どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

いつでも星を

2013年10月15日 | 絵本(外国)
いつでも星を  

    いつでも星を/文 メアリー・リン・レイ 絵 マーラー・フレイジー 訳 長田弘/ブロンズ新社/2012年初版

 

 語りかけてくるような絵本。

 おとなも子どもも 防寒着でみんなならんで見上げる先には星が。

 星がみえない夜もあるけど、いつの夜も世界のどこでも星はそこにあって、世界中の人と結びついているよと語りかけてきます。
 うれしいときにも悲しいときにも、輝く星はいつも静かに見守ってくれるよう。

 しろい星は いちごの花
 きいろい星は かぼちゃの花
 ひとひらのゆきも ぜんぶ 星
 たんぽぽの けだまを フーっとふくと、たくさんの星が空をとんでいく

 と、星はみじかなところにもあるよとも語りかけてきます。

 そして

 輝いていない日は ポケットのなかの星にさわってみて
 星を、ぼうのさきにくっつければ、立派な魔法のつえにかわるよ。魔法の杖をちゃんとまわせば、いつもじゃないけど、ときどきは、望みがかなうよ。だけど、かなうがどうかわからないのが望みなんだ

 とも語ります。