徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

アメリカ映画ベスト100

2007-06-29 18:28:49 | 映画
 アメリカ映画協会が10年ぶりにベスト100を発表した。前回も首をひねるような順位があったが、今回はさらにそれが多くなった。アメリカ人の映画センスはようわからん!
 トップ10については次のとおり。
①市民ケーン(前回1位)
  何回も見ているが、ホントにアメリカ映画史上1位なのかどうか疑問。これを1位にしないとアメリカの良識を問われると思ってるんじゃないの?
②ゴッドファーザー(前回3位)
  映画の出来はパートⅡの方が上じゃないの?
③カサブランカ(同2位)
  異論なし。
④レイジング・ブル(同24位)
  10年経ってなぜトップ10に入ってくるのか疑問。スコセッシが実力者になったから敬意を表したか?
⑤雨に唄えば(同10位)
  異論なし。
⑥風と共に去りぬ(同4位)
  異論なし。
⑦アラビアのロレンス(同5位)
  順位は異論ないが、金出したからアメリカ映画にしたいのね。
⑧シンドラーのリスト(同9位)
  ホロコーストものでは「戦場のピアニスト」の方が上だと思うが、あっちはアメリカは金出してないからね。
⑨めまい(同61位)
  これも、どうして突然トップ10に入るのか疑問。ヒッチコックなら「北北西に進路を取れ」か「裏窓」を選ぶのが順当じゃないの?
⑩オズの魔法使(同6位)
  異論なし。

夏は暑いに決まっている!

2007-06-28 16:38:21 | 水球
 梅雨というのにうだるような暑さが続く。7月1日は高校時代の水球の恩師、矢賀正雄さんの命日だ。このところ何かというと「暑い、暑い」ばかり言っている我々を見たら、矢賀さんはおそらくこう一喝するだろう。「夏の寒かなら、冬の晴れせん!」。通訳すると、「夏が寒かったら、冬の立場がなくなる。」つまり、夏は暑いに決まっている。当たり前のことをガタガタ言うなという意味だ。実はこの言い回し、シーズン初め、まだ18度あるかないかくらいの冷たい水の中での練習時、我々がしょっちゅう矢賀さんから言われていたことだ。プールの中でガチガチ歯を鳴らしながら練習している我々に対し、「水のぬっかなら、お湯の晴れせん!」水の中は寒いに決まっている。気合を入れ直せというわけだ。今日もつい「暑い!」が口をついて出た時、どこからか矢賀さんの声が聞こえたような気がした。

転校生 さよなら あなた

2007-06-25 22:42:59 | 映画
 大林宣彦監督の「転校生」リメイク版の試写会に行った。感想は「う~ん・・・」。なんせ前作から25年も経っているので、スタイリッシュに作り直したのかと思いきや、何やらキルケゴールの実存主義をモチーフにしたかったのか、妙に哲学的で、最近の大林さんの講釈好きがそのまま出てるって感じで・・・。まぁ、前作のことはすっかり忘れて見た方がいいのかもしれない。石田ひかり、根岸季衣、高橋かおり、勝野雅奈恵その他、大林映画ゆかりの人たちが勢ぞろいしているのは、一つの集大成という意味なのかな。それにしてもどのキャラクターも饒舌なこと。最近注目の河瀬直美の作品などとは対極にある。主役に抜擢された蓮佛美沙子はそれなりに頑張っているが将来性は未知数。「卒業写真」に出ていた高木古都が同級生でちょこっと出ている。


ロッソ熊本

2007-06-24 01:02:03 | スポーツ一般
 ロッソ熊本は今年こそJ2入りを果たせるだろうか。頑張ってほしいのはやまやまだが、今いち“オラがチーム”という気持が湧いてこないのはなぜだろう。やっぱりあちこちから寄せ集めてきたチームという印象が拭えないからか。先日の試合のように、上村や山口などの熊本出身の選手が活躍してくれるとまた印象も変わってくるのかもしれない。池谷監督にはお会いしたこともないが、彼の日立サッカー部の先輩で日本代表にもなった碓井博行さんとは仕事でお会いしたり、同じ小平市の企業としての交流もあったので、旧知の間柄のような親しみを感じる。彼にはロッソ熊本をJ2に導いた後、再びJ1の指導者に復帰してもらいたいと願っている。

ゴーン神話の崩壊?

2007-06-22 00:37:01 | 時事
 かつて自動車業界の端くれに身を置いた人間として、自動車業界の動きはやはり興味がある。20日に行なわれた日産自動車の株主総会で、業績が壁に直面したゴーン流経営の責任を問う声が、株主から上がったそうだ。一時は経営立て直しの神様ともてはやされ、「政治もゴーンを見習え」などというアホな政治家もいたほどだった。だいたいが、リバイバル・プランなどと格好をつけても、2万1千人にものぼる首切りをしなければ、日産の再生はありえなかったわけで、日産という会社を生き残らせるために、余剰人員を掃き出して社会に押し付けたとも言えるわけだ。その2万1千人を再雇用するぐらいのことをすれば本当に再生の神様と呼べるだろうが、そうでなければ、個人的には、ただドラスティックな首切り経営者としか評価できない。

Garbage In Garbage Out

2007-06-21 13:40:32 | 時事
 年金のずさんな管理の実態が次から次へと明るみに出ている。新入社員の頃、人事給与担当だったので社会保険事務所にもよく出入りしていた。特に月変・算定処理の時期は頻繁に出入りしていた。その頃から社会保険事務所の業務もコンピュータ処理化されていたが、窓口の職員、概しておっさん、おばさんが多かったが、何だか危なっかしい端末操作を何度も目撃した。最近問題になっているのは、ほとんどコンピュータシステムの問題ではなくて、人による入力の問題だ。コンピュータの世界では“Garbage In Garbage Out”という言葉がある。ゴミを入れたらゴミが出てくる。つまり、いい加減な入力をすると、いい加減な出力しか出ないという意味だ。今日起こっている問題はまさにこれだ。30年以上も前、漠然とした不安感を持った記憶があるが不幸にもそれが的中したということか。

43年目の真実「東京オリンピック」

2007-06-19 14:57:14 | 水球
 東京都が2016年に再びオリンピックを誘致したいという。これについての賛否はさておき、最近、43年前に開催された東京オリンピックの記録映画(市川崑監督)に関して新しい発見をした。先日、ネットでオリンピックについて調べていたら、南都上緒さんという方のサイト「なんとかかんとか」に迷い込んだ。この方の素性はよくわからないが、映画「東京オリンピック」の関係者だったのか、この映画の製作裏話が詳細に記述されていた。その中に、次の記述があった。
***以下、原文のまま***********************
脚本を見ると、「 水球。決勝。水中撮影で選手たちの下半身の激しい動作、それに伴う水の乱れを捉えたい。」とあるのだが…。
******************************************
 公開された映画にはこんなシーンはない。しかし、私には43年前の想い出が鮮烈によみがえった。早速、南都さんにメールを出してみた。すぐに丁寧な返事が来た。このシーンはオリジナル版(劇場公開版)、ディレクターズカット版、ともに入っていないと。
 実は、私は当時大学1年生で、オリンピック終了後、映画「東京オリンピック」の追加シーンの撮影に参加したのである。そしてたしかにこの脚本にそったシーンを撮影した。しかし、結局、そのシーンを映画で見ることはなかった。南都さんによれば、東京オリンピックで銅メダルを獲った男子バレーボールチームも後日、追加撮影をしたそうだが、結局使われたのは金メダルを獲った東洋の魔女チームだけだったと、男子の監督だった松平康隆さんが著書で述懐していたそうである。この映画の公開直後、その記録性について、市川崑監督と河野一郎国務大臣(オリンピック担当)との間で激しい論争があったことは記憶に新しい。
 今回の発見で、結局カットされたものの、たしかに脚本に書かれていたことを確認できたことは嬉しかった。この映画の脚本は和田夏十、白坂依志夫、谷川俊太郎、市川崑という大物4人の共同執筆である。この部分を書いたのは、このうちの誰だろうという新たな興味も湧いてきた。
 余談だが、その4年後のメキシコオリンピックの記録映画には、この脚本をそのまま使ったのではないかと思われるシーンが出てきて驚いたことを思い出す。


水球(Water Polo)

2007-06-18 00:53:50 | 水球
 わが青春を燃やした水球のシーズンになった。最近は温水プールが普及したので年中やれる環境にはなっているが、やはり夏の太陽が照りつけ始めて“シーズン到来”という気分になる。オリンピックなどで行なわれる水泳競技には、競泳、飛び込み、水球、シンクロナイズドスイミングの4種目があるが、日本が今、国際的に最も陥没しているのが水球だ。昔はそうでもなかった。例えば1964年の東京オリンピックの頃は、シンクロはまだ始まっていなかったし、競泳は低迷期で、800米リレーで銅メダル一つ取るのがやっとの状態だった。水球は予選リーグで敗退はしたものの、当時の国際的なランクは結構高かったように思う。それは実際、大会前の日本チームと各国チームとのテストマッチはほとんど見ているので自信がある。最近の競泳やシンクロの活躍を見るにつけ、いったい水球はどうしてしまったんだろうという思いが強い。
 先日放送されたフジテレビの「ジャンクSPORTS」で、水球のOBであるロックシンガーの吉川晃司が「水球のことをよろしく!」と言っていたが、おそらく彼も同じ気持ちに違いない。


Viento「新 九州遺産」コンサート

2007-06-15 01:32:52 | 音楽芸能
 今夜はビエントの「新 九州遺産」コンサートを聴きに行った。いつもながらビエントの音楽には癒される。特に今回は、彼らが音楽を担当しているRKKなどJNN系列九州7局のドキュメンタリー番組「新 九州遺産」の秘蔵映像を見ながらの演奏だったので、いつもとはまた違う趣きがあった。またゲスト出演の神楽姫による舞や熊本少年少女合唱団のコーラス、韓国の民族楽器「杖鼓(チャンゴ)」の演奏など盛り沢山の趣向もあり、十分に楽しめた2時間だった。


アポカリプト

2007-06-13 08:47:43 | 映画
 昨日は試写会に行った。見たのはメル・ギブソン監督の「アポカリプト」。マヤ文明の時代のジャングルを舞台にしたアクション映画だ。アメリカ国内では結構ヒットしているようだが、ハッキリ言って、ハリウッドがいかにダメになったかを証明するような作品。映画のコピーでは、マヤ文明の崩壊前夜を描くなどと、もったいを付けているが、メル・ギブソンは要するに一風変わったアクションを撮りたかったんだろう。スプラッター映画が趣味の人にはいいかもしれないが、展開は読めるし、こけおどしの音楽も度重なればまたかの感じだし・・・。こんな強い刺激ばかりを求める映画が多くなっているが、この先ますますエスカレートしていくのだろうか。同じマヤ文明の時代を描いた映画でも、ユル・ブリナーやジョージ・チャキリスが出た「太陽の帝王(1963)」の方が、まだロマンがあってましだった。ところで主人公一家のエピソードは何やら、手塚治虫の「火の鳥・黎明編」を思い出してしまうが、ひょっとしたらメル・ギブソンは「火の鳥」をどっかで見たのでは・・・

年金記録照会のシステムダウン

2007-06-11 22:32:08 | 時事
 昨日の日曜日、熊本の社会保険事務所でも年金記録を照会するコンピューターシステムが作動しない障害が発生し、窓口が混乱したらしい。報道によると休日に稼働させるためのプログラムに不具合があったという。馬鹿を言っちゃいけない。そんな単純なミスでシステムがダウンしたというのか。実はもっと重大なシステムの欠陥が裏に潜んでいるのではないか。もし報道のとおりだとしたら、よっぽどレベルの低いプログラマーの仕事に違いない。だいたい今まで休日にはアクセスできないシステムだったというのが基本的に間違っている。平日に時間を割いて年金の照会に行ける人がいったいどのくらいいるというのだ。
 このシステムを開発したのはNTTデータだという。先日、厚生労働省は、宙に浮いた約5000万件の年金記録を照合する新しいプログラムの開発をNTTデータと日立製作所に委託することを決めた。柳沢厚労相は5日の参院厚労委員会で「新プログラムは練達の方々にお願いして、できるだけ短期間でつくりたい」と語ったそうだが、ホントに大丈夫なのか。こんなミスをやっててホントに練達なのか。お手並み拝見だ。

今朝の秋

2007-06-11 02:12:21 | テレビ
 NHKアーカイブスでドラマ「今朝の秋」が放送された。20年前に初めてこのドラマを見た時、それまでに見たすべてのテレビドラマの中でベストワンだと思ったが、20年経った今日見ても、その評価はいささかも揺るがなかった。映画でいうなら小津安二郎の作品に近いが、どの小津映画にも負けていないと思う。それもそのはず、作:山田太一、演出:深町幸男、音楽:武満徹と、その分野の超一流が組んでいる。しかも完璧なキャスティングにはあらためて感心させられる。老いや死や家族という普遍的なテーマを取り上げたこのドラマは、20年経った今日でも全く古さを感じさせない。いつの日かDVD化されることを期待したい。
【あらすじ】
蓼科の山荘で一人静かに余生を送っていた老人(笠智衆)は、ある日、東京の一人息子(杉浦直樹)が、がんで余命いくばくもないことを、息子の嫁(倍賞美津子)から知らされる。入院先の病院に駆けつけたものの、何をすることもできない。同じく息子の病気を聞いて駆けつけた、20年前に別れた妻(杉村春子)と再会するが、二人の溝はいまだに深く、反発し合う。ある日、老人は息子を病院から連れ出し、蓼科の山荘に向かうのだが・・・。
【 作 】 山田太一
【音楽】 武満徹
【演出】 深町幸男
【出演】 笠智衆、杉村春子、杉浦直樹、倍賞美津子、樹木希林、加藤嘉、名古屋章、谷村昌彦ほか

グッジョブ

2007-06-09 22:45:23 | テレビ
 BSHiで、かたおかみさおの漫画をドラマ化した「グッジョブ」を再放送していた。しかも全5話を一挙放送だったのでつい見てしまった。このドラマの面白さはOLたちの会話だ。中でも、第3話での松下奈緒と市川実日子のやり取りには大笑いしてしまった。
「サーバ管理だ、ファイル共有だとか言ったって・・・」「おっさん相手にゃ紙で出す。」「“あれあれ”が分かって一人前。」
 IT社会に乗り遅れたおっさんたちの姿を端的に表現していて傑作だ。そういえば、かつて私が出会った、本社から自分宛に届いたマル秘メールを開けられず、部下のOLに開けさせたばっかりに、自分の人事異動を部下たちが先に知ってしまった部長さんや、パソコンで表作成を部下に頼んだのに、そんな表はパソコンでは作れませんと断られ、自分への嫌がらせとはつゆしらず、本気でパソコンの性能が低いと嘆いていた所長さん、あのおっさんたちは今どうしているのかな。

ガセネタ?TBS「朝ズバッ!」

2007-06-09 01:36:05 | テレビ
 TBSが「朝ズバッ!」の中で放送した、不二家の元従業員(?)の女性のインタビュー「賞味期限が切れたチョコレートを牛乳と混ぜ合わせ新しい製品として出荷している。」という話にガセネタの疑いが出てきたらしい。真偽のほどはわからないが、だいたいこの手の情報提供者は顔は隠し、声も変えてある。ニュース源の秘匿やプライバシーの保護ということなのだろうが、これじゃあ、作ろうと思えばガセネタはいくらでも作れるんじゃないか。最近、インターネットの掲示板などでの匿名性の弊害がよく取り上げられるが、結局、テレビだってラジオだっておんなじこと。つまるところ、放送業界のモラルの問題って話だが、この放送業界のモラルほど、最近怪しいものはないからね。

年金問題

2007-06-06 08:24:23 | 時事
 社保庁の年金記録のずさんな管理のため5000万件もの年金記録が宙に浮いて、支給を受けられなくなる人が出てくるという話ほど腹の立つ話はない。しかも政府・与党は参議院選挙を前にして批判のほこ先をかわすため「基礎年金番号を導入した時の厚相は民主党の菅直人代表代行だ。」などと宣伝するビラを配布しているという話を聞くに至っては、開いた口がふさがらない。基礎年金ができたのは、管氏が厚相に就任する10年も前の、1986年頃の話である。今でもハッキリ憶えているが、若い頃、転職を繰り返していた私の年金記録を、会社の同僚の社会保険担当者が苦労して一本化してくれた思い出がある。当時も公的年金の一本化には多くの問題があることがマスコミでも取り上げられていた。しかし、予知されていた問題に何ら手を打たないまま、社会保険に関わる行政当局が漫然と仕事をしてきた結果がこのあり様であり、基礎年金番号の導入は単なる一プロセスに過ぎない。
 国民の怒りに恐れをなしてか、自民党はあわてて選挙公約の一番目に年金問題を持ってきたが、おそらく、政権の中枢にいる人たちは老後の年金なんかいらない人ばかりなんだろう。