季節はすっかり秋を感じさせる。わが家の裏のクリの木もいっぱい実をつけている。今日は、秋の味覚“栗ご飯”をいただいた。実はこのクリの木、長男の誕生記念で植樹したもの。33年前を思い出しながら美味しさもひとしおだった。
ニュースの中でも、いたいけな子どもが事件事故の犠牲になるニュースほどつらいものはない。今度の追突事故も、つらくてテレビの画面もよく見ることができないほどだ。福岡市役所に抗議が殺到しているというが、これは福岡市役所だけの問題ではない。飲酒運転が厳罰化されたにもかかわらず、最近また、飲酒運転が増えているという。飲酒運転に限らず、社会全体に“悪いことしてもバレなきゃいい”みたいな風潮が蔓延しているように感じてならない。こんな日本にいったい誰がした?・・・
NHKのBS2で放送している「男はつらいよ」シリーズに、今週土曜日(9/2)いよいよ第29作『寅次郎あじさいの恋』が登場する。全48作の中で一番好きな作品だ。マドンナ“かがり”の役を当時34歳のいしだあゆみが演じるが、マドンナ役は、浅丘ルリ子のリリーを始め、松坂慶子や太地喜和子などカラッとしたキャラクターが多い中、このかがりはものすご~くウェットで、それがまたたまらない魅力だ。かがりの故郷、丹後半島の伊根の舟屋や、鎌倉のアジサイ寺、京都の町家の風景など、シリーズ特有の昭和風物詩的な見どころも多い。特に伊根の舟屋での寅さんとかがりの別れのシーンなどは、全シリーズ中でも白眉のシーンだ。また、第13代片岡仁左衛門が人間国宝の陶芸家を演じているのも興味深い。ある意味ではこのシリーズが芸術的な価値を確立した一本とも言えるのではないかと思う。多くの皆さんにお薦めしたい。
カナダでワーキングホリデイ中の姪のますみちゃんから、近況の写真が届いた。カナダでの生活にもすっかり慣れ、元気そうで安心した。英語の修得も順調のようだ(・・・かな?)。壁に貼られたアイスホッケーのトロント・メイプルリーフスのポスターがいかにもカナダらしい。
NHK教育TVの「知るを楽しむ」シリーズで、“失敗学”で有名な東大名誉教授の畑村洋太郎さんの「だから失敗は起こる-全4回」が放送されている。毎回楽しみに見ているが、畑村さんによれば「あり得ることは必ず起こる」そうだ。そう言えば、最近発生したエレベータの圧死事故、プールでの吸い込まれ事故、シュレッダーでの指切断事故、ちょっとさかのぼると回転ドアのはさまれ事故、校門のはさまれ事故、サッカーゴールの圧死事故等々、多くの人が普段から何となく“危なそう・・・”と感じていた事故ばかりだ。しかもほとんどの事故が「はさまれ・まきこまれ事故」だ。
周囲を見回してみると、はさまれ・まきこまれる可能性がある回転や移動をする物が多いことに気付く。こうした危険を予知することはできても、何ら対策も打たず、そのまま放置しているケースがあまりにも多い。この無為無策はいったいなんなのだろう。われわれは何か麻痺していないだろうか・・・
周囲を見回してみると、はさまれ・まきこまれる可能性がある回転や移動をする物が多いことに気付く。こうした危険を予知することはできても、何ら対策も打たず、そのまま放置しているケースがあまりにも多い。この無為無策はいったいなんなのだろう。われわれは何か麻痺していないだろうか・・・
「男はつらいよ」シリーズの名脇役がまた一人旅立った。渥美清さんの盟友、関敬六さんだ。シリーズでは第一作から登場、その後度々登場したが、シリーズの後半ではもっぱら寅さんのテキ屋仲間ポンシュウとしておなじみだ。彼は実は渥美さんの浅草演劇時代からの仲間で、谷幹一さんを加えた3人で「スリーポケッツ」というコントグループを組んでいたこともある。私が初めて見たのは昭和35年か6年だったと思うが、NHKのバラエティ番組での3人のコントだった。その頃は関さんがリーダー格だったような記憶がある。人なつっこい風貌の関さんにくらべ、渥美さんは歌はうまかったが、あの風貌に今いちなじめなかった記憶がある。その後、渥美さんがグループを抜けた後も、関さんとは「男は・・・」で共演するなど盟友関係は続いたが、もう一人の谷さんと渥美さんはあまりうまくいかなかったようだ。「男はつらいよ」シリーズでの関さんはおそらくこれからも何回となく見ることができると思うが、できることなら、あの3人のコントや歌や踊りをもう一度見てみたいものだ。
関さん、本当にご苦労様でした。渥美さんとゆっくり酒を酌み交わしてください。合掌。
関さん、本当にご苦労様でした。渥美さんとゆっくり酒を酌み交わしてください。合掌。
水俣病認定申請に関わる行政不服審査で、県の人権感覚が疑われる事例が相次ぎ表面化している。私に言わしてもらえば、こんなことはちっとも不思議ではない。県の職員に人権意識があるなどハナっから信じていない。彼らがふだん「人権、人権」と言っているのは、法令に定めがあったり、本省からのお達しがあるからであって、けっして担当部課長や担当者の人権意識が高いからではない。
転勤で7都道府県に移り住んだが、その中でも熊本は最も「官尊民卑」の傾向が強いと思う。私はこの「官尊民卑」こそが差別の温床だと考えている。日頃から、そういう眼をもって行政を監視していきたい。
転勤で7都道府県に移り住んだが、その中でも熊本は最も「官尊民卑」の傾向が強いと思う。私はこの「官尊民卑」こそが差別の温床だと考えている。日頃から、そういう眼をもって行政を監視していきたい。
久しぶりにファミリー揃って一泊旅行に出かけた。親父が生きていた頃は、毎夏の恒例行事として海や山へ出かけていたものだ。子供たちも成人してしまい、ここ5年ほど途絶えていたが、母にとってはひ孫が二人でき、次の世代へファミリーの絆を伝えていきたいという思いもあって復活させた。今回は5年前にも行った湯の児温泉に海水浴に出かけた。総勢14名、にぎやかで楽しい旅だった。孫娘のみわにとっては海水浴初体験となった。
熊本の人気カフェ「茶房ココペリ」さんが金峰山の西側山麓、岩戸観音や五百羅漢で有名な岩戸村落に、アンティークと雑貨のギャラリーをオープンした。さっそく母や家内などファミリーメンバーを伴って行ってみた。築120年以上という古民家を英国テイストを加えながら改造、再生したものだ。アンティークのほかにも陶芸品や装飾品などが並べられ、何ともいえないノスタルジックで優しい空気が流れている。もちろんカフェとしても利用できるのが嬉しい。みんなで飲んだ西瓜ジュースとタピオカ・ココナッツミルクがひときわ美味しく感じられた。
全国の医療機関で、去年1年間におよそ18万3000件もの「ヒヤリ・ハット」があったそうだ。今年の3月には全国の大学病院での同じ統計がたしか9万件を超えると発表されていたから、全体ではその倍あったということか。これを「ハインリッヒの法則」に当てはめると、17690件の軽傷事故、610件の重大事故が発生していることになる。その多さも気になるが、それよりも600件を超えると思われる重大事故は全部公表されているのだろうか。闇から闇に葬られていないか。
ちなみにヒヤリ・ハットの中で最も多いのは、患者にまちがった薬を与えてしまいそうになったというもので、全体の26%を占めているそうだが、そういえば、父が国立病院に入院していた時、点滴に書き込まれた患者名が違うことに、付き添っていた母が気付き、看護師に言って取り替えさせたことがあったらしい。その時、看護師は別に驚いた様子でもなかったことに母が不信感を抱いたという。そんなことは日常茶飯事なのだろう。あな、恐ろしや・・・
ちなみにヒヤリ・ハットの中で最も多いのは、患者にまちがった薬を与えてしまいそうになったというもので、全体の26%を占めているそうだが、そういえば、父が国立病院に入院していた時、点滴に書き込まれた患者名が違うことに、付き添っていた母が気付き、看護師に言って取り替えさせたことがあったらしい。その時、看護師は別に驚いた様子でもなかったことに母が不信感を抱いたという。そんなことは日常茶飯事なのだろう。あな、恐ろしや・・・
昨夜、NHK総合TVで放送されたドキュメンタリー『硫黄島 玉砕戦~ 生還者 61年目の証言~』には衝撃を受けた。と同時に、見ながら涙が溢れるのを禁じえなかった。われわれが小さい頃から聞いていた硫黄島の玉砕というのは、全員「バンザイ!」と叫びながら、華々しく突撃して死んでいったというものだった。また、今までに見た多くの映画でもそのように描かれていた。もちろんそういう戦死も一部にはあったのだろうが、多くの兵隊が、戦うことも降伏することも許されず、暗い穴の中で地獄の苦しみを味わいながら死んでいったという。そして今も1万体を超える遺骨が収集されぬまま硫黄島に眠っているそうだ。
終戦記念日が近づき、自民党総裁選を控えていることもあって、靖国問題がまたぞろ喧しくなっているが、この苦しみもがきながら死んでいった兵隊さんたちは、はたして戦争指導者たちと同じ場所に祀られたいと思っているだろうか。
終戦記念日が近づき、自民党総裁選を控えていることもあって、靖国問題がまたぞろ喧しくなっているが、この苦しみもがきながら死んでいった兵隊さんたちは、はたして戦争指導者たちと同じ場所に祀られたいと思っているだろうか。
亀田興毅の疑惑の勝利が波紋を呼んでいる。今回のタイトルマッチを丸抱えし、テレビ放送したTBS以外の局はまるで袋叩きの様相だ。何を今さらという感じだ。もともとこのタイトルマッチがうさん臭いことは最初からわかっていたはずだ。だからこそ、あの波紋を呼んだ具志堅さんの発言も飛び出したのだろう。今回のタイトルマッチはWBAという組織が認定したものだ。WBAは今回の対戦相手ランダエタの母国、ベネズエラに本部を置く。世界に4つあるプロボクシング機構のうちの一つだ。機構が分裂する前、アメリカにあった頃のWBAとは違い、今は経営基盤も弱体化していると聞く。そんなWBAにとって日本ほどおいしい市場はないだろう。今回の判定について、WBA自体やランダエタ側が意外なほど冷静なのは、そんな背景が影響しているのだろう。ところが、あまりの日本国内でのバッシングにWBAも動かざるを得なくなっているというのが実態だろう。
今回の出来事をきっかけに、亀田および周辺に対しても苦言を呈する人が出始めたが、今まで散々ほめそやしておいて何を今頃という思いだ。だいたいあんな親子が「理想の親子像」なんかであるわけがない。相手選手に敬意を払わない息子と、あろうことか、自ら相手選手を罵倒する親父。こんな下種な親子をほめ称える人の神経を疑う。
今回の出来事をきっかけに、亀田および周辺に対しても苦言を呈する人が出始めたが、今まで散々ほめそやしておいて何を今頃という思いだ。だいたいあんな親子が「理想の親子像」なんかであるわけがない。相手選手に敬意を払わない息子と、あろうことか、自ら相手選手を罵倒する親父。こんな下種な親子をほめ称える人の神経を疑う。