いつでも星を/文 メアリー・リン・レイ 絵 マーラー・フレイジー 訳 長田弘/ブロンズ新社/2012年初版
語りかけてくるような絵本。
おとなも子どもも 防寒着でみんなならんで見上げる先には星が。
星がみえない夜もあるけど、いつの夜も世界のどこでも星はそこにあって、世界中の人と結びついているよと語りかけてきます。
うれしいときにも悲しいときにも、輝く星はいつも静かに見守ってくれるよう。
しろい星は いちごの花
きいろい星は かぼちゃの花
ひとひらのゆきも ぜんぶ 星
たんぽぽの けだまを フーっとふくと、たくさんの星が空をとんでいく
と、星はみじかなところにもあるよとも語りかけてきます。
そして
輝いていない日は ポケットのなかの星にさわってみて
星を、ぼうのさきにくっつければ、立派な魔法のつえにかわるよ。魔法の杖をちゃんとまわせば、いつもじゃないけど、ときどきは、望みがかなうよ。だけど、かなうがどうかわからないのが望みなんだ
とも語ります。