徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

「龍馬伝」と豊後街道

2010-06-30 23:27:23 | その他
 今日、熊本のローカルニュースで、阿蘇市に、NHK「龍馬伝」で龍馬役の福山雅治さんと勝海舟役の武田鉄矢さんを呼ぼうという活動の紹介があった。1864年に勝海舟と坂本龍馬が豊後街道を歩き、阿蘇市の内牧へ宿泊した記録が「勝海舟日記」に残されているので、「龍馬伝」の人気にあやかって観光振興の呼び水にしたいらしい。ソフト面の努力が足りない熊本の観光振興には大いに知恵を絞っていただきたいものだ。
 それはさておき、わが家から徒歩で5分ほどのところに、中坂という道幅3mもないくらいの狭い急坂がある。車も下りだけの一方通行となっている。この坂が昔の豊後街道である。江戸時代、参勤交代の行列がこの坂を下り、阿蘇を経由して大分へ向かっていたわけだ。勝海舟と坂本龍馬も、肥後を通って長崎に向かったので、ひょっとしたらこの坂を登ったのかも知れない。意外と身近なところに歴史上の人物の足跡があるものだ。

ご苦労さん!!! 岡田ジャパン!

2010-06-29 23:51:45 | スポーツ一般
 日本のFIFA2010南アフリカ大会が終った。みんなよく頑張った。何よりも褒め称えたいのは、4戦を通じて最後まで肉体的にも精神的にも持ちこたえたということだと思う。日本チームは、肉体的・精神的なスタミナが足りないと、ず~っと言われ続けてきた。善戦しても終盤で崩れる試合を何度見せられたことか。ベスト8入りはかなわなかったが、今回の実績は、今後の日本サッカーにとって、確実なステップアップになったことは間違いないだろう。まだまだ課題は多いが、日本スタイルのサッカーが少し見えたように思う。ともかく岡田監督はじめ、選手・スタッフの皆さん、ご苦労様! 

疑惑のノー・ゴール! ~運命の皮肉~

2010-06-28 17:20:25 | スポーツ一般
 ランパードの放ったシュートがクロスバーをたたいて下に落ち、明らかにゴールラインを越えているのにノー・ゴールの判定。それを見た瞬間、思わずニヤリとしてしまった。44年前のイングランド大会の決勝、イングランド対西ドイツは2対2のまま入った延長戦、イングランドのジェフ・ハーストの放ったシュートはクロスバーをたたいて真下のゴールライン上に落ち、跳ね上がったところを西ドイツ選手がクリアしたものの、ゴールラインを越えていたと判定され、得点が認められた。結局この1点が決勝点となり、イングランドは史上ただ一度のチャンピオンとなる。この時、ゴールインを強く主張したソ連の線審バラモフの判定は“バラモフ・ルール”と揶揄されることとなった。今日では当のジェフ・ハーストも「あれは入っていなかった」と認めているようだ。めぐりめぐって2010年、今は統一されたドイツと再び相まみえたイングランド。運命は実に皮肉だ。おそらく英国民の中には「バラモフの祟り」とか「ハーストの祟り」と感じた人もいるのではないだろうか。


1966年イングランド大会決勝・疑惑のゴール

絶品! 枡とうふ

2010-06-27 22:07:50 | その他
 今日は所用で八女まで行った。往復とも3号線を使ったが、小栗峠を越えて立花町に入り、しばらく走ると、左側に「枡とうふ」の看板が見えてくる。ボンヤリしていると通り過ぎるほどの質素な店構え。「元祖山こんにゃく 手作り枡とうふ」の店、ますやさんだ。ここの豆腐が絶品だ。豆腐とは思えない柔らかい食感なのに、これぞ豆腐の味ッ!という素朴な味わいが何とも言えない。豆腐やこんにゃくのほかにも厚揚げやがんも、最近は豆乳のスイーツなども作っているらしい。今日も帰りに豆腐を買って帰り、夕食でその味を堪能した。

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ドラマ「火の魚」 白眉のシーン

2010-06-26 22:35:59 | その他
 明日、NHK-BS2でドラマ「火の魚」が再放送される。名場面はいくつもあるが、僕が一番好きなシーンがこれ。瀬戸内の小島に住む老作家・村田省三と編集者の折見とち子が初めてホンネをぶつけ合うシーンだ。
 村田省三:原田芳雄
 折見とち子:尾野真千子
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   折見、最後のページを読み終えると原稿を閉じ、
折見「ありがとうございました。では、またゲラの方を後日・・・」
村田「どう思う」
折見「は」
村田「感想を言え。たまには」
   村田、目の奥に敵意を光らせ、折見を見る。
   折見、しばらく考えているが、
折見「大変素晴らしいと思います」
村田「どこが」
折見「まず金魚姫の存在感が光っていますし、展開と構成も・・・」
村田「お前の好きな作家は誰だ」
折見「は」
村田「三人あげろ」
折見「カポーティ、チェーホフ、横光利一、でしょうか」
村田「それを読んで素晴らしいと思うお前が、本当にこれを素晴らしいと思うのか?」
   村田、折見をにらみつける。
   折見、ややあって、口を開く。
折見「申し上げてよろしいのでしょうか」
村田「言え」
折見「実は思っておりません」
村田「なぜ嘘をつく?!」
折見「仕事でございますので」
村田「バカにするな!!言っとくがな、俺には全部わかってるんだ。自分の書くものが実に下劣な、なんら芸術的価値のない売文に過ぎんということも、お前ら編集者が俺という作家を内心見下していることもな!!お前、どうせ俺の本なんて、一冊たりとも読んだことないだろう?どうだ?!俺をなめるな!全てお見通しだ!バカ野郎!!」
   村田、思わず孫の手を壁に投げつける。
   折見、村田の目を見据え、口を開く。
折見「・・・お言葉ですが」
村田「なんだ?!」
折見「先生の作品はすべて拝読しております」
村田「まだ俺をコケにするのか?!」
折見「せっかくの機会ですので申し上げますと」
村田「ああ?」
折見「僭越ながら先生の最高傑作は42歳のときに書かれた<陰影>と存じます。とはいえ、あれに限らず当時の作品はどれも素晴らしいです。一見オーソドックスな官能小説でありながら極めて上質な文体。叙情性とアイロニー。まぎれもなく先生にしかお書きになれない小説世界でした。ところがそれが突然劣化するのは、島に引きこもられてからの作品群です。先生、私は先生を見下してはおりませんが失望はしております。や、正直もう腹が立って仕方ありません。あれほどの作家が一体何を怠けているのかと。真面目にやる気があるのかと。仰るとおり、売文の山です。とりわけ女性の描写のひどいこと。特に金魚娘、あれはいただけません。赤いミニスカートと白い太ももの描写ばかりなのはまだよしとして、あまりに頭がからっぽ。あまりに男に都合が良すぎます。あんなのはいわばメイドカフェのメイドと同じでございます」
村田「めいどかふぇのめいど?」
折見「はい。失礼ですが」
村田「・・・」
   村田、黙って折見をにらみ続ける。そして心の中で呟く。
村田N「・・・めいどかふぇのめいどってなんだ?」

日本サッカー 新しいステージへ!

2010-06-25 15:39:27 | スポーツ一般
 日本のサッカーが、二つの意味で新しいステージに登った。一つはもちろん、ワールドカップ南アフリカ大会の決勝トーナメントに勝ち残ったことだが、もう一つは、おそらく多くの国民が、日本サッカーが新しいera(時代)に突入したと感じていると思う。無我夢中のうちに終った初参加の1998年フランス大会。サッカー一流国になったと勘違いした地元開催の2002年日韓大会。そして、その甘さを露呈した2006年のドイツ大会。そんな歴史の積み重ねの上に、今回のアウェーでの決勝トーナメント進出がある。これでやっと、世界フットボールクラブの正式メンバーとして認められたようなものだろう。しかし、これからが今まで以上に大変だ。何十年いや何百年と続く喜びと悲しみ、希望と落胆の繰り返しの始まりだ。それはイタリアやフランスのような超一流国とて同じであることを今大会が示している。


熊本城 桜の馬場の整備進む!

2010-06-24 18:17:36 | その他
 九州新幹線鹿児島ルートが全線開業する来年春のオープンを目指して、熊本城桜の馬場の整備が進められている。ここは、昭和35年の熊本国体の時、水泳競技会場となった城内プールがあったところだ。僕らにとって、ここは試合や合宿練習をした懐かしい、いわば聖地のようなところだった。老朽化で取り壊された後、しばらく駐車場として使われていたが、側を通る度に寂しい思いをしていたものだ。今度の整備計画では、歴史文化体験施設や総合観光案内所、多目的交流施設、飲食物販施設などができるそうだ。もともと熊本城には観光客向けの付帯施設が少な過ぎる。やっとこれが解消されることになればいい。ただ、できればコンクリートの塊ではなく、昔の城下町の街並みを復元して欲しかった。
※写真は今日現在の状況(西嶋三井ビルから撮影)

昨日今日、気になるニュース!

2010-06-23 18:53:17 | 時事
 口蹄疫問題で、現地対策本部の篠原農水副大臣によれば「口蹄疫は終息に向かっている」という。風評被害が大きな問題になって来たことなどを勘案しての発言だろうが、疫学的な検証もまだやっていないこの時期に、大丈夫かいな?と、ちょっと気になる。
 気になるといえば、明日の日本対デンマーク戦。メディアの論調は断然日本有利。ほんとにそうだろうか?今大会はいつもより番狂わせが多い気はするが、デンマークはFIFAランキングでは日本よりも10も上。この前戦ったオランダより一見おとなしそうに見えるがどっこい、彼らはヴァイキングの子孫。屈強な戦士であることは間違いない。それに、日本側の「引き分けでも」という安易なムードが怖い。
 連日メディアを賑わせている大相撲の野球賭博問題。暴力団とのつながりがあらためて浮き彫りになって来つつあるが、考えてみれば僕らの少年時代、相撲の巡業を見に行くと、恐そうなお兄いさんたちが、会場周辺に立っていた。結局、あの頃から裏ではず~っと繋がっていたということか。

ビアンカ・ライアン “You Light Up My Life”

2010-06-22 17:12:12 | 音楽芸能
 次世代ディーバとして将来を期待しているビアンカ・ライアンちゃん。まだ15歳だから、本モノになるのはまだ、あと5年か10年待たなければならないだろう。デビー・ブーンが1977年に大ヒットさせたこの“You Light Up My Life”も、ビアンカらしい歌唱力でなかなか良い。ちょっとした表情の中に、お祖母ちゃんの血を引いて、日本人を感じさせる瞬間があるのがまたたまらない。
※前回の記事
 「次世代ディーバ! ビアンカ・ライアン」



オールディーズのグルーヴ感

2010-06-21 17:19:35 | 音楽芸能
 音楽番組を見たり聴いたりしていると、よく「グルーヴ感」とか「グルーヴィー」などという言葉が出てくる。簡単に言うと「ノリ」とか「高揚感」ということを指す言葉らしい。先日、NHK教育の「schola 坂本龍一 音楽の学校」を見ていたら、「ドラムとベース」の中で、この「グルーヴ感」というのを取り上げていた。演奏テクニックとしては、例えば4拍子の2拍目と4拍目にアクセントをつける時、わずかに遅らせたりすることで、この「グルーヴ感」が出てくるのだという。
 そんな難しいことはわからないが、僕らの高校時代にヒットしたポップスの中で、ノリが良い代表的な曲が下の2曲で、今でも気分を変えたい時などによく聴く。
 ・カレンダー・ガール:ニール・セダカ(1961)
 ・ロコモーション:リトル・エヴァ(1962)
 当時は「グルーヴ感」なんていう言葉は使っていなかったが、このノリの良さは、メロディのシンプルさとテンポのほど良さと曲調の明るさではないかと思う。




日本サッカー 永遠の課題?

2010-06-20 14:58:37 | スポーツ一般
 朝から全九州高校体育大会のバスケットボールを県立体育館へ見に行く。試合を眺めながらも、つい昨夜のサッカー、日本対オランダ戦のことを思い出す。まぁ、残念は残念だが、一方では結果に納得している自分もいたりして・・・。しかし、もう何十年も昔から言い古されていることだけれど、日本の課題はやっぱりシュート力だなぁ。おそらく日本の戦い方としては、昨夜の戦い方がベストだったのだろう。オランダも日本の完璧なほどの守りに攻めあぐねて、シュートチャンスも数少なかった。それでも、そんな中で一つでも決められるかどうかが彼我の大きな差なのだろう。シュートを決めたスナイデルは日本人選手よりも小さい。それでもあの迫力あるシュートは、幼い頃から「ボールの芯を的確にとらえ強く蹴る」という基本をしっかり身に付けているからに違いない。それが、ほぼ正面で受けたキーパーの川島の腕をはじき飛ばすような強いシュートになったのだ。日本のシュート力強化、何か妙策はないものか。

公子の日記(昭和5年5月25日)

2010-06-19 09:01:12 | その他
 今日遺されている海達公子の日記を読むと、いろんなことをうかがい知ることができる。例えば下の日記は昭和5年、公子が14歳、高瀬高等女学校の2年生の時のものだ。
 土曜日、家族ぐるみの付き合いがあった矢野さん(荒尾第二小学校正門傍・矢野文具店)宅に泊まり、日曜日は北原白秋の講演会が高瀬(現玉名市)の講堂で開かれるので、高瀬へ行き、午前中は女学校で時間をつぶしたようだ。本来なら父松一も同行すべきところだが、所用で熊本へ行ったとあるのは、この頃は借金に追われていて、それどころではなかったのかもしれない。北原白秋とは、この3週間ほど前に矢部川駅(現瀬高駅)に出迎えて初めて逢い、その翌日には熊本放送局(現NHK熊本)に同行している。白秋は風邪でもひいたのか喉の調子が悪かったようだ。白秋の秘書役を務めていた與田準一とは旧知の間柄で、講演後、白秋が南関の生家に帰るので、與田は父親と一緒に来ないかと誘っている。30日の朝に矢部川へというのは、おそらく白秋一家が東京へ帰るので見送りを促しているのであろう。

昭和五年五月二十五日(日)晴
 矢野さん方にとまってゐました。七時に起き、ごはんをよばれて歸って十時の汽車で學校に走るけいこに行きました。だれもしなさらないので私もせず、蓄音機を聞き、ぴんぽんをしました。父ちゃんは熊本に行ってゐなさいました。私達は晝から高瀬の講堂に白秋さんの話を聞きに行きました。聲をいためてゐなさいました。歸りに「父ちゃんに南關に行くからおいで、三十日の朝、矢部川に來なさるように」と與田先生がことづけなさいました。私が高瀬から乗って汽車で父ちゃんは下りなさったので南關にすぐ行きなさるように言いました。

宮崎県人の受難 & 大相撲の破滅

2010-06-18 19:29:40 | 時事
 熊本県立総合体育館のスケジュールに今日から「全九州高校総合体育大会バスケットボール」とあったので、雨の中を散歩がてら覗きに行った。明日からの試合に備えて各チームが最後の練習に集まっていた。ちょうど宮崎の延岡学園の女子チームが練習をしていた。元気に練習する彼らを見ながら、ふと、最近見かけた新聞記事を思い出した。それは「口蹄疫の感染が止まらない宮崎県の人たちが、近隣県からシャットアウトされている」という記事だ。延岡学園の生徒たちは幸い、そんなことにはならずに済んだが、これからの展開次第では、彼らも宮崎県内に封じ込められることだってありうるのである。そう考えた時、これは怖ろしいことだなと、あらためて実感した。
 さて、最近のもう一つの話題、大相撲の野球賭博問題だが、協会幹部の会見をテレビで見ていて滑稽に見えてしかたがない。おそらく相撲社会の全員が知っているのに、全員が知らなかったふりをするという構図だ。そんなもの昨日今日始まったわけがない。ず~っと昔の代から連綿と受け継がれたに違いないのだ。不祥事が起きる度に、隠しに隠してきたが、もうそうはいかないようだ。大相撲とは、実はこんな社会なんですということを、洗いざらいぶちまける時が来たようだ。それなしに大相撲の再生などありえないだろう。

因縁の対決 再び!

2010-06-17 20:10:16 | スポーツ一般
 明後日に迫った、日本対オランダ戦のことが気になってしょうがないワールドカップだが、僕には大会前から注目しているカードが一つある。それはグループGのポルトガル対北朝鮮だ。この両国は44年前のイングランド大会の準々決勝で対戦し、サッカー史上に残る伝説的な試合を行なっているのである。中継放送もまだなかったこの時代、僕らはニュースの断片的な映像や新聞記事などでしか知ることはできなかったが、かなりセンセーショナルに報道されたことは憶えている。試合の様子がわかったのは、大会後しばらく経ってから見た記録映画によってだった。予選リーグで北朝鮮はイタリアを破り、一躍脚光を浴びての決勝トーナメント登場だった。一方のポルトガルは予選で優勝候補筆頭ブラジルのペレを徹底的に痛めつけて破り、大会の悪役的な存在になっていた。試合は予想に反して前半途中までに北朝鮮が3点を取る。観衆のほとんどが北朝鮮の勝利を予想し、またそうなることを期待するような雰囲気さえ生まれた。ところが、ポルトガルにはとんでもない怪物がいた。“モザンビークの黒豹”と異名をとるエウゼビオ(当時の表記はオイセビオ)である。なんと彼は一人で4点をたたき出し、計5対3で逆転勝ちしたのである。ポルトガルは準決勝で、優勝したイングランドに破れ、3位となったが、エウゼビオは大会通算9得点で得点王に輝いた。その4年後、エウゼビオはベンフィカ・リスボンの一員として日本へやって来た。日本代表との試合を見に、僕も国立競技場へ行った。観衆のほとんどがエウゼビオ見たさに来ていた。満員の大観衆の前で、彼はこともなげにハットトリックを演じた。1970年8月29日、土曜日の夜のことである。

ダビデとゴライアス

2010-06-16 19:36:12 | スポーツ一般
 サッカー日本代表の前監督、イビチャ・オシム氏が、一昨日の日本対カメルーン戦を評して、旧約聖書の“ダビデとゴライアス”に例えていた。彼一流の含蓄に富んだ言い回しだが、望むらくは、次の対オランダ戦がそうあってほしいものだ。しかし、巨人ゴライアスに対して、ダビデには革袋に入った石のつぶてという強力な武器がある。はたして日本チームの石のつぶては何だろうか。そしてその投げ手は?日本対オランダ戦の後、もう一度、オシム氏が同じ例え話をしたら愉快だろうな。ぜひそうなるよう日本チームには頑張ってもらいたい。