる。


哀切に満ちた「越中おわら節」の音色に乗って踊り手の町流し


 2本目は9月12日(火)午後9:00放送の「うたう九州 長崎、佐賀、熊本の旅」。当初は7月18日に放送される予定だったが、九州北部豪雨災害のため延期されていたもの。やっと見ることができる。
【NHK解説】
 民謡、わらべ歌、歌謡曲、Jポップまで九州は「うた」の宝庫。異国情緒漂う長崎では「長崎は今日も雨だった」など数々のご当地ソングが生まれ、地元さだまさしの名曲に熱い思いを寄せる人々も。佐賀県からは、玄界灘でのクジラ漁黄金時代を伝える「鯨骨切り唄」。「五木の子守唄」や「おてもやん」など民謡が有名な熊本では、西南戦争の激戦を歌う「田原坂」が今も小中学校で歌い継がれる。風土と人が紡いできた歌をめぐる物語。

熊本民謡「田原坂」

ブラタモリ山形編

2023-07-22 22:29:33 | テレビ
 今夜のブラタモリは山形編。「山形は何度も生まれ変わる?」をテーマに山形の変遷の歴史をたどった。最上義光に始まる山形藩のお気の毒な歴史はさておき、山形といえばサクランボ。栃木県の那須にいた頃、上山や天童にサクランボ狩りに来たことはあったが、山形市内には行ったことがない。那須に住んだことのある一人として興味深かったのはやはり山形県令を務めた三島通庸(みしまみちつね)のこと。元薩摩藩士で、山形県令の後に栃木県令も歴任しており、那須野が原の開拓や那須疎水の開削など数々の功績を残している。また那須には三島の功績を讃え、三島という地区もあった。その三島通庸の山形における功績の一つがサクランボ栽培の導入だったことは初めて知った。山形へ一層親しみが増した。
 また三島通庸の息子、三島弥彦は日本が初めてオリンピックに参加した1912年のストックホルム大会に短距離選手としてマラソンの金栗四三とともに参加した話は大河ドラマ「いだてん」でもおなじみ。