徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

2009年は、エポックメーキングな年になったか?

2009-12-31 14:23:16 | その他
 2009年もいよいよ今日で終り。いったい今年はどんな年だったのだろう。何十年後、何百年後も語り継がれる年になったのだろうか?たしかに今年はエポックメーキングな出来事がいくつも起こった。1月には「Change!」を旗印にしたオバマが、アメリカ初の黒人大統領となった。そして、そのオバマは唯一の核使用国の大統領として、初めて「核廃絶」を訴え、ノーベル平和賞を受賞した。日本では、8月に行なわれた総選挙で民主党が圧勝し、政権交代が実現した。世の中が大きく変わって行く兆しは、たしかに見えた。しかし、その後の成行きを見ていると、世界も日本もわれわれが期待するような方向に進んでいる実感はいまだに持てないでいる。2009年が真に歴史上、エポックメーキングな年として記憶されるためには、新年、2010年がどう動いていくかにかかっている。大いなる希望を抱いて新年を迎えたい。
「世界中の人々に大きな愛を!」

はたして“加藤清正”にスポットライトは当たるか・・・

2009-12-29 18:51:01 | その他
 このところ、ギックリ腰気味で全然歩いていなかったので、今日は天気も良いし、久しぶりに熊本城周辺を歩いた。正月のイベントを控え、熊本城は今日から大晦日まで休園。門松が立ち、正月の装いが施された頬当御門前には、まばらながらも、やって来た観光客が残念そうにひき返していた。御門に掛けられた陣幕の、蛇の目と桔梗の加藤家の家紋を見て思い出したが、「加藤清正をNHKの大河ドラマに!」という活動を進めている官民グループが20万人(?)くらいの署名を集めて、NHKに正式に申し入れをしたらしい。その中には、加藤家とゆかりの山形県鶴岡市の市民の署名も含まれているそうだ。加藤家が改易になった時、清正の嫡男・忠広は庄内藩に預けられた。庄内藩といえば、あの藤沢周平の小説に出てくる海坂藩のモデルになった藩だ。忠広は庄内藩で厚遇を受け、以来、肥後藩と庄内藩は良好な関係が続いている。はたしてドラマは実現するだろうか。韓国側とうまくタイアップすれば、蔚山の倭城などの観光振興にもつながると思われるので、けっして韓国側にとっても悪い話ではないと思うのだが。


「坂の上の雲」 & 「武士の一分」

2009-12-28 00:07:08 | テレビ
 「坂の上の雲」の第一部が終った。「第二部は来年の12月に放送します」という字幕が出て、「なんだかなぁ・・・」と思いながら、そう言えば、「武士の一分」を放送してるはずだな、とチャンネルを変えた。テレ朝さんも意地の悪いことをする。見始めてわずか数分で、「この圧倒的な面白さの違いは何なんだろう?」と思わざるを得なかった。しかも「武士の一分」は一度見ているのにだ。映画とテレビの違い?いや、そうじゃない!「武士の一分」は山田洋次監督の作品の中でも、最もテレビドラマ的な作品と言っていい。つまり、映画的なロケーションだとか、画面のスケール感などをほとんど使っていない。むしろ、「坂の上の雲」の方が映画的な作り方をしている。題材的にも「坂の上の雲」の方がドラマチックな・・・はずであるにもかかわらずだ。やはり、映画にしろ、テレビドラマにしろ、脚本や演出の仕方で、面白さはこうも違うのかということを実感せざるを得なかった。

 


再び、渡辺温の世界「嘘」を小冊子化・・・

2009-12-26 16:41:10 | その他
 イラストレーターのNAKACOさんが、渡辺温「嘘」の挿絵を描かれたので、再び使わせていただき、先日、作成した「嘘」の小冊子を作り直す。やはり、挿絵があると無いとでは全然雰囲気が変わる。表紙は除いてA5版の24ページ、この前の「少女」が13ページの短編なので、ちょっと待ち時間などに読むのには最適。また楽しみが増えた。
■NAKACOさんのブログ
「NAKACO'S CRAFT'S WEBLOG」(http://nakaco.sblo.jp/


圧巻だった! 「クリスマスの約束2009」

2009-12-26 10:38:26 | 音楽芸能
 クリスマス恒例、小田和正のライブ「クリスマスの約束」(TBS)は毎年必ず見ることにしているが、今年のライブの目玉、21組のトップアーティストが、各々のヒット曲をメドレーでつないだ“22分50秒”は、今まで見た中で一番凄かった。ただメドレーで歌うというのではなく、小田和正が編曲し、メインヴォーカル以外は全員がバック・コーラスにまわるという壮大な一つの組曲として成立していた。企画が立ち上がったのは8月だったというから、「さもありなん」と思わせるパフォーマンスだった。いつまでも止まないオーディエンスのスタンディングオベーションを見ながら、NHKの「紅白歌合戦」など、くだらない衣装合戦やコントなんかやめて、ホントはこんな企画をやるべきなんだろうな、と思わずにはいられない。小田さんの音楽的才能はもちろんのこと、企画力と実行力に敬意を表したい。
≪出演者≫
小田和正、AI、Aqua Timez、いきものがかり、キマグレン、Crystal Kay、財津和夫、佐藤竹善、清水翔太、JUJU、スキマスイッチ、鈴木雅之、STARDUST REVUE、中村 中、夏川りみ、一青 窈、平原綾香、広瀬香美、藤井フミヤ、松たか子、山本潤子

クリスチャンでもないのにクリスマスを祝う言いわけ・・・

2009-12-24 16:51:58 | その他
 今夜はクリスマス・イブ。浄土真宗の僕は、毎年、同じような言いわけをしながら、「メリークリスマス!」と言い、ケーキを食らう。多くの日本人と同じように、クリスマスは、ほとんど宗教的意味を持たない。クリスマスに限らず、キリスト教文化が日本人の生活習慣に取り込まれた例は、他にもいくらでもあるじゃないか。とか言いながらも、ちょっぴり後ろめたさを感じながら、あ、そう言えば、僕の姉と妹はプロテスタント系の女子高出身だから、キリスト教と無縁ではないか、などと、その後ろめたさを薄めようと努めているのだ。それはさておき、クリスマス・ソングというのは無条件に良いなぁ。今夜もそんな音楽が、後ろめたさを麻痺させてくれるだろう。


ふと、口をついて出る歌!

2009-12-22 17:06:52 | 音楽芸能
 誰でも、ふと、口をついて出る歌があると思うが、僕も、トイレなどで茫っとしている時、気がつくと歌っている歌がいくつかある。その中の代表的なものが、この二つだ。自分ではわからないが、潜在的な何かと結びついているのかもしれない。
 「想い出の九十九里浜」は、90年代初めに活躍したMi-Keの代表曲。60年代グループサウンズのエッセンスが盛り込まれている。初めて聴いた時は、GSをパロっているように聴こえていたが、今では立派なMi-Keサウンドとして確立してしまった。
 「セーラー服と機関銃(夢の途中)」は、80年代、来生たかおにハマって、彼のアルバムをよく聴いていたものだが、その中でも一番印象に残っている。本人のバージョンも、薬師丸ひろ子バージョンもいいが、最近は、長澤まさみバージョンで楽しんでいる。




ドラマ「JIN -仁-」 余韻残しつつ・・・

2009-12-21 00:03:21 | テレビ
 ドラマ「JIN -仁-」が今夜で一応終った。随分と余韻を残しながら。これは第1シーズンということなのかな。原作もまだ連載が続いているようだし。視聴率も高かったようだが、この視聴率の高さを“綾瀬はるか”効果だとする記事がネット上に出回っていた。僕は綾瀬はるかファンだが、それはちょっと違うと思う。たしかに彼女の役は視聴者から共感を得る、いわゆる“もうけ役”ではあるが、まずこの物語の題材の新鮮さと、登場するキャラクターたちが、いずれも魅力的だったこと、それに加えてMISIAの主題歌の良さなどが複合的に効いたと思う。それにしても“泣きの大沢”は健在だった。彼は映画でも、いい泣きをする。また龍馬の内野聖陽や花魁の中谷美紀なども存在感を示した。第2シーズンが楽しみだ。

 


ハマってしまった!ドラマ「深夜食堂」

2009-12-19 17:03:10 | テレビ
 昨日の深夜、何気なく回したチャンネルでやっていたドラマ「深夜食堂」。何の予備知識もなく見始めたのだが、これが素晴らしく面白い。出演者も主役の小林薫を始め、松重豊、綾田俊樹、不破万作、田畑智子、田口トモロヲ、オダギリジョーなど、そうそうたる顔ぶれ。昨日が第1回目の放送だったらしく、1話と2話、各30分ずつ計1時間の放送だった。しかもクレジットされた監督が、「東京タワー」や「歓喜の歌」などの松岡錠司。いったいこの番組は?、と思って見終った後、ネットで調べた。原作は人気コミックで、キー局のTBSでは既に放送が終了したばかりらしい。深夜食堂の話なので、放送時間帯も深夜にしたのだろうが、これはもったいない。プライムタイムに持っていっても十分いけるような気がした。
 話は、新宿ゴールデン街界隈の一角にある小さな深夜営業の食堂。ここに出入りする様々な人々の人間模様を、店主の眼を通して描いたヒューマンドラマである。この界隈には昔、何度か飲みに行ったこともあり、妙な懐かしさを覚えた。
 RKK熊本放送では昨夜を皮切りに、年末にかけて一挙に全10話を放送するらしい。これは見逃せない。




≪RKKの放送予定≫
 12/18(金) 深夜0:09~1:09 第1話「赤いウインナーと卵焼き」 第2話「猫まんま」
 12/21(月) よる11:44~0:44 第3話「お茶漬け」 第4話「ポテトサラダ」
 12/22(火) 深夜0:04~1:04 第5話「バターライス」 第6話「カツ丼」
 12/23(水) 深夜0:04~1:04 第7話「タマゴサンド」 第8話「ソース焼きそば」
 12/24(木) よる11:44~0:44 第9話「アジの開き」 第10話「ラーメン」
≪公式サイト≫
 http://www.meshiya.tv/

ドラマ「火の魚」 芸術祭大賞に選ばれる!

2009-12-18 18:54:18 | テレビ
 10月14日、このブログに書き込んだ、NHK広島放送局制作のドラマ「火の魚」が今年度の芸術祭テレビ部門で大賞を受賞した。やっぱりというか、当然と言うべきか、多くの人が同じような評価をしたんだなぁと、ちょっと嬉しい気分だ。そして、さらに嬉しいことに、NHK総合での全国放送も決まった。来年の3月13日(土)というから、えらい先の話だが、ともかく、これでやっと全国の人に見てもらえるわけだ。一人でも多くの方にこの“老年版 世界の中心で愛をさけぶ”を見ていただきたい。

原作:室生犀星
脚本:渡辺あや
音楽:和田貴史
出演:原田芳雄
   尾野真千子
   高田聖子
   岩松了ほか
■10月14日の記事

映画の中の“オリエント急行”

2009-12-17 23:53:20 | 映画
 今夜の「クローズアップ現代」(NHK総合)は、126年の歴史に幕を降ろしたオリエント急行を取り上げ、その歴史と果たした役割について振り返っていた。僕は映画の中でしか見たことがないので、どうしても映画の中での場面が甦ってきて、「あゝあんなシーンも撮れなくなるのかな」なんて、余計な心配をしてしまった。
 特に思い出すのは次の3本だ。まず何と言っても「オリエント急行殺人事件(1974)」だが、たしか中学か高校の頃、アガサ・クリスティの小説を読んでいたので、映画化されたのは随分後になってからで、映画を見た時はディテールは忘れていたが、何とまぁ、豪華なキャストには驚いた。主役のポワロを演じたアルバート・フィニーがえらく小物に見えてしまった。思い出すだけでも、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、リチャード・ウィドマーク、ショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレイブ、アンソニー・パーキンス、ジャクリーン・ビセット、マイケル・ヨーク等々。こんな面々があの狭い空間の中に揃うのだからなんとも凄い。
 次は、「007/ロシアより愛をこめて(1963)」だ。もっとも初公開の時のタイトルは「007/危機一髪」だったが。「オリエント」にも出ている初代ボンド、ショーン・コネリー主演、おそらく007シリーズのベストワンとして語り継がれるであろう傑作サスペンスだ。列車の中でのロバート・ショーとの格闘は凄かった。この映画、とにかくアルフレッド・ヒッチコックの影響が見られる。テレンス・ヤングは英国の先輩であるヒッチコックの「北北西に進路を取れ」や次に述べる「バルカン超特急」へのオマージュを込めたのかもしれない。
 この2本のずっと前、1938年にヒッチコックが作ったのが「バルカン超特急」。トレイン・ミステリーの原点とも言われている。ただし、スタートが架空の場所なので、はっきりとオリエント急行なのかどうかはわからないが、バルカンを通ってロンドンまで行く話なので、オリエント急行と考えてよさそうだ。主役のマイケル・レッドグレイブは、「オリエント」に出ているヴァネッサ・レッドグレイブのお父さん。3年程前に公開されたジョディ・フォスターの「フライトプラン」は、「バルカン超特急」のパクリじゃないかなんて話題になったが、あれを製作したブライアン・グレイザーはヒッチコック・マニアで「サイコ」のリメイクなどもしている人だから、一つのオマージュと考えた方がよさそうだ。

  

歴史の法廷に立つお覚悟は・・・

2009-12-16 22:56:35 | 時事
 厳しい事業仕分けを受けて、ノーベル化学賞受賞者の野依良治さんが吐いた名セリフ。次世代スーパーコンピュータ開発など、科学技術振興関連予算が、一部復活しそうだ。たしかに僕も、科学技術や子どもの教育などは、基本的にはコストというより、先行投資だと思う。しかし、国の財政が破綻の危機にある今、これがまさに“聖域なき見直し”の一つであり、膨大な予算をただ黙って今までどおり、というわけにはいかないのも事実。技術者の皆さんの大半は日夜研究に邁進されていることと思うが、一部には、民間企業と違い納期のない、ぬるま湯に浸ったような研究機関もあるやに聞いている。技術者の皆さんも、厳しい緊縮予算を認識していただき、効率的な研究開発という面で、今一度、活動を見直してもらう意味では、今回の事業仕分けは意味があったのではないだろうか。 

松井秀喜の賢明な選択

2009-12-15 21:14:13 | スポーツ一般
 松井秀喜のエンゼルス移籍が正式に決まったようだ。個人的には、一番行ってほしいチームだったので嬉しい。かつて、長谷川滋利が5年間在籍したものの、日本では西地区というと、ドジャースかマリナーズで、今まであまり馴染みがなかった。しかし、この数年間、このチームはどうしてこんなに強いんだろうと、ずっと思い続けていたチームだ。今年こそヤンキースにプレーオフで負けたが、これまでヤンキースはエンゼルスを苦手としていた。メディアではソーシア監督の手腕が高い評価を受けているが、はたして強さの秘密はそれだけだろうか。松井が加入することにより、テレビで見る機会が増えるのは間違いないから、そこら辺のことも分かってくるかもしれないと期待している。それにしても、今回の松井の選択は賢明だったと思う。エンゼルスとの契約内容は分からないが、おそらく守備機会は与えられるだろう。ヤンキースに残ればまず、間違いなく守備機会ゼロであったろうから、それだけでも喜ばしい。やっぱり野球選手は打って守って一人前だと思う。

3D映像は、ホントにビジネスを変えるのか・・・

2009-12-14 21:42:44 | 時事
 今夜放送された「クローズアップ現代」(NHK総合)は、「3D映像がビジネスを変える」と題して、今、話題のジェームズ・キャメロン監督の最新作3D映画「アバター」を取り上げ、この映像技術が映画業界およびテレビ業界の不況打破の切り札になるのではないかというものだった。ホントにそうなるだろうか。映画に関して言えば、これまでも3D映画は何度となく、現れては消え、現れては消えを繰り返してきた。僕自身、初めて3D映画なるものを見たのは、もう56年も前のことになる。もちろん当時とは比べ物にならない技術の進歩がある。しかし、映画はそんな機械的な表現技術だけで見せられるものではない。脚本や監督の演出や俳優の演技や音楽等々、いろんな要素が組み合わされて初めて成立する総合芸術だ。しばらくは3D映像のもの珍しさで観客は増えるだろう。しかし、これまでの、シネマスコープやシネラマや70mmや、かつての3D映画のように、あだ花に終るのか、はたまた映画界の救世主になるのかは、いつにかかって作られる映画の中味次第だろう。

ジーン・バリー = バット・マスターソン 逝く

2009-12-13 12:23:01 | テレビ
 アメリカの俳優、ジーン・バリーが亡くなった。90歳だった。僕にとっては少年時代のヒーローの一人、バット・マスターソンその人だ。バット・マスターソンはアメリカ西部開拓時代のレジェンドの一人だが、ジーン・バリーの演じるマスターソンは、他の西部劇のヒーローたちと異なり、ダンディで現代的なイメージが魅力だった。その後、「バークにまかせろ」という刑事モノシリーズでも活躍したが、僕にとってはジーン・バリーはやっぱりバット・マスターソンだ。主題歌が気に入って、一生懸命憶えたものだが、最初のリフレインは今でも歌える。また、彼は007シリーズが始まる時、ボンド役の有力候補者だったことも有名だ。訃報を伝える各メディアは枕詞に「宇宙戦争」を使っているが、「バット・マスターソン」か「バークにまかせろ」を使うべきだ。

Back when the west was very young,
There lived a man named Masterson.
He wore a cane and derby hat,
They called him Bat, Bat Masterson.