明日からセリーグのクライマックスシリーズの第2ステージが始まる。
第1シリーズでは、予想通り巨人が勝ち上がり、クライマックスシリーズの第2シリーズのカードは4年連続で、中日-巨人となった(クライマックスシリーズがセリーグに導入されて4年目だが、中日-巨人以外のカードは、これまで一度も行われていない)。ただ、今回は4年目にしてはじめて、第2ステージがナゴヤドームで開催されるので、ドラゴンズファンとしては、クライマックスシリーズをドラゴンズに是非とも勝ちぬいていただき、日本シリーズに進出してもらいたいものです。
クライマックスシリーズが始まる前に今季のドラゴンズを振り返るということで、記事にしたいと思う。
※野手編
開幕時の予想でも書いたとおり、今年も貧打に苦しみました。
開幕時のスタメンオーダーは、荒木を故障で欠いたこともあり、(中)大島、(二)セサル、(三)森野、(一)ブランコ、(左)和田、(遊)井端、(右)野本、(捕)谷繁という布陣だった。
その後、荒木が戻ってきたものの、セサルの不振、井端の故障で、2番打者と6番打者が最終戦まで固定できず、過去数年では最低の打線となった。また、ブランコも調子を崩し、4番の座から降格せざるを得なかったが、こちらは森野・和田の頑張りもあり、さほど悪い結果にならずに済んだ。
セパ交流戦のあたりから、井端を故障で欠く結果になったが、堂上直倫が8月あたりからようやく頭角を現し、来季以降が楽しみになった。外野の方は、和田以外は結局ドングリの背比べから抜け出した選手がおらず、来季以降も過大な期待は・・・という結果になった。燃えよドラゴンズ!の歴代の歌詞を考えて見てもわかる通り、ドラゴンズという球団は、歴史的に一流外野手が育たない球団のようだ。
※投手編
開幕時の先発ローテーションを考えると、今季は不安一杯と書いたのだが、何とかなりました。ちなみに、開幕時の先発ローテーションは、吉見-チェン-伊藤準規-山井-小笠原-バルデスでした。伊藤準規・小笠原・バルデスのかわりに、後半戦は中田賢一が本来のポテンシャルを発揮し、山本昌が復活、ネルソンの思いもよらない活躍もあり、6人で先発ローテーションを回せた事が大きかったような気がします。
中継ぎ・抑えに関しては、岩瀬が夏場はイマイチでしたが、浅尾の大活躍、高橋聡文も好調をキープと頑張ってくれたおかげで、リーグ優勝することが出来ました。
※その他
開幕時の予想は、期待込みで優勝でしたが、ポジティブな事はほとんど書いていなかった。唯一プラス材料として書いた「昨年まで在籍していた背番号7の方がいなくなった事」が本当に大きかったのだろうか?
※僕が独断と偏見で選んだ今季のベスト7試合
① 7月10日(土) ○中日7-1巨人●
セパ交流戦終了後、一進一退していたドラゴンズのムードを変える試合でした。この試合で、堂上直倫が活躍し、お立ち台に立つことにより、チーム自体に漂っていた停滞感を吹き飛ばしました。
二遊間といえば、これまでは荒木・井端で鉄板でしたが、井端の故障で回ってきたチャンスをどの選手も生かすことが出来ず、二軍にいた堂上直倫に白羽の矢が立ったのが、セパ交流戦終盤だった。一軍昇格後すぐにスタメンで起用されたが、20試合位は全く結果を残すことなく終わったが、巨人戦でのヒーローインタビューを経験後、何かをつかんだのかスタメンの座を離さず、シーズン終了まで活躍してくれました。
② 8月7日(土) ○中日4-1阪神●
山本昌の今季初勝利の試合でした。この試合でダメだったら、今季限りで引退?・・・という試合でしたが、阪神 下柳とのベテラン対決を制し、見事に復活してくれました。
この試合で、山本昌が復活し、その後も山本昌の投げる試合で6連勝という結果を残してくれたおかげで、優勝を引き寄せる事が出来たかも知れません。
③ 9月4日(土) ○中日3-0巨人●
今季のドラゴンズは気がついたらリーグ優勝していたという感じですが、ペナントレースの行方を決める試合を後々に考えるとこの試合だったような気がします。
この試合は山本昌の完封勝利でしたが、2006年の阪神戦のノーヒットノーランなど、リーグ優勝の節目節目には昌さんの活躍があるような気がします。
④ 7月18日(日) ●広島0-6中日○
この時期に5連続完封勝利という記録を達成しましたが、これはその3試合目です。前年は6月下旬に広島に3連勝してから、チームが浮上したが、今年は約3週間遅れで、広島に3連勝し、ここからチームが浮上していきました。
⑤ 3月28日(日) ○中日8x-7広島●
セサルのサヨナラタイムリーで、開幕カードを勝ち越した。ドラゴンズの場合、リーグ優勝する年は、開幕カードは広島戦(但し、勝ち越すことが条件)であることが多く、縁起の良いスタートでした。
セサルに関しては、序盤はそれなりでしたが、6月4日のロッテ戦でフェンスに激突という「お笑い野球道場!」をきっかけに表舞台から去り、残念ながら今季限りでの退団が決定した。
某ブログでセサルの写真を見た時に、野球選手とは違う種類のオーラを発しており(セサル師匠という表現がピッタリとくる感じ)、活躍は無理かもと思っていたので、案の定でした。セサルはナゴヤ球場の時代だったら、もう少しファンに愛される選手だったかもしれません。
⑥ 6月5日(土) ○中日7-6ロッテ●
今年、唯一の僕の観戦試合です。終盤に追い上げられたものの、森野の1000試合出場、井端の1500安打、中川のプロ入り初ホームランと色々な記録があった試合でした。
⑦ 9月1日(水) ○中日3x-1広島●
岩崎達郎のサヨナラ2ランで勝った試合です。
当ブログでは、過去一度も岩崎達郎をほめる記事を書いた記憶が全くないので、この記事で良くやったと褒めておきます。
岩崎達郎に関しては、これまでは何かが足りない選手という認識だったが、来季からは何かがあるかもという視点でそれなりに期待したいと思います。今季は堂上直倫・岩崎達郎とようやくヒーローインタビューの壁を突破できる選手が出てきたので、来季以降は内野のポジション争いにも注目が必要です。
(文中 敬称略)