徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ひえつき節

2025-02-16 21:08:55 | PC
 今日、NHK総合で放送された「民謡魂 ふるさとの唄」は宮崎県延岡市から。大分や熊本、福岡など九州各県の唄も披露されたが、最も印象深かったのは有田伊津美さんが唄った「正調ひえつき節」。宮崎の代表的な民謡である。
 実は「ひえつき節」が初めて電波に乗ったのは、昭和3年6月16日に九州初の放送局として開局した熊本放送局(現NHK熊本放送局)の特別番組で九州各県の民謡が紹介され、椎葉村の男性らが披露したのが最初だという。当時はすべてナマ放送なのでさぞや緊張したことだろう。その後、昭和8年に宮崎の観光振興の一環として民謡レコード1号として吹き込みが行われたそうである。
 「ひえつき節」は、壇の浦の合戦で敗れた平氏が、今の宮崎県椎葉村に落ちのびて隠れ住んでいたところ、平氏追討にやってきた那須大八郎と集落の鶴富姫との悲恋を歌った歌。古からの伝説をもとに歌詞は昭和になってから作られたそうだ。


上の画像をクリックするとNHKアーカイブスの「稗搗(ひえつき)節」が開きます。

2015.5.16 熊本城本丸御殿 春の宴
振付:中村花誠
立方:中村くるみ

今年忘れられない風景(2)

2024-12-08 16:34:20 | PC
 8月6日、白内障の手術を受けた。右眼を覆っていた眼帯が取れ、術後10日ほど経ってから、久しぶりに立田自然公園を訪れた。これまで数えきれない程訪れているのに、まるで初めて見たかのような新鮮な感動があった。夏の青い空と白い雲、新緑の輝きなど目に映る風景の鮮やかな色彩に感動した。子供の頃、初めて総天然色の映画を見た時のような感動があった。長い間、よほど色彩感覚が鈍っていたのだろう。あらためてわれわれが住む地球の色彩の見事さとそれを感じ取る人間の視覚の凄さを再認識した。


立田自然公園・茶室仰松軒

    この素晴らしき世界(ルイ・アームストロング)

I see trees of green, red roses, too,
I see them bloom for me and you.
And I think to myself what a wonderful world.

I see skies of blue and clouds of white
The bright blessed day, the dark sacred night.
And I think to myself what a wonderful world.

The colors of the rainbow, so pretty in the sky
Are also on th faces of people goin' by.
I see friends shakin' hands sayin' "How do you do"
They're really sayin' "I love you"

I hear babies cry, I watch them grow.
They'll learn much more than I'll ever know.
And I think to myself what a wonderful world.
Yes, I think to myself what a wonderful world.

師走の朔日

2024-12-01 18:34:15 | PC
 今日から師走。ということで朝食にお赤飯をいただいて朔日のお詣りに行った。藤崎八旛宮は摂社・末社の祭事もあり、例月の朔日よりも参拝者で賑わっていた。
 師走と聞くと、次の芭蕉の句を思い出す。

  節季候の 来れば風雅も 師走哉 (せきぞろの くればふうがも しはすかな)

 かつては師走になると「節季で候(せっきでそうろう)めでたいな めでたいな」と囃しながら、家々を回って歩く「門付芸人(かどづけげいにん)」がいたという。明治の半ばには姿を消してしまった門付芸の名残が俗謡「節季候(せきぞろ)」として阿波徳島に残っている。芭蕉の俳句から江戸中期には「せきぞろ」を唄う門付芸人たちがいたということがわかる。
 そしてその「せきぞろ」が門付芸人たちによって江戸に伝わり、花柳界で洗練されて「せつほんかいな」へと変わっていった。唄の中で囃子詞(はやしことば)として何度も「せつほんかいな」と繰り返される。「せつ」というのは「せっき」が変化したもので、「ほんかいな」というのは端唄でよく使われる「しょんがいな」と同じような一節を締める囃子詞と考えられる。
 下の﨑秀五郎さんが唄う「せつほんかいな」をお聞きいただきたい。



﨑秀五郎さんの唄う端唄「せつほんかいな」

味噌天神のまつり

2024-10-25 20:03:46 | PC
 先々月のブログ記事「まぼろしの銘菓「さおしか」復刻!」でお世話になった味噌天神横の福栄堂さんの開店日は不定期だが、「25日は味噌天神例大祭なので店を開きますのでどうぞ」というインスタのメッセージをいただいた。客で混雑が予想されるというので朝9時過ぎから出かけた。着いた時はまだ開店前だったが入れていただき、右のような商品(天神もなか、栗もなか、栗羊羹)を購入した。既に味噌天神には参拝者に配布される味噌を目当ての長蛇の列。
 全国で唯一「味噌の神様」をまつる味噌天神宮では、例大祭の25日、熊本県みそ醬油工業協同組合がみそを奉納し、参拝客に配るのが習わしになっている。250人分用意された味噌はあっという間になくなったらしい。



 味噌天神宮は、建立されて既に1300年の歴史を有するが、その由来については下記のような伝説が伝わっている。

(熊本県広報誌 2001年12月号より)

旧友との再会

2024-10-10 17:19:18 | PC
 高校の同級生で水球のチームメイトでもあったF君が墓参帰省のついでにわが家に立ち寄ってくれた。5年ぶりの再会である。F君は大学を卒業後、ちょうど昭和46年(1971)の和歌山国体を控えていた和歌山県に招かれ教員となった。水球指導のかたわら、ガラが悪い生徒も怖れた先生として勇名を馳せていたらしく、後には名物校長として教職を務め上げた。
 僕が彦根在勤の頃、彦根から御坊市の和歌山工業高専などにリクルートに行くこともあったので、F君がいる新宮まで行ってみようと思ったこともあるが、紀伊半島の突端・串本を回って行かなくてはならないので帰社時間に間に合わないとあきらめたこともあった。また、彦根で従業員の採用面接をやっていた時、和歌山から一人の青年が応募してきた。履歴書に書かれた出身校がたまたまF君が務める学校だったので、面接がひと区切りした時、F君の名前を出してみた。するとそれまで能弁だったその青年が急に寡黙になってしまうというひと幕もあったことを思い出した。
 同世代の友の元気な様子に勇気づけられた一日だった。

 紀伊国屋文左衛門が大シケの荒波の中、紀州有田から大量のみかんを江戸へ運んだ時の様子が唄われている俗謡「かっぽれ」。


小泉八雲熊本旧居

2024-06-28 19:06:04 | PC
 来年秋から放送のNHK朝ドラがラフカディオ・ハーンと妻セツをモデルにした「ばけばけ」に決まったということで、今日のNHK熊本のローカル情報番組「クマロク!」では、熊本市中央区安政町の「小泉八雲熊本旧居」からの中継が放送された。旧居内の調度品やハーン夫妻の暮らしぶりなどがリポートされたが、朝ドラ「ばけばけ」のプロデューサーもロケハン(?)で来熊して番組内で紹介されていたので、熊本ロケが行われるのは間違いないようだ。
 この家に僕は4、5回訪問していると思うが、今日の放送内容は、最後に訪問した昨年3月に館長からご説明いただいた内容とほぼ同じだった。その中から主なものを下記してみた。


 この旧居はもともと現在の鶴屋百貨店敷地にあり、昭和35年に解体の予定だったが、有志による保存運動のおかげで、一部を現在位置の安政町に移築保存したものである。しかし、ハーンはこの家には1年しか住まず、西外坪井堀端の家(現存しない)に引っ越した。


 ハーンがこの家を借りた際、家主の赤星氏に依頼して作ってもらった神棚。彼は毎朝拍手を打ってこれを拝んだ。熊本で執筆した最初の文章は「家庭の祭壇」(The Household Shrine)で、「知られぬ日本の面影(下)」の中にその章がある。
 ハーンは毎朝、神棚を拝んだ後、生卵を5個と大きなコップ一杯の牛乳を飲み、妻セツとお出かけのキスを交わして五高へ向かったという。 


 書斎の机は天板が異常に高い。子供の頃の事故で左眼を失明していたハーンは読み書きする時、右眼で机に近接しやすくするためである。

 昨年「小泉八雲熊本旧居」を訪問したのは、ハーンがニューオリンズにいた頃、地域の民謡や習俗の採集を行なったことについて調べていたので、館長に参考になる文献を教えていただくためだった。いくつかの文献を提示いただきとても参考になった。

 ニューオリンズ時代にハーンが愛したクレオールの民俗音楽をモチーフとして1927年にデューク・エリントンが作曲した「クレオールの恋歌」

ビートルズ60年

2024-05-17 23:12:23 | PC
 ザ・ビートルズが「ラブ・ミー・ドゥ」でメジャーデビューしたのは1962年10月のこと。しかし、日本では1964年2月に発売された「I Want To Hold Your Hand(抱きしめたい)」がビートルズの日本デビュー曲となった。この1964年がいわば日本のビートルズ元年といえる。僕は当時も今も特別なビートルズファンというわけではないが、彼らが世に出た頃が一番音楽を聴いていた時期なので、その時代の空気感みたいなものはよく憶えている。
 この1964年、僕は高校を卒業して上京した。この年は東京オリンピックの年で、大学の水泳部もシーズンインがいつもの年より早く、まだ卒業式前の2月に入ると早くも大学水泳部の寮に入った。慣れない寮生活で楽しみと言えば、高校時代からのラジオでヒットポップスを聴くことだった。なかでも熊本では聞けなかったFEN(Far East Network)を聴くことができるのは嬉しかった。FENというのは駐留米軍向けの英語放送で、朝から晩までアメリカのヒット曲を流していた。2月のある日、ミョーな曲を聴いた。それが「I Want To Hold Your Hand(抱きしめたい)」だった。最初は奇声を発しているとしか思えなかった。その前年は「ヘイポーラ」、「ワンボーイ」、「アイ・ウィル・フォロー・ヒム」、「ブルー・ベルベット」など、甘ったるい曲が流行っていたので、かなり衝撃だったことは間違いない。その日以降、「I Want To Hold Your Hand」は毎日何回も聞かされることとなった。今でこそ「I Want To Hold Your Hand」もビートルズの名曲の一つに数えられているが、当時は音楽評論家と称する人の中にも酷評する人が結構いた。おまけにあのキテレツなヘアスタイルもあって「キワモノ」扱いする向きもあったほどだ。しかし、不思議なもので何度も聞かされていると段々耳にここちよくなってくる。最初は眉をひそめていた僕の先輩も、しまいには彼等の格好も含めて「可愛い…」と言い出す始末。いやはや、とんだ「ビートルズ元年」の想い出である。


マカフィーを装う偽のポップアップ

2022-06-22 20:31:12 | PC
 先日、突然パソコン画面にウィルス感染を知らせるアラートのポップアップが表示され始めた。閉じるボタンを押しても押しても次々と現れる。「コンピューターが感染しています」だの「コンピューターが疑わしいプログラムによって破損しています」だの。現れては閉じる、現れては閉じるを繰り返していると、終いには「マカフィーアンチウィルス」のインストールを督促するようなポップアップが現れる。数分置いて再び同じことの繰り返し。
 そういえば1年以上前にも同じようなことがあったことを思い出し、その時はどうしたのだろうと記憶の糸を手繰った。そして、永年取引のあるパソコン関連会社のスタッフに問い合わせてメールで指導いただいたことを思い出した。過去のメールを探し出した結果、この問題への対応サイトを教えていただいていた。それが次のサイトである。

  マカフィーを装う偽のポップアップ通知と問題の解消方法について

 要するにマカフィーを装った偽のポップアップなのだが、うっかり誘いに乗るとセキュリティソフトを買わせるフリをした詐欺やハッキングに遭うらしい。

サヨナラ!Windows7

2020-10-13 19:16:34 | PC
 とうとう"Windows7"とお別れする日がやって来た。今年1月にマイクロソフトのサポートが終了した後もずっと使い慣れた"Windows7"を使い続けて来た。しかし、このところ動きが重くなり、さらに固まってしまうことも多くなった。パソコンに出会って40年。そのうち25年はWindowsを使っている。Windows95に始まり、Windows98、WindowsXPそしてWindows7。なかでもWindows7が最も長く、10年ほどお世話になった。明日はWindows10のPCがやって来る。初期セットアップは業者に依頼したが、アプリケーションをどうするか、また購入せざるを得ないものもある。悩みはつきない。


Excelが起動しない!?

2019-01-11 14:28:58 | PC
 今朝、Excelを起動しようとすると「Microsoft Excel は動作を停止しました」というメッセージを表示して強制終了される。何度やっても同じ。おかしいなと思いながらネット検索してみると、最近、自動更新されたプログラムに原因があるらしい。マイクロソフトは、とりあえずこの更新プログラムをアンインストールするようにという。勝手に不具合のプログラムを送りつけておいて、それを削除する余計な手間をユーザーにかけるのかよ、とブツブツ言いながら指示に従ってアンインストールした。
 どうやらこのプログラム、新元号に対応するための更新だったらしい。思い返せば、元号が平成に変わる時、会社でパソコンを使いまくっていた時期で、元号そのものより頭文字のアルファベットが何になるのかに注目していたような気がする。M・T・SときてHとなったが、今度は何になるだろうか。A、Gあたりがクサいような気もする。それでも会社業務ではほとんど西暦を使っていたので、元号が変って混乱することはなかった。それより、2000年問題の時の方が、西暦下2ケタを使うプログラムが多かったので修正が大変だった。

写真・動画の整理(2)

2018-07-05 22:47:54 | PC
 一昨日来、PC内の写真・動画の整理を続けている。難しいのが捨てるかどうかの判断。こんまり流整理術で言えば、「その写真(動画)を見てトキメキますか?」で判断することになるが、別の言い方をすると「絵ヂカラ」があるものはなかなか捨てられない。それでも涙を呑んで、「これまでありがとう!」のお礼とともに多くを捨てた。
 結局、残したものの中から未公開の写真と動画をひとつずつ貼り付けてみた。

「城下町くまもと時代絵巻2012」が行われた2012年3月31日は、熊本城の桜は満開、しかも快晴に恵まれ、時代行列の沿道や終着点の二の丸広場は多くの見物客で溢れた。加藤清正に扮したのは俳優の藤岡弘さん。



 2016年3月21日に益城町文化会館で行われた益城町文化協会主催「伝統文化にふれる会」の中の1演目「さくら」。
 筝:蓑田由美子/尺八:佐藤翔山/小鼓:中村花誠/大鼓:今村孝明/舞踊:花童&はつ喜
 このイベントが行われてから3週間余、熊本地震が益城町を始め、県内各地を襲った。そのせいか、この動画の存在をすっかり忘れ、未公開のまま残っていた。

写真・動画の整理

2018-07-03 19:07:11 | PC
 パソコンのハードディスクには油断するとあっという間に写真や動画が溜まって容量を圧迫する。定期的に整理しようと思うのだが、これがなかなか実行できない。今日思い立って整理をしようと開いてみた。ところが懐かしい写真が出てきてついつい見入ってしまい、作業がはかどらないこと。容量的には動画が圧倒的で、1本で1GBを超えるのはザラ。古い方からDVDに移して行くのだが、これまたDVDにできるだけ空きがないように移していくとエライ時間がかかる。
 そんなことを繰り返していると、まだ、どこにもアップしていない写真や動画が結構あることに気付く。このままお蔵入りももったいないので、これから少しずつアップして行こう。そんな未公開の映像の中から今日は下記の写真と動画をアップしてみた。


2013年8月15日 山鹿八千代座 山鹿灯籠まつり関連イベント


2015年1月2日 熊本城本丸御殿 「熊本城迎春行事 新春の邦楽」