今から40年近く前、僕は東京勤務で毎日、西武国分寺線と中央線を乗り継いで通勤していた。1時間半ほどの通勤時間の間、流行っていたウォークマンで音楽を聴くのが楽しみだった。洋の東西を問わずいろんな音楽を聴いたが、なかでも最も印象深いアーティストの一人がグレン・キャンベル(2017年没)だった。当時人気絶頂のカントリー歌手であり名ギタリストだ。彼のアルバムカセットを繰り返し繰り返し聴いたものだ。彼のヒット曲は「Gentle on My Mind」「Wichita Lineman」「By The Time I Get To Phoenix」「Rhinestone Cowboy」等々、いくつもあるが、僕はこのアルバムに収められていた「Amazing Grace」が大好きだった。今では知らない人はいない讃美歌だが、ほかの誰とも違うカントリー調の歌い方と後半の彼自身のバグパイプ演奏にハマったのである。その時のカセットテープはまだ残っているがもうプレーヤーがない。
時々考えるのです。「沁みる歌」は何曲あるかなぁと。意外と少ないかもしれないし、多いかもしれない。これからたまにそんな歌たちをブログに記録しておこうと思うのです。
今回は学生時代に観た映画「メリー・ポピンズ」の中から「Feed the birds」を取り上げてみました。この映画の歌では「チムチムチェリー」などの方が人気はあるようですが、僕はこの歌が一番好き。
セントポール寺院の階段に一人の小さな老婦人がやって来て、袋に入れたパン屑を2ペンスで売り始めます。