僕らの若い頃、ポップスの中でもかなり重要な位置付けにあった“イタリアン・ポップス”。今日では全然聴かなくなった。もっともあの頃はイタリアの歌はすべてカンツォーネと呼んでいたが、ミーナやジリオラ・チンクェッティやウィルマ・ゴイクなどの歌がヒットすると、森山加代子、弘田三枝子、伊東ゆかり等、日本の歌手がこぞってカバーしていた。いつ頃から日本人は“イタリアン・ポップス”を聴かなくなったのだろう。たしかにあの頃はカンツォーネ・ブームではあったが、それにしてもこれほどパッタリというのは不思議でしかたがない。今聴いても素晴らしい歌がたくさんあった。
「月影のナポリ」ミーナ(1959)
「砂に消えた涙」ミーナ(1964)
「夢見る想い」ジリオラ・チンクェッティ(1964)
「月影のナポリ」ミーナ(1959)
「砂に消えた涙」ミーナ(1964)
「夢見る想い」ジリオラ・チンクェッティ(1964)