ちゃんとたべなさい/ケス・グレイ 文 ニック・シャラット・絵 よしがみ きょうた・訳/小峰書店/2002年初版
どこにでもみられそうな親子のやりとり。
おまめがだいきらいなデイジーに、ママはあの手この手でおまめをたべさせようとします。
はじめは、おまめをたべたらアイスクリームをあげるからと
つぎには、アイスクリームをあげるし、いつもより30分おそくおきていいし、おふろにはいらなくてもいいからと
それでもおまめをたべようとしないデイジーに
世界中のスーパーパケットとおかしやさんと、おもちゃやさん、じてんしゃやさんをかってあげるし、ずっとおきていていいし、がっこうにもいかなくてもいいし、おふろにはいらなくていいし・・・・・・・
ロケットをすきなだけかってあげるし、ちきゅうだって、つきだって、ほしだって、太陽だってかってあげる
ここまでいってもデイジーのこたえは
「ママがメキャベツをちゃんとたべると、わたしおまめをたべる」
ところがメキャベツがだいきらいなママはなきだしそう。
だれでも、きらいなものがあるんです
最後はふたりでだいすきなアイスクリームを。
遅くまでおきていいし、お風呂にはいらなくていい、学校にもいかなくていい、歯も磨かなくていい、おへやの掃除もしなくていい、髪をとかさなくてもいいなどなど、ママすこしやりすぎ。
ママがなんでもあげるというのはいいのですが、本当に食べてしまったらママはどうしたんでしょうね。心配になるところ。
「まめはきらい」というデイジーの言葉がだんだんおおきくなり、顔もアップに。ママのイヤリングとネックレスがおまめというのも作者の遊び心か。