しばらく控えていた歯科医院を久しぶりに受診した。待合室で順番を待つ間、綺麗な歯のモデル写真を眺めていたら、なぜかマイケル・ジャクソンの「キャプテンEO」に登場した魔女の歯を思い出した。東京ディズニーランドで「キャプテンEO」を見たのはたしか1987年の春だった。3D画面の迫力やMJの歌やダンスもよかったが、一番印象に残ったのは、無数のケーブルに繋がれた魔女に扮したアンジェリカ・ヒューストンの美しい歯だった。祖父、父とも名優、名監督の映画一家に生まれた彼女はその頃たしか30代半ば。ラストではMJ扮するEOの魔力により美しい女王の姿に戻る。彼女の歯並びの良い美しい歯を眺めながら、やっぱりハリウッドスターは歯が命、なんて思ったものだ。
ちなみにラストシーンで流れる「Another Part of Me」が大好きで、MJのアルバム「BAD」に収められていたので、毎日、ウォークマンで聴きながら電車通勤していたことを思い出す。
わが人生で最も忘れられない年の一つ、高校3年生だった1963年のヒット曲をYouTubeで調べていたら、この映像を見つけた。この年のアメリカンヒットチャートから30曲をランキングしたもののようだ。元データがビルボードなのか何なのかわからないが、僕が憶えている曲はほとんど入っているようだ。ただ、ランキングはあまり納得いかないので無視し、特に印象が強かった曲に黄色のラインマーカーを塗った。
キュー・サカモトの「Sukiyaki」は別として、日本で特にヒットしたのはカスケーズの「Rhythm of the Rain」、ポール&ポーラの「Hey Paula」、リトル・ペギー・マーチの「 I Will Follow Him」、ボビー・ヴィントンの「Blue Velvet」、ビーチボーイズの「Surfin' U.S.A.」あたりだったろうか。個人的にはPPMの「Puff, the Magic Dragon」、フォー・シーズンズの「Walk Like a Man」などが好きだった。思えばアメリカが世界のポップスミュージックシーンを席巻していたのはこの年くらいまでで、翌年からビートルズなどブリティッシュ勢の快進撃が始まる。