7月14日(木)、
霧が峰の夏の風物詩「ニッコウキスゲ」がそろそろ見ごろを迎えているだろうと、
日帰りのドライブに出かけました。
朝5:00、高岡を出発。北陸自動車道、上信越自動車道と進み、上田菅平I.Cで
下りた後、国道152号で、白樺湖9:30に到着。
この間、晴れているものの、霧や雲が時々ひろがり、周りの山々の姿がはっきり望めませんでした。
白樺湖で、小休憩。以前は、賑わったところなのに、今はとても静かで、寂れた感じがしましたが、蓼科山は変わることなく、優美な姿を見せていました。
蓼科山と白鳥のボートが寂しそうな白樺湖
ここから霧が峰高原を蛇行して走る
「霧が峰ビーナスライン」に入りました。
ビーナスラインとは、長野県茅野市から蓼科高原、白樺湖、車山高原、霧が峰、
美ヶ原を結ぶ約80kmのドライブコースです。
途中2箇所のビュースポットで車を止め景色を眺めました。
晴れていれば見えるはずの南アルプスや中央アルプスの山々も、雲に覆われて残念ながら望めませんでした。
ビーナスラインから見た白樺湖
ビュースポットからの山々案内板
車山肩(標高1817m)駐車場に10:00到着。沢山の車が止まっていました。
この一帯はニッコウキスゲの群生地です。殆どの人は、ドライブとハイキングが目的です。
駐車場のすぐ上が、ニッコウキスゲの群生地
でも、私達の目的はハイキングとはいえ、車山頂上まで登ることなので、まずは靴を履き替え、
リュックを背負って、山頂目指して歩き出しました。
登山道は広いが、瓦礫を敷いただけの歩きにくい道路です。
道すがら、様々な高山植物にも出会い、カメラに納めながら、約40分ほどで頂上に到着しました。
登山道と車山気象観測レーダー
4本の御柱が立つ車山神社
車山山頂(1925m)
車山山頂(標高1925m)には、丸い大きな車山気象レーダーや、御柱の立つ車山神社などがあり、沢山の人で賑わっていました。
登山道を歩く人が少なく、殆どの人は、車山肩の反対側に位置する車山高原駐車場から、
高原リフトとビーナスリフトを乗り継いで登ってきた人たちです。
ビーナスリフトと白樺湖
小学生の団体は、私達と同じように、山道を登ってきました。
山頂の展望台からは、富士山や北、中央、南アルプスを一望するパノラマが満喫
できるはずだったが、雲が多くて、残念ながら雄大な景色を見ることができませんでした。
美しい緑の中の霧が峰ビーナスライン
山頂で昼食を摂り、元来た道を車山肩まで下りました。
車山肩一帯には、鮮やかな黄色のニッコウキスゲが群生していて、まさに”黄色い丘”の言葉がぴったりでした。
ニッコウキスゲが咲き誇る黄色い丘
鮮やかなニッコウキスゲ
観光客や野生の鹿が踏み入らないよう、周りには電流の通った鉄線が張り巡らされていました。
ニッコウキスゲに混じって、コバイケイソウやフウロソウ、アザミなどがあちこちに見られました。
様々な花々に埋め尽くされた山
1時間あまり散策後、老舗の山小屋
「コロボックル・ヒュッテ」で、ティータイム。
皇太子ご夫妻も訪れた由緒ある山小屋とのことです。
レトロなコロボックル小屋
昔ながらの山小屋の雰囲気が感じられ、オリジナリティーなカップで飲むコーヒーも、
パラソルの日陰の爽やかな風のもと、特別美味しく感じました。
夏の入道雲がわきあがり、太陽が照りつける高原。でも、風が爽やかでした。
再び車で、ビーナスラインを走り、霧が峰高原(標高1698m)、八島ケ原湿原へと向かいました。
青々とした草原の中を、心地よくドライブし、霧が峰高原に到着。
ここにも大勢の観光客が訪れていました。
ここからの、ハイキングコースも色々あるが、私達は、この先の「八島ケ原湿原」へと進みました。
「八島ケ原湿原」駐車場も、ほぼ満車の状態でした。
「八島ビジターセンター」で、ハイキングマップや資料を頂き(協力金100円)、
”八島ケ原湿原”へと入っていきました。
八島ケ原湿原
6~9月に咲く花暦
ここ八島ヶ原湿原は、標高1640m、日本の高層湿原の南限で、国の天然記念物に
指定されています。
東西1050m、南北620mの広大なエリアは、夏には高山植物で埋め尽くされる見事な景観が広がるようです。
でも、少し早いのでしょうか、花の数(見つけたものだけ)は、そんなに多くはありませんでした。
八島ケ池と広大な湿原
夏と秋の雲が流れていた
木道を歩く
湿原の周囲は、木道が敷かれ、可憐な花がところどころに咲いていました。
花の名前が書かれた標示札が立てられているので、知らない花の名前を知ることが
できて、とてもうれしく思いました。
標示札にコオロギが一匹
約1時間あまり散策後、八島山荘で、一休み。
売店名物のリンゴソフトクリームがさっぱりしていて、とっても美味しかった。
りんごソフトクリーム
時間も15:00となったので、今日の立ち寄り湯「下諏訪温泉」に向けて、国道
142号を、ひたすら山を下りました。
「下諏訪温泉」は、下諏訪大社のすぐ隣、境内にあるホテル「山王閣」のことでした。
古いホテルですが、立ち寄り湯もOKで、入湯料500円でした。
下諏訪温泉ホテル「山王閣」
濁り湯の温泉に入り、汗を流し、16:40温泉を出発。
岡谷I.Cから、上信越自動車道、北陸自動車道を走り、21:00帰着となりました。
今回の山登りで、猛暑の夏はやっぱり2000m級以上の登山のほうが、涼しくて良いと
つくづく思いました。
さらに、木陰のない草原帯は、風はひんやりしているものの、日差しが強いため、
顔も首も手も、真っ黒になってしまいました。
今回見つけた花は、少ないように思っていたが、写真を整理してみるとけっこうな
数になり、驚きました。
それらについては、次回にUPしたいと思います。