5月18日(土)
一日中晴れの天気予報を聞いて、3年ぶりに行きなれた
「瀬戸蔵山・大品山」へ登ろうと
雷鳥バレースキー場へと 向かいました。
ゴンドラリフトで山頂駅まで登り、「瀬戸蔵山、大品山」へと登るコースです
ところが、ゴンドラ駅はひっそりとしていて、それでもパラグライダーが
数機飛んでいるのが見えるので、チケット売場へ行くと鍵がかかっていました。
困っていると、従業員の姿が見えたので聞いてみると、ゴンドラは昨年までは稼働していたが
今年からは、設備が古くて危険な状態になったので、営業停止したとのことでした。
パラグライダーの人たちは、別の方法で、旧ゴンドラ頂上駅まで登って行ってるようです。
瀬戸蔵山登山への別ルートを尋ねると、すぐ近くの「家族旅行村」で聞くように言われ
少し移動して「家族旅行村」事務所へ行き、聞きました
そして今回は
”粟巣野スキー場~百間滑~龍神の滝~瀬戸蔵山”のルートで登ることにし
時間も予定より遅れたので、「大品山」は止めることにして出発しました。
周りの山々もスキー場も緑一色の美しい景色が広がっていました。
粟巣野スキー場から出発
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ゲレンデでは、山菜を摘んでいる人たちの姿が、あちこちに見えてました。
途中、そんな方たちに会うと、袋いっぱいのワラビを見せてくれました
「清流の小路」の標識に従って階段状の遊歩道を歩くと、20分ほどで「百間滑」に到着。
谷の両側は濃淡の緑に囲まれ、長く美しい滑らかな岩床を
水が勢いよく流れていました。
百間滑
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つるつるした岩床
「百間滑」の案内板
龍神の滝への途中に、湧水が湧き出るところがあり、飲んでみました
冷たくて、まろやかな味のおいしいお水でした
松尾山の湧水
沢沿いの道を25分あまり登ると「龍神の滝」です。
対岸の林の奥から岩壁をねじるように落下している白く長い美しい姿が見えます。
龍神の滝(タツガミノタキ)
「龍神の滝」の案内板
ここから先は、標高差500mの長い急な登りとなっています。
「瀬戸蔵山」までは、1.5Kmと書かれていました
途中、龍神の御神木や、松尾山の大杉と言われる、立山杉の巨木の林を抜けながら登りました。
「龍神の大杉」の案内板
龍神の御神木
松尾山の大杉
階段状の道は延々と続き、崩壊した登山道や、ロープや梯子が設置された道をどんどん進んでいきました。
長々と続く階段状の登山道
途中には壊れた登山道
雪も残る壊れた崖の登山道
とても段差が大きく危ない箇所もある登山道ですが、時々かわいいお花たちが慰めてくれました
崩れた登山道の縁に、カタクリやイワウチワ、エンレイソウなど、頭上には
オオカメノキやコブシの白い花が目に入ってきました
カタクリの群生
エンレイソウ
イワウチワ
キクザキイチゲ
粟巣野スキー場から約2時間20分、ようやく
瀬戸蔵山(標高:1320m)に到着しました。
瀬戸蔵山頂上(標高:1320m)
私たち以外は登山客は一人もいません。
朝の青空も曇りがちとなり身近に見えるはずの立山の山々も、
頂上は雲の中、とても残念でたまりませんでした
それでも、緑の木々と雪を頂いた山の景色はとても素晴らしい!
雲の中の立山連峰
真っ白な弥陀ヶ原
木々の間から鍬崎山・頂上は雲の中
昼食を食べていると、数人の人たちが登ってきましたが、すぐに下山していきました。
しばらくして、今度は、富山工業高校の山岳部の生徒たちが12名登ってきました。
話を聞くと、大品山を経て、瀬戸蔵山へと縦走してきたのでした。
彼らの快活な姿に元気を貰い、一足先に私達も下山し始めました。
下山も同じ道を下りたが、大きな段差を踏み外さないよう、慎重に進んでいきました
途中で、後から出発したはずの高校生の一団に追い越されてしまいましたが、
約1時間45分で無事に粟巣野スキー場へたどり着きました。
登山の疲れを癒すため、ホテル「森の風立山」の日帰り温泉に立ち寄り夕方5時半ころ帰宅しました。
思わぬことで、登山開始が遅れたため、「大品山」へ登れなかったのが心残りです。
ゴンドラを使って登るよりはるかにきついコースだということを、しみじみ実感した登山でした。